うさぎは大人しくめったに鳴かず
飼育も省スペースで済むため、
マンションなどの集合住宅でも
飼いやすいペットとして人気です。
ですが最近
- なんだか元気がない
- いつもと歩き方や仕草が違う
など気になる点があり、なんだか心配…。
という人もいるかと思います。
もしかするとその仕草や症状は、
病気の可能性が隠れているかもしれません。
うさぎはその大人しい性格ゆえに
ストレスに弱い面もあり、
飼育環境によっては体調を崩して
病気になることが多くあります。
今回は気になる病気のサインや症状を
種類ごとに紹介。
このサインや症状をあらかじめ知っておけば、
具合が悪くなっても
すぐに対処することができますよ!
うさぎの11の病気のサインや症状を種類ごとに解説!
自然界でのうさぎは捕食される動物なために、
具合が悪くてもそれを隠す習性があります。
これはペットのうさぎも同じで、
具合が悪そうにしている時は病状が
進行してしまっていることもあり、
早期発見が完治のカギでもあります。
うさぎの病気を見落とさないためにも、
それぞれの病気のサインや症状を
あらかじめ知っておくことが大切です。
次の章では、おもなうさぎの病気11個の
症状やサインを、種類ごとに
解説していきましょう。
1.うさぎの目の病気
うさぎの目が涙目になっていたり
目やにが出ていたりする場合は、
目の病気になっている可能性があります。
目の病気で見られる症状
- 目の充血
- 涙が多くでる
- 目やにがひどい
これらの症状が出ている場合、
結膜炎や緑内障などの
病気を患っていることがあり、
放っておくと失明の可能性もあります。
また目の病気の原因は
歯の病気からきていることもあり、
目と歯を同時に治療する可能性もあります。
2.うさぎの耳の病気
うさぎの耳の病気には、
中耳炎や内耳炎などがあります。
耳の病気で見られる症状
- 耳を気にして後ろ足でよく搔く
- 頭をよく振ったり傾いたりしている
- 耳から膿が出る
- 耳を触ろうとすると嫌がる
- ごろごろと床に転がって回る
- 目が上下左右に動く
これらの症状が見られた場合は、
すぐに病院で診察を受けてください。
また中耳炎や外耳炎以外にも、
耳の中にダニが寄生してしまったり、
腎不全などの内臓疾患でもこのような
症状がでることがあります。
3.うさぎの歯の病気
うさぎの歯は生涯伸び続けるため、
かじり木などの硬いもので歯の長さを
調整する必要があります。
歯の病気で見られる症状
- 餌や水が上手に飲めない
- 涎が常に出ている
- 食欲が落ちてきた
- 餌の好みが変わった
- 糞の大きさが小さい
通常は固いものを食べたりすることで
歯が上手く削れるのですが、
酷くなると伸びた歯が歯茎に刺さって
出血してしまうこともあります。
これらは不正咬合と呼ばれ、
消化器官にも影響を及ぼす病気のため、
早急な治療が必要です。
4.うさぎの鼻や呼吸器の病気
うさぎが鼻水を出していたり
くしゃみをしたりする場合は、
呼吸器系の病気の可能性があります。
鼻や呼吸器系の病気で見られる症状
- 透明の鼻水が出ている
- 連続でくしゃみをしている
- 鼻を気にして常に前脚で擦る
- 呼吸とともにズーズーと雑音がする
上記なような症状は、細菌の感染による
副鼻腔炎や、気管支炎などの
病気が考えられます。
細菌が原因の場合は
抗生物質の投与で治療していきますが、
完全に除去することが難しく、
ストレスなどにより抵抗力が下がると
再発する可能性もあるので、
注意しましょう。
5.うさぎの尿の病気
通常のうさぎの尿は黄色や
白く濁ったオレンジ色、
または赤色をしています。
これは牧草や野菜などの食べ物によっても
色が変わってきますが、
気をつけたいのが赤色の尿です。
赤色の尿は血尿の可能性もあり、
- 膀胱炎
- 尿結石
- 子宮の病気
などの病気が考えられます。
血尿かどうかを調べるには、
市販の尿試験紙を使用するのがおすすめです。
血尿は内臓疾患の他にも、ストレスが原因で
なってしまうこともあります。
もし血液反応が出た場合は、
すぐに病院で診察を受けてくださいね。
6.うさぎの神経の病気
神経系の病気は、症状が出てから
8時間以内に治療を開始する必要があり、
すぐに病院へ連れて行かなければいけません。
神経の病気で見られる症状
- 痙攣をしている
- 首が傾いている
- 床で転がり回る
- 目が常に上下左右に動いてる
神経の病気は耳の病気によるものや、
遺伝性のものもあり、完治が難しいことも。
治療にも時間がかかるので、
ある程度の覚悟は必要です。
7.うさぎの骨や関節の病気
うさぎの骨は折れやすく、
ちょっとした高さでも
