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メダカの病気は泳ぎ方でわかる?症状&対処法を種類別で解説【一覧】

メダカが病気のときの泳ぎ方

メダカの様子を観察していて、
「いつもと泳ぎ方が違う・・・」と
感じたことはありませんか?

フラフラして元気がなかったり、
クルクル回転するなどの泳ぎ方の異常は、
体調不良のサインであることが多いです。

そのまま放っておくと
症状が悪化して命を落としたり
他のメダカにも影響を及ぼすこともあるので、

少しでも普段と違う動きをしていたら
なるべく早めに対処する必要があります。

そこで今回の記事では、
メダカの泳ぎ方から考えられる病気と
それぞれの対処方法を解説したいと思います。

症状を正しく把握して、
適切な処置を施してあげてくださいね。

メダカの病気!泳ぎ方&症状でわかる10の症状と対処方法をご紹介!

冒頭でも触れたように、
いつもと違う泳ぎ方は
言葉を持たないメダカからの
”SOS信号”です。

泳ぎ方以外の症状が
同時に出ているケースも多いので、

気になる個体を発見した場合には
様子を注意深く観察して
不調の原因を探っていきましょう。

それでは、
泳ぎ方から考えられる病気&対処方法を
状態ごとに詳しく解説していきますね。

⒈メダカが立ち泳ぎしている場合の症状&対処方法

泳ぎ方に明らかな異変が見られる
病気のひとつに
「立ち泳ぎ病」があります。

立ち泳ぎ病とは
その名のとおり頭部を上に向けて
立っているように泳ぐ病気で、

病状が深刻になると
お腹もぺちゃんこに凹み
まるで”煮干し”のような見た目になります。

この病気の発症原因は未だ不明で、
生まれつき立ち泳ぎをする個体もいれば
成長途中で発症する個体もいるようです。

薬浴などの治療を施しても
改善しないケースも多く、
やがて死に至ることがほとんどだといいます。

大変残念ではありますが、
寿命を全うするまで
そっと見守ってあげましょう。

こちらの動画では、
7日間の塩水浴によって
症状が改善
しています。

すべてのケースに
塩水浴が効くとは言い難いですが、
メダカの状態を見ながら
試してみるのも良いかもしれませんね。

⒉メダカが回転している場合の症状&対処方法

クルクルと回転するように泳いでいる時は、
次の2つの可能性が考えられます。

メダカが回転するのはなぜ?

  • 繁殖期のオスの求愛行動
  • 何らかの病気にかかっている

繁殖期になると、
オスはメスの周りを
クルクル回って求愛します。

お互いの相性さえ良ければ、
やがてメスがオスを受け入れて
生殖行為を始めるでしょう。

しばらく観察を続けていると、
産卵の瞬間に立ち会えるかもしれませんね。

この場合は、
特に心配する必要はありません。

一方、クルクルと回りながら
水槽の壁面などに体を擦り付けている場合は、
「尾ぐされ病」や「水カビ病」などの
病気にかかっている恐れがあります。

体を擦り付けているのは、
病気の症状による不快感を
何とか解消しようとしているからです。

放っておくと死に至ることもあるので、
すみやかに隔離して治療を行いましょう。

病気の原因や治療方法については
後ほど詳しく解説いたします。

⒊メダカが沈む場合の症状&対処方法

水槽の底の方に沈んで
動かないという場合も、
考えられる可能性は2つあります。

メダカが沈んでいるのはなぜ?

