うさぎは猫や犬とは違い、
生きている間にずっと
歯が伸び続ける動物です。
餌のペレットやかじり木などを
噛んでいると
歯がちょうどいい長さに
削れていくようになっていますが、
うさぎの中には常に
ケージを噛んだりする子もいます。
ですがこのケージを噛む行為には
飼い主へのメッセージが
込められていることもあり、
放っておくと
トラブルや事故をが起きるなど
危険なこともあるのです。
せっかく飼ったうさぎを
トラブルや事故で失うのは
悲しいですよね。
今回はうさぎケージを噛む理由や、
噛まないためのしつけや対策などを
詳しく解説していきたいと思います。
そもそもうさぎがケージを噛む理由とは
うさぎがケージを噛む理由は様々で、
噛まないようにするためには
その理由を飼い主が理解してあげる
必要があります。
次の章からは、
うさぎがケージを噛む理由を
紹介していきましょう。
1.飼い主への要求
1つめの考えられる理由に、
飼い主への要求があります。
あまりケージから出してあげなかったり、
遊んであげる時間が少ないと、
外に出してほしくてケージを噛みます。
またお腹が空いていたり、
おやつが欲しいなどの理由で
ケージを噛んで
飼い主にアピールすることがあります。
2.歯のために何かを噛む習性がある
うさぎの歯は犬や猫と違い、
死ぬまで歯が伸び続ける
常生歯とよばれる歯が生えています。
そのため常に硬いものを食べて
歯の伸びすぎを防ぐ習性があります。
ですがケージ内にそういった
硬いものが無い場合、
ケージを噛んで歯を削ろうとするのです。
ケージ内に適度に齧れるものが無い場合、
かじり木などを設置してあげるのが有効です。
うさぎがケージを噛むのを放置するとこんなトラブルが!
こちらの動画は、
実際にケージを噛んでいる様子を
撮影したものです。
上の章では、
うさぎがケージを噛む理由を
解説してきましたが、
そのまま放っておくわけにはいきません。
実はうさぎがケージを噛み続けていると
様々なトラブルが起き、
うさぎにとっても良くないことが
多くあるのです。
うさぎがケージを噛むのを放置すると
どんなトラブルが起きるのか、
次の章から解説していきます。
ケージの破片でケガをする
うさぎのケージは丈夫な作りになっていて、
めったなことでは壊れません。
ですがケージの同じ部分に負荷がかかると
破損してしまうなどの危険もあります。
ケージが破損してしまうと
破片でうさぎがケガをしたり、
誤って飲み込んでしまい最悪の場合、
命を落としてしまうこともあるのです。
歯が歪んでしまう『不正咬合』
ケージを齧る行為は、
歯が歪んでしまう「不正咬合」という
症状を引き起こす可能性があります。
これは歯の噛み合わせが
ケージを齧ることで悪くなり、
歯が削れずにどんどんと
伸びてしまう病気です。
歯が伸びすぎると自分で餌が食べれなくなり、
伸びた歯でケガをしてしまうなど、
うさぎにとっては
大変危険な病気でもあるのです。
ストレスが溜まる
うさぎがケージを齧る理由に
飼い主への要求が含まれる場合があります。
この場合ケージを齧ることを
辞めさせずに放っておくと、
うさぎにとってストレスとなり、
病気になってしまうことも。
またストレスにより
新たな問題行動を起こすことも
あるので注意が必要です。
何より音がうるさい
うさぎがケージを齧る音は
意外とうるさく、
夜間にこの行為をされると
かなり気になります。
またアパートなどの集合住宅で
飼っている場合は、
近所迷惑になることもあります。
近隣住民とのトラブルに
発展することもあるので、
できればすぐに止めさせたい
行為でもあります。
うさぎがケージを噛む場合のしつけ対策
ここまでうさぎがケージを噛む理由や、
噛むことによるトラブルについて
解説してきました。
では実際に、
うさぎにケージを
噛ませないようにするには
どうしたらいいのでしょうか。
うさぎがケージを噛ませないための
3つのしつけ対策を紹介します。
1.うさぎ用のかじり木を用意してあげる
ケージを噛ませないための
対策1つめは、
かじり木を用意する方法です。
うさぎは硬いものを食べて
歯を削る習性があるため、
かじり木など硬いものを
ケージ内に設置してあげるのが有効です。
またかじり木以外にも、
チモシーと呼ばれる牧草を
入れて置いてあげるのも
おすすめです。
2.要求なら無視して意味がないと学習させる
お腹が空いていたり
おやつが欲しいときなど、
飼い主への要求のために
ケージを齧ることがあります。
もしケージを齧っていた後に
おやつをあげたり外に出したりすると、
「ケージを齧れば要求が通る」と学習して
余計にエスカレートしてしまうことも。
このような要求でケージを噛んでいるときは、
噛むのをやめるまで放っておき、
やめたら外に出してあげたり、
おやつを与えるようにしましょう。
3.噛めないデザインのケージやアクリル板のカバーを使うのも◎
上記の対策をしても
噛むのをやめない場合、
ケージの内側にアクリル板などを
貼ってしまうのも一つの手です。
もしこれらの板を貼って対策する場合、
うさぎが立った時などに
届いてしまう高さだと、
結局齧られてしまいます。
アクリル板などが齧られてしまうと
誤飲事故を起こす可能性もあるので、
うさぎが齧れない高さまで
貼るようにするのがポイントです。
まとめ
今回はうさぎがケージを噛む理由や、
噛むことによって起きるトラブル、
対策について紹介してきました。
うさぎは生きている間は
ずっと歯が伸び続ける動物で、
餌を食べたりすることで
歯の伸びすぎを防いでいます。
ですがケージ内に硬いものが無かったり、
飼い主への要求などの理由で
ケージを噛むことがあり、
騒音や病気などの
トラブルを起こすことがあります。
うさぎの健康のためにも、
ケージを噛まないように
かじり木を設置したり噛まないよう、
しっかりと対策をしあげましょう。
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