いくつかの石を組み合わせることで
渓谷や山脈などの自然風景を再現する
石組みレイアウト。
あえて石を不安定に配置した
緊張感のあるレイアウトは
迫力があってかっこいいですよね!
そんな石組みレイアウトに挑戦する際、
多くの方が悩むことといえば
「接着剤は何を使うべきか?」
という点ではないでしょうか。
多くの場合、
熱帯魚やシュリンプなどの生体を
飼育していると思いますので、
接着剤の成分による
水質への影響なども気になるところです。
そこで今回の記事では、
石組みレイアウトに最適な接着剤について
解説していきたいと思います。
これから石組みレイアウトを始めたい方は
ぜひ参考にしてみてくださいね!
アクアリウムの石は接着が必須?
出典:https://www.shopping-charm.jp/
むき出しの山肌のような
荒々しい自然風景を再現できる
石組みレイアウトですが、
いくら見栄えのするレイアウトを組んでも
あちこちがグラグラと不安定な状態だと
何かの拍子に崩れてしまう恐れがあります。
そうなると生体や水槽にまで被害が及び、
最悪の場合アクアリウム自体が
崩壊してしまうかもしれません・・・。
そんな大惨事を招かないように、
石組みレイアウトを行う際は
見た目だけでなく安定性も考えながら
レイアウトを組んでいくことが大切です。
特に石を傾けて配置したり
積み上げたところは崩れやすいので、
接着剤を使ってしっかり固定することを
おすすめします!
アクアリウムの石はグルーガンが最も効率的?
アクアリウムで使用される接着剤には
様々な種類がありますが、
中でも愛用者が多いのが「グルーガン」。
最近では100円ショップでも
販売されているのをよく目にします。
主に工作や手芸などで用いられる、
スティック状の樹脂を熱で溶かして
接着する器具。
グルーガンが硬化するのに
かかる時間は数十秒~数分と
他の接着剤に比べて早いので、
イメージさえできていれば
あっという間に石組みレイアウトを
完成させることができます。
また、グルースティックには
透明だけでなく黒や茶色など様々な色があり、
素材の色に合わせて色を選ぶことで
接着部分を目立ちにくくすることも可能です。
このように
非常に便利なグルーガンですが、
実は接着力としてはあまり強くないため
大きな石同士の接着には
おすすめできません。
石の接着剤を選ぶ際は、
目的に応じて強度を変えることも大切です。
グルーガンは土台になる砂利同士や
小ぶりで軽量な石を接着する際など、
あまり力の掛からない部分に
使用するようにしましょう。
なお、グルーガンを
実際に使用した経験がある方によると、
お魚やエビなどへの影響はないそうです。
アクアリウムの石におすすめの接着剤3選
出典:https://www.shopping-charm.jp/
それでは続いて、
アクアリウムの石組みレイアウトに
おすすめの接着剤を3つご紹介します。
硬化時間や強度などは
接着剤によって異なるので、
使用目的に合わせて選んでみてください。
①セメダイン バスコークN
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- メーカー:セメダイン
- 内容量:50ml
- 硬化時間:1~2日
- 価格:500円~600円前後
石同士の接着にもっともおすすめなのは、
シリコン系の接着剤です。
シリコン系接着剤は
ほぼどんな材質でも接着できる
高い粘着性が特徴で、
硬化した後はゴム状になることから
衝撃にも強く耐水性にも優れています。
水槽のガラスを貼り合わせているのも、
このシリコン系接着剤です。
シリコン系接着剤は
ホームセンターなどで入手可能ですが、
必ず防カビ剤が入っていないものを
選んで購入してください。
防カビ剤の入った接着剤は、
お魚やエビなどの生体に
悪影響を及ぼす恐れがあります。
心配な方は「水槽用」などの
記載があるものを選ぶと良いでしょう。
アクアリストさんのブログなどを見ていると
「セメダイン バスコークN」を
使用している方が多いようです。
人気youtuberの「さぼり」さんも、
バスコークを使用して
石組みレイアウトをされていました。
接着の手順や石の組み方なども
とても参考になりますね!