  • 水温が低い
  • 亜硝酸・アンモニア中毒

メダカは変温動物なので
水温が低くなると活性が下がり、
水底に沈んだまま
じっとしていることが多くなります。

特に屋外飼育をしている場合は、
真冬の水温が低い時期に
このような状態を目にすることが
あるかと思いますが、

気温の上昇とともに体の活性も上がって
再び元気に泳ぎ回るようになるはずです。

一方、水温が低いわけでもないのに
沈んで動かないという場合は、

何らかの病気で弱っているか
亜硝酸やアンモニアなどの
中毒症状である可能性が疑われます。

亜硝酸・アンモニア中毒の場合は
餌の食べ残しや糞によって
水が汚れていることが原因ですので、
まずは水換えを行いましょう。

メダカへの負担を最小限に抑えるために、
一度にすべての水を換えるのではなく
時間を置いて少しずつ換水していきます。

⒋メダカが赤い場合の症状&対処方法

泳ぎ方の異変とともに
目や体に赤い斑点が見られる場合には、
「赤斑病」が疑われます。

赤斑病は、
メダカや金魚などの淡水魚が
エロモナス菌という細菌に感染して
起こる病気です。

エロモナス菌は水中の常在菌で
病原性はそこまで強くありませんが、

水温の変化や水質の悪化などによって
メダカの抵抗力が弱っている時には
感染・発症の恐れがあります。

赤斑病の症状

  • 皮下出血性の赤斑
    (皮膚、エラ、目など)
  • 食欲不振
  • 眼球突出
  • 腹部膨張
  • 鱗が逆立つ

発症の可能性がある個体を見つけた場合は、
パラザンDなどの魚病薬による薬浴
1週間ほど行いましょう。

塩水との併用も効果的だと言われています。

また、全身の鱗が逆立っている場合は、
同じくエロモナス菌の感染によって起こる
「松かさ病」も考えられます。

鱗の逆立ちは、
真上から見るとわかりやすいでしょう。

⇒メダカの病気!お腹が膨れている場合の3つの原因とは?
松かさ病については、
こちらの記事をご参照ください。

⒌メダカが白い場合の症状&対処方法

体を底砂や石などに
擦り付けるようにして泳いでいたり、
体全体が白っぽく見える場合は
風邪をひいている可能性があります。

意外に思うかもしれませんが、
私たち人間と同じで、
メダカも水温が急激に変化すると
風邪をひくことがあるのです。

体が白っぽくなったり
痒がるような動きをするのは、
体表の粘膜が異常分泌しているためです。

治療としては、
水槽用のヒーターなどを利用して
水温を少しずつ上げていき、
25℃前後を保つようにします。

⒍メダカに黒い斑点が出る場合の症状&対処方法

黒色の斑点は、
「白雲病」という病気の回復期
あらわれることが多いといいます。

白雲病は
コスティアという鞭毛虫が
寄生することで発症する病気で、

黒斑はこれが治癒する段階でできる
いわゆる”カサブタ”のようなものです。

メダカの体力が回復するとともに
徐々に消えていくので、
特に心配する必要はありません。

それとは別に、
秋~冬の水温が低い時期に
ジプロストマムという寄生虫が原因で
体やヒレに黒斑ができることがありますが、

この場合も水温の上昇とともに
自然に消失していくため、
気にすることはないでしょう。

程度が良くなかったり
なかなか消えない場合には、
塩水浴やメチレンブルーで薬浴を行って
しばらく様子を見てみてください。

⒎メダカが黒くなる場合の症状&対処方法

繁殖期のオスメダカは、
以下の画像のように
腹ビレが黒っぽい色に変化します。


出典:http://www.cramedaka.com/

これは「婚姻色」と呼ばれるもので、
体の色を変えることで
メスに自分の存在をアピールしているのです。

ヒレの色が変わるのと同時に
メスをしきりに追いかけ回したり
メスの周りをクルクルと回るように
泳いだりするようにもなるため、

メダカ飼育の初心者さんは
泳ぎ方も普段と違うように
感じてしまうかもしれませんね。

しかし、これは
繁殖期のオスメダカ特有の行動なので
心配する必要はありません。

オスメスの相性が良ければ
そのうち繁殖行動が行われ、
メスが卵を産んでくれるでしょう。

産卵床や稚魚用の飼育容器など、
そろそろ産卵の準備を整えておいた方が
良いかもしれませんね。

⒏メダカから出血する場合の症状&対処方法

水槽内の石などにぶつかったり
他の個体と喧嘩をしたりして
ケガをしている場合にも
傷口から血が出ることがありますが、

以下の画像のように
背ビレや尾ビレがボロボロになって
出血しているという時には
「尾ぐされ病」が疑われます。


出典:http://medakafamily.blog108.fc2.com/

尾ぐされ病は
カラムナリスという細菌によって
引き起こされる病気で、
発症すると次のような症状があらわれます。

尾ぐされ病の症状

  • 食欲減退
  • 水面付近をフラフラと泳ぐ
  • 尾ビレや背ビレが溶けて
    ボロボロになる

症状が進行するとやがて肉が露出し、
最終的にはヒレがなくなり
泳ぐことができなくなります。

こうなってしまうと
もう手の施しようがありませんので、

ヒレに異変のある個体を見つけたら
早急に隔離して
パラサンDなどの魚病薬で
1週間ほど薬浴を行いましょう。

⒐メダカの目の病気の症状&対処方法

近年、品種改良によって
「出目メダカ」が登場しましたが、

出目ではない普通のメダカなのに
眼球が突出してきたという場合は
「ポップアイ」の可能性が高いです。

ポップアイは
赤斑病や松かさ病と同じ
エロモナス菌の感染が原因で、

多くは以下の画像のように
片目だけが突出するようです。


出典:https://agenda2014.exblog.jp/

後方を泳いでいるメダカと比べると、
明らかに左目だけが飛び出ているのが
わかりますよね。

症状が進行すると、
眼球が取れてしまうことも
あるのだそうです。

治療は困難だと言われていますが、
ひとまず隔離して
パラザンDなどの魚病薬で薬浴し、
様子を見てみましょう。

10. メダカにカビが生えてしまう場合の症状&対処方法

メダカの体に傷があったり
ヒレが痛んでいたりすると
その部分に綿のような白いカビが
生えてしまうことがあります。

この状態は、
見た目の特徴から「綿かぶり病」や
「水カビ病」などと呼ばれています。

水温が低い時期や
水質が悪化している時に起こりやすく、
成魚だけでなく卵にもしばしば見られます。

放っておくとやがて全身にカビが寄生し
体内の養分を吸収されてしまうため、

発症した個体はすみやかに隔離して
メチレンブルー溶液での薬浴や
塩水浴を行いましょう。

目立つカビは
ピンセットの先や綿棒などで取り除き
直接薬を塗布するのも良いようですが、
体を余計に傷つけないように注意が必要です。

まとめ

今回の記事では、
メダカの泳ぎ方に異変が見られる時に
考えられる病気と対処方法について
解説してまいりました。

メダカは非常に丈夫な魚で、
適切な環境で飼育していれば
病気になることは滅多にありません。

すなわち、病気になる原因は
低水温や水質悪化、
さらに過密飼育によるストレスや
メダカ同士の喧嘩など、

飼育環境において
メダカの心身に負担をかけたり
ケガをさせてしまうような
問題があることが多いのです。

泳ぎ方やその他の症状から
病気が疑われる個体を発見した際は、

すみやかに治療を施すとともに
飼育環境も見直してみることを
おすすめします。

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