あなたもテレビの映像やアニメなんかで
うさぎの耳を束ねて持ち上げている姿を
見たことがあるのではないでしょうか?
うさぎを移動させたい、抱っこしたい、
という時に大人しくさせて捕まえるために
こうして耳を掴むというのは正しいのか?
と疑問を持つ方も多いかと思います。
しかし、うさぎの耳を掴むというのは
絶対にNGの行為なんです!
うさぎの耳を掴むことによって、
- 体温調節が出来なくなる
- 強いストレスで病気になる
- 動物虐待
などの悪影響があり、うさぎにとって
致命的な行為といえます。
なぜ耳を掴んではいけないのか?
という理由も踏まえて、
今回は正しいうさぎの持ち上げ方を
一緒に学んでいきましょう!
うさぎの耳を掴むといけない3つの理由とは
まず最初に、うさぎの耳を掴んでは
いけない理由を3つ紹介いたします。
なぜいけないのか?ということも
予め知っておくことで、今後の意識も
変わってくるかもしれませんね!
1.耳には多くの血管があるので体温調節が出来なくなる
うさぎの耳は、たくさんの血管が通っている
大事な器官になっています。
耳を光に透かして見ると
よく分かるかと思います^^
汗をかかない動物であるうさぎは、
この耳に通っている血管によって
体温の調節を行っているんです。
そんな血管が通っている耳を掴むことで、
血管そのものに傷が付いたり圧迫されてしまい、
機能が低下してしまう可能性が高いです。
体温調節の機能が低下してしまうと、
寒さや暑さに体がついていかずに
最悪の場合は命を落としてしまいます。
2.耳はうさぎの急所なので持つのは危険
うさぎの耳は前述したように
血管が通っているというのに加えて
非常に皮膚が薄い部分でもあります。
皮膚が薄いため防御力が低く、
些細な衝撃でも簡単にケガしてしまいます。
そのため、耳はうさぎにとっては
「第2の心臓」と言われるほどに急所
ともいえるんです!
体温調節ができなくなるということと、
外敵の音などの察知も出来ないので
野生では生きることができないためです。
ということで、重要な部位であり
デリケートな耳はうさぎの急所なので
掴むのは非常に危険なんですね。
3.うさぎの心身に強いストレスを与えてしまう
これまで説明してきたように、
耳はうさぎにとって重要な部位で
特にデリケートな部分です。
血管だけでなく神経も多く通っているので
掴むなどの強い衝撃を与えるのは
うさぎにはとても痛いことなんです。
なので、耳という急所を少しでも
触られるのを非常に嫌います。
そもそもうさぎはあまりスキンシップを
好まない子が多いので、触りすぎると
強いストレスを感じてしまいます。
ましてや耳を触るというと
強い心身ストレスを与えてしまい、
ストレスに弱いうさぎには
体調を崩す原因にもなります。
ということで、耳を掴むのはNG!
と分かったので続いては正しい
持ち上げ方を学んでいきましょう♪
うさぎの正しい持ち上げ方の3つのポイント
うさぎを正しく持ち上げるときは
次のような3つのポイントを
おさえておく必要があります。
1.必ず後ろから抱えるようにする
うさぎは抱っこを嫌がりますので、
大人しい状態で持ち上げるには
必ず後ろからにしましょう。
というのも、正面から手を出すと
うさぎも警戒してしまうためです。
なので、後ろから抱きしめるように
前足と後ろ足を抱え込んであげましょう。
2.首筋の皮膚を掴みおしりを支える
前述したように、後ろから足を抱え込むように
抱き上げるというのも良いですが、
首筋の皮膚を掴んで持ち上げるのも
正しい方法の1つです。
耳の後ろの皮膚は柔らかく掴むのも
問題ありませんので、摘まみ上げて
おしりを支えてあげましょう。
こちらの動画では、正しい持ち方を
分かりやすく解説していますので
参考になりますよ♪
3.暴れてもしっかり捕まえて1分は我慢
なかなか大人しくなってくれなくても
少しだけ力を入れてしっかりと捕まえて
1分ほど様子をみましょう。
この時、あくまでも少し力を入れて
抱っこしてあげるようにすることが大事です。
強く押さえつけるような捕まえ方は
かえってパニックにさせて暴れてしまいますので
こちらはジッと冷静に、抱きしめるように
捕まえておくことが大事です。
まとめ
ということで、うさぎの耳を掴むという
NG行為の理由と、正しい持ち上げ方を
見てきましたがいかがでしたか?
うさぎを持ち上げるときは、
- 血管や神経が多い耳を掴まない
- 耳を掴むとケガや病気の原因になる
- 後ろから抱きかかえるようにする
- 耳の後ろの皮膚を掴むのはOK
ということを覚えておきましょう。
今までの認識と違っていた場合は、
今後は気を付けるようにしましょうね。
うさぎにとっての耳は、
人間が思っている以上に大事な部位で
生命線に関わるデリケートな部位です。
仮にうさぎの耳を掴んでいる描写があったら
フィクションであったり、狩りが目的だったり
する場合なので混同しないようにしましょう。
うさぎの耳を掴むのはNG、ということを
知らなかった!だけでは済まない事態に
つながってしまいますので、
こうした勉強も飼い主さんには必要です。
正しい抱っこの仕方を飼い主さんだけでなく
その周りの人にも知っておくことも重要
ですので、是非広めてくださいね^^
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