骨折してしまうことがあります。
骨や関節の病気で見られる症状
- 歩き方が不自然
- 脚が外側に広がる
- 脚を痛そうに引きずる
- 食欲が無くなる
これらの症状が見られる場合は、
骨折か開張肢などの病気が疑われます。
放っておくと排尿や排便が困難になったり
歩けなくなったりすることもあるので、
おかしいと思ったら、すぐに病院へ
連れて行ってください。
8.うさぎの皮膚の病気
うさぎはふわふわとした手触りの良い
毛皮に覆われていますが、
飼育環境により病気になることもあります。
皮膚の病気で見られる症状
- 一部毛が抜けてしまっている
- いつもかゆそうにかいている
- 皮膚が赤い、かさぶたになっている
うさぎの皮膚病は、飼育環境の劣化による
ノミやダニの発生によるものや、
ストレスで自ら毛をむしってしまうなど
様々なことが原因になることがあります。
またうさぎの足裏は柔らかく、
床材が固く負担がかかり過ぎると
ソアホックと呼ばれる病気にもなりやすいので、
注意が必要です。
アレルギー防止や
美しい毛並みを維持するためにも、
こまめにブラッシングをして
皮膚を清潔に保ってあげましょう。
9.うさぎの病気・下痢
うさぎの病気の中でも危険度が高いのが、
この下痢の症状でもあります。
下痢になりやすい原因
- ストレス
- 室温が暑すぎるまたは寒すぎる
- 胃腸の働きが悪くなっている
- 餌が傷んでいた
下痢になると餌が食べられずに
胃腸が空っぽになってしいまいます。
うさぎは24時間何も食べない状態が続くと
死んでしまうこともあるので、
すぐに病院へ連れて行く必要があります。
下痢になる原因は飼育環境による
ストレスのほか、寄生虫や細菌の感染によって
起こるものありますが、
どちらの場合も病院で検査を受けて治療します。
10.うさぎの熱中症の症状
私たち人間は汗をかくことで
体温調節をすることができますが、
うさぎは汗をかかないために暑さが苦手です。
暑い時は体を伸ばしたり耳から放熱することで
体温を下げようとしますが、ロップイヤー種など
耳が垂れたうさぎは放熱がうまくできずに、
熱中症になりやすくなります。
熱中症の時に見られる症状
- 耳が熱く赤くなる
- 高級が荒くなる
- 涎が大量に出る
- ふらついたり起き上がれない
熱中症の対処法としては
冷たすぎない水で濡らしたタオルで体を包み、
水が飲めるようなら飲ませて応急処置をし、
すぐに病院へ連れて行きます。
夏の室温は26度くらいに設定し、飼っている
うさぎの適温になるよう様子を見ながら
クーラーなどで涼しくしてあげましょう。
実際にうさぎを飼っている人の
熱中症対策についての動画が
YouTubeにありましたので、
参考にしてみてくださいね♪
11.うさぎの病気・腫瘍
スキンシップやブラッシング時に
うさぎの体に触れる機会があるかと思います。
そんな時に不自然に腫れていたり
しこりがある場合は、何らかの腫瘍が
できている可能性があります。
腫瘍は良性のものもあれば、がんなどの
悪性腫瘍の場合もあり、病院で病理検査を
しないとなかなか分かりません。
悪性の場合でも早期に発見し、
摘出することで完治する可能性も高くなるので、
早めに病院で検査を受けましょう。
うさぎの病気は人間に感染するものもあるので要注意!
ここまでうさぎがかかりやすい
病気の症状について解説してきましたが、
中には人間に感染する病気もあります。
例えばパスツレラ菌が原因の感染症は、
この菌を保有している動物が人を噛まれたり
引っかかれたりすることで感染し、
患部が化膿したり、酷くなると骨髄炎を
引き起こすこともあります。
その他うさぎについたダニやノミに咬まれて
起こるアレルギー症状などもあるため、
ケージなどの飼育用品は
清潔に保つようにしましょう。
うさぎが噛むことで起きる病気は
健康な人は発症率は低いですが、
免疫力の弱い子供やお年寄りは
注意してくださいね。
まとめ
今回の記事では、
- うさぎが病気になったときの症状やサイン
- 人間に感染する病気もある
という内容について解説してきました。
うさぎは具合が悪い姿を隠すために、
なかなか気づきにくいことがあります。
今回紹介した症状は、一緒に生活する中で
気づきやすいサインでもあります。
いつもと違うと感じたら、
すぐに病院で診察を受けましょう。
うさぎの病気はストレスが要因なことも多く、
普段の飼育環境を良くすることが重要です。
うさぎが健康で快適に過ごせるよう、
私たち飼い主がしっかりと
環境を整えてあげましょう!
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