なお、動画中にも説明がありましたが、
完全硬化後(1~2日後)は
水に浸けてアク抜きをしてから
水槽に投入してください。
また、シリコンが直接皮膚につくと
肌荒れを起こすことがあるので、
接着作業は手袋をして行いましょう。
②JUN MXBON(エムエックスボン)
- メーカー:JUN
- 内容量:3g
- 硬化時間:10分~6時間
(素材により異なる) - 価格:600円前後
ソイルや濾材でお馴染みの「JUN」が販売する
アクアリウム用接着剤です。
こちらも粘着力が非常に強いのが特徴で、
人気アクアショップの
「アクアフォレスト」のブログによると
こちらを使って接着した石を
体力自慢のスタッフさんが引っ張ったり
かなり大きな石を吊り下げても
まったく外れなかったのだとか・・・!
これだけ接着力が強ければ、
大きな石同士の接着にも安心して使えますね。
硬化した後に白っぽくならないのも
嬉しいポイントです。
ただし、内容量3mlで600円前後と
グルーガンやバスコークなどと比べると
コスパの面では劣るので、
大量の石を使用してレイアウトをする場合は
特に強度が欲しいところにこちらを使用して
他は別の接着剤を使用するなど、
使い方を工夫したほうが良いかもしれません。
③アズー アクアスケーピンググルー
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- メーカー:アズー
- 内容量:4g×2本
- 硬化時間:数分程度
- 価格:700円~900円前後
アクア用品メーカー「アズー」が販売する
接着剤の最大の特徴は、
何といっても水中での作業が可能な点。
つまり対象物を水槽内に入れたまま
接着作業を行えるのです!
(水質に敏感な生体がいる水槽や
濾過能力が弱い水槽の場合は、
水槽外で作業したほうが良いそうです。)
レイアウト完成後に
足りない石をくっつけたり
石にモスを活着させたりと、
幅広い使い方ができそうですね。
上記の2商品に比べると
接着力はそこまで強くないようですが、
これから様々なレイアウトに
挑戦していきたい方には
とても便利な接着剤だと思います。
アクアリウムの石!石組みのコツを紹介
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さて、接着剤などの準備が整ったら
いよいよレイアウトに挑戦です。
一見すると石をランダムに
配置しているようにも見える
石組みレイアウトですが、
実際やってみると
うまくバランスを取るのが
意外と難しかったりします。
そこで初心者さんにおすすめなのが、
「凸型」「凹型」「三角型」と呼ばれる
レイアウトの基本構図をもとにしながら
石を配置していく方法です。
以下にそれぞれのパターンの特徴を
簡単にまとめてみました。
凸型 | 水槽内の中央に石を配置する。 迫力のあるレイアウトだが、 左右の空間を生かすのが難しい。 |
凹型 | 中央に広い空間を作るように 石を配置する。 左右にボリュームを持たせることで 奥行きを表現することができるため、 初心者でも成功しやすい。 |
三角型 | 石を左右どちらかに寄せて スロープ状に配置する。 高低差をしっかりつけることで 実際の奥行き以上の広がりを 演出できる。 |
いずれの構図も、
全体の重心を左右どちらかにずらすと
より自然な雰囲気のレイアウトになります。
また、石を配置する際は
いきなり接着剤をつけて固めてしまうと
やり直しが難しくなってしまうので、
まずは仮置きを何度か繰り返して
ベストな位置や向き、角度などを
探してみましょう。
水槽から少し離れたところから見てみると
全体のバランスを把握しやすいですよ。
まとめ
出典:https://www.shopping-charm.jp/
今回の記事では、
アクアリウムの石組みレイアウトに
最適な接着剤について
解説してまいりました。
レイアウトに使用される接着剤には
様々な種類がありますが、
強度はそれぞれ異なります。
目的や用途に合ったものを選んで
石同士をしっかり固定し、
安定したレイアウトを作りましょう。
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