うさぎは常にご飯を食べ続けていないと死ぬと言われているほど、食欲は健康の重要なパラメーターです。
そのため、うさぎの食欲が落ちてご飯を食べずにいる姿をみると、どうなってしまうのだろうと心配になってしまいますよね。
そこで今回はうさぎがご飯(ペレット)を食べない原因やペレットを食べないときの対処法などについて詳しくまとめてみました。
▼この記事に書いてること
対処法はすぐに実行できるものばかりなので、今後のためにも今からしっかり覚えておきましょう。
うさぎがご飯(ペレット)を食べない原因は?
うさぎがご飯(ペレット)を食べない場合、
- ペレットの味が気にくわない
- ストレス
- 不正咬合(ふせいこうごう)
- 毛球症
など、その原因はさまざまです。
このうち不正咬合と毛球症は、子宮の病気とあわせて「うさぎの三大疾患」と呼ばれるほどうさぎによくみられる病気で、動物病院を受診する多くのうさぎがこれらの病気にかかっています。
うさぎがご飯を2日食べない!何日まで大丈夫?
うさぎがご飯を食べない場合、何日くらい様子をみても大丈夫なのかと疑問に思いますよね。
結論から言うと、うさぎはご飯を全く食べない状態が12時間続くと危険な状態に陥る可能性が高くなります。
というのも、うさぎはご飯を食べないと消化管の動きが止まってガスが溜まり、腹痛に苦しみながら亡くなってしまうからです。
つまり、2日もご飯を食べていないというのはすでに緊急事態に陥っている可能性があるため、一刻も早く動物病院を受診するようにしましょう。
うさぎがご飯を食べないけど元気はあるときは?
先程もご紹介したとおり、元気のある・なしに関係なく、ご飯を食べない状態が続くと消化管の動きが止まり、命にかかわる可能性があります。
うさぎは草食動物であるため、自然界では捕食をされる立場にあります。そのため、敵から身を護るために体調不良を隠す習性があります。
つまり、元気はあるように見えても、ご飯を全く食べないということはよほど体調が悪いというサインなのです。
ペレットは食べないけど牧草を食べるときは?
うさぎの主食は牧草です。ペレットはあくまで栄養バランスを整えるために必要なものなので、極端なことをいえば牧草だけでも生きていくことはできます。
しかし、これまでペレットを食べていた場合は、病気やストレスなどが原因でペレットを食べられなくなった可能性があります。
そのため、牧草を食べる場合でもペレットは食べないというような状態が続くようであれば、一度動物病院を受診するようにしましょう。
ご飯は食べないけど水は飲むのは?
うさぎがご飯は食べないけれど水は飲むという場合、歯が伸びすぎることによって噛み合わせが悪くなる「不正咬合」など、口の中に何かしらの異常がある可能性が考えられます。
- 歯が伸びている
- よだれが出ている
- 歯ぎしりをしている
などの症状がみられる場合は口の中に異常が起こっているサインです。
そのため、水しか飲まない場合も、なるべく早めに動物病院を受診するようにしましょう。
うさぎがペレットを食べないときの対処法
うさぎがペレットを食べない原因がはっきりしている場合には、その原因を取り除くことが大切です。
原因がわからない場合には消化管の動きを止めないようにしたり、動物病院に相談したりするようにしましょう。
以下に具体的な対処法を3つご紹介します。
ペレットの種類を変える
うさぎがペレットの味に飽きてしまって食べないという場合には、思い切ってペレットの種類を変えてみましょう。
また、逆にペレットの種類を変えてから食べなくなってしまったという場合には、一旦以前あげていたペレットに戻します。
一気に切り替えてしまうとペレットを食べないことがあります。そのため、最初は少しだけ新しい種類のペレットを混ぜます。
そしてだんだん新しい種類のペレットの分量を増やし、徐々に切り替えるようにしましょう。
牧草をたっぷり与える
先程も少し触れましたが、うさぎの主食はあくまで牧草です。
そのため、牧草は食べられるという場合には、消化管の動きが止まらないように新鮮な牧草が常に食べられるような環境を作るようにしましょう。
動物病院を受診する
病気が原因でペレットを食べられない場合は、いずれ牧草も食べられなくなってしまう可能性があります。
そのため、消化管の動きが止まってしまう前に、なるべく早めに動物病院を受診することが大切です。
また、病気かどうか判断がつかないので、動物病院を受診しにくいと考える飼い主さんは少なくないと思います。
しかし、仮に大きな病気がなかったとしても、食欲増進剤や消化管運動機能改善薬などを処方してくれたり、食餌管理のアドバイスをくれたりすることもあります。
そのため、判断に迷った場合は一度動物病院を受診することをおすすめします。
換毛期のうさぎはご飯を食べないって本当?
うさぎには春頃に冬毛から夏毛へ、秋頃に夏毛から冬毛へと生え変わる「換毛期」というものがあります。
この換毛期にはかなりのエネルギーを消費するため、本来であれば換毛期にはいつもよりたくさん牧草やペレットを食べます。
しかし、毛づくろいをしたときに抜け毛をたくさん飲み込んでしまうと、お腹の中で毛玉ができてしまう「毛球症」を引き起こし、ご飯を食べないことがあります。
▼うさぎにブラッシングを行っている様子です。換毛期にどれほど毛が抜けるのかがよくわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
うさぎの主食は牧草であることから、ペレットを食べないからといって必ずしも危険な状況であるとは限りません。
しかし、急にペレットを食べなくなった場合やご飯を全く食べない場合は、たとえ元気があったとしてもそのまま何もしなければ命にかかわる可能性があります。
そのため、うさぎの食欲に異常がみられた場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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