小さい体のわりに食欲旺盛で、
口に入るものは何でも食べる
食いしん坊のグッピー。
人間が水槽に近寄ると
餌をねだるように集まってきたり、
我先にと餌に食い付く姿は
なんとも微笑ましいものです。
ところが、そんなグッピーでも
餌をまったく食べようとしなかったり
餌を吐き出してしまうことがあります。
飼い主さんとしては、
どこか体の具合が良くないのではないかと
心配になってしまいますよね・・・。
しかし、グッピーの食欲不振は、
病気以外のことが原因である場合も
少なくないんですよ。
そこで今回の記事では、
グッピーが餌を食べない時に考えられる
主な原因と効果的な対処方法を
解説したいと思います。
適切な餌の与え方についても
ご紹介していますので、
ぜひ参考にしてみてください!
グッピーが餌を食べない!考えられる4つの要因
グッピーが餌を食べない時には、
次の4つが原因であることが多いです。
- 餌の量や回数が多すぎる
- 餌の大きさ・硬さが合わない
- 飼い始めで環境に慣れていない
- 病気で食欲がない
では、それぞれについて
詳しく見ていきましょう。
1.餌の量や回数が多すぎる
グッピーが喜んで食べるからといって、
一日に何回も餌を与えたり
大量の餌を与えたりしてはいませんか?
いくら食欲旺盛なグッピーでも、
お腹がいっぱいになってしまえば
それ以上は食べられません。
また、餌の与え過ぎは
グッピーの消化器官に負担がかかり、
消化不良や糞詰まりなどの辛い症状を
引き起こすこともあります。
私たち人間もグッピーも
健康を維持するためには”腹八分目”が大切。
一回に与える餌の量は、
「グッピーのお腹が軽く膨れるくらい」を
目安にしましょう。
2.餌の大きさ・硬さが合わない
グッピーの体に対して餌の粒が大きすぎると、
口に入れてもうまく飲み込めずに
吐き戻してしまうことがあります。
硬すぎる場合も同様です。
そんな時はすり鉢などで細かく潰したり
水で軽くふやかすなど、
小さなグッピーの口でも食べやすいように
工夫して与えてみましょう。
ただ、これまで問題なく食べていた餌を
吐き出すようになったという場合は、
グッピーがその餌の味に
飽きてしまったのかもしれません(笑)
グッピーは雑食性で
基本的には何でも食べますが、
意外とグルメなところもあるようですよ。
こうした餌の食べ飽きは
複数の種類の餌を日替りで与えることで
解消することができるでしょう。
3.飼い始めで環境に慣れていない
水槽にお迎えしたばかりのグッピーは
新しい環境にまだ慣れておらず、
警戒心やストレスによって
食欲をなくしている可能性があります。
少し心配になるかもしれませんが、
熱帯魚は数日であれば餌を食べなくても
空腹で死ぬようなことはありません。
環境に馴染めるようにそっと見守りつつ、
様子を見て少しずつ餌を与えていきましょう。
グッピーたちが安心できるように、
水草の茂みで隠れ場所を作ってやると
良いですよ。
4.病気で食欲がない
グッピーが餌を食べない原因の中で
もっとも厄介なのが病気です。
食欲のないグッピーを見つけたら、
他にいつもと変わったところはないか
チェックしてみてください。
グッピーの病気のサイン
- 泳ぎ方が明らかにおかしい
- 体表に内出血や斑点がある
- お腹がパンパンに膨らむ
- ヒレがボロボロになる
- 白っぽい糞をする など
もし気になる症状が見られる場合は、
餌を食べさせるよりも
病気を治すことが最優先です。
他の個体に感染する可能性もあるので
まずはすみやかに隔離し、
症状に応じた治療を行いましょう。
グッピーの餌のあげ方は?
グッピーは水面付近を泳ぐ習性があるので、
餌は水に浮くフレークタイプがおすすめです。
そのまま与えても構いませんが、
指先で軽く潰して細かくしてあげると
小さなグッピーも食べやすいでしょう。
与える回数は1日1~2回、
食べきれるだけの量を与えてください。
初心者さんはこちらの動画を
お手本にすると良いですよ。
このようにごく少量の餌を
何回かに分けて与えることで、
グッピーたちの間に競争心が芽生えて
食い付きが良くなるのだそうです。
水に浮いているうちに
ほぼ食べ切ってくれるので、
食べ残しが底に溜まるのも防げますね。
また、グッピーたちの満腹度も
目で見てわかりやすいでしょう。
これまで餌を与え過ぎる傾向があった方は
ぜひこちらの方法を試してみてください!
グッピーの稚魚はいつから餌を食べる?
これから繁殖を考えている方のために、
稚魚期のグッピーの餌やりについても
お話しておきましょう。
多くの熱帯魚の稚魚は、
お腹に「ヨークサック」と呼ばれる
栄養の袋を持っており、
孵化してから3~4日の間は
この袋の栄養を消費して過ごすため
餌を与える必要はありません。
しかし、卵胎生であるグッピーの稚魚は
親魚のお腹の中にいる間に
袋の栄養をほぼ使い切っているので、
給餌は産まれたその日から開始します。
なので、繁殖に挑戦する際は
あらかじめ稚魚が食べる餌を
用意しておくようにしましょう。
グッピーの稚魚は
他の熱帯魚に比べて大きいので、
成魚用の餌でも細かくすれば
食べることができますが、
将来的な体格や体色の美しさは
稚魚期の栄養状態が大きく影響するため、
できれば栄養価の高い稚魚用の餌を
用意することをおすすめします。
グッピーの餌の値段は?百均に売ってるって本当?
出典:http://mishima-aqua.com/ec/
グッピーの餌の値段には、
メーカーやお店によって違いがあります。
以下に主なアクアメーカーが販売する
グッピー用人工飼料の価格を
まとめてみました。
キョーリン | ひかりクレスト グッピー 70g |
599円(税込) |
テトラ | テトラ グッピー 30g | 570円(税込) |
ニチドウ | プレミアムフード メディグッピー 20g |
288円(税込) |
セラジャパン | グッピーグラン 100ml | 700円(税込) |
(※2019年1月現在)
今回は皆さんにもお馴染みの
通販ショップ『チャーム』の値段を
参考にさせていただきましたが、
チャームの価格設定は
相場よりもやや低めなので、
購入するお店によっては
もう少し高いかもしれませんね。
それでも1,000円あれば
十分お釣りがくる値段だと思います。
また、最近では100円ショップでも
熱帯魚用の餌を販売しているのだとか。
こちらは『ダイソー』のものだそうです。
水に浮きやすいフレーク状で、
グッピーにもぴったりですね。
コスパ重視の皆さんは、
ぜひお近くの店舗で探してみてください。
まとめ
今回の記事では、
グッピーが餌を食べない理由や
適切な餌の与え方をご紹介しました。
本来は食欲旺盛なグッピーが
餌を食べなくなる時には、
病気から好き嫌いまで
様々な理由があることがわかりましたね。
飼い始めのうちは難しいかもしれませんが、
グッピーたちの様子をよく観察して
食べない理由を正しく把握し、
適切に対処していくようにしましょう!
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