ある日ふと見ると、おうちのハムスターが
変な歩き方をしている・・・。
藁など、何かが脚にひっついた位であれば
良いですが、もしかしたら怪我かもしれません。
ちょっと捻挫したくらいであれば
安静にすれば治りますが、骨折だったりすると
中々時間もかかります。
でも、骨折のときハムスターがどんな仕草を
するのかって見分け方が分からないですよね。
そこで、ハムスターが骨折したときの
見分け方を紹介します。
早期発見は早期治癒にもつながります。
ハムスターのちょっとした変化を
見逃さないようにしましょう。
ハムスターの骨折の見分け方は?どんな症状?
ハムスターの骨折は、いつもの状態を
知っておくのが大前提。
普段との違いの見分け方ともいえます。
骨折は骨の怪我なので痛みが激しく、
絶対普段と違う仕草をしています。
そこを、ただの捻挫ととらえるか
骨折ととらえるかがポイントです。
1.歩き方がおかしい
歩き方は、病院に連れていっても
絶対見るポイントです。
犬でも猫でも骨折の時の症状として
特徴的なのは歩き方の異常です。
脚の骨折なら骨折したほうの脚を
使わなかったり、動きが
ぎくしゃくしたりします。
ハムスターも一緒で、骨折している部位を
徹底的に使わないようにしています。
2.後ろ足を引きずっている
後ろ足の骨折の場合にみられる症状です。
骨折している部位を使わないようにするため、
患肢に体重をかけないように動きます。
完全にぽきっと折れていたら
物理的に体重が支えられないので、
力が入らないような仕草に
見えることもあります。
3.足が腫れている
骨折は骨の怪我です。
そのため骨折したばかりだと周りの組織が
炎症を起こして腫れてくるので、
ハムスターの足はパンパンに腫れるという
症状が現れます。
この時期は特に痛みが強いので、
ハムスターの食欲すらなくなってしまうことも
あります。
4.不自然な角度に体が曲がっている
ハムスターがどこかに体重を
かけたくなかったり使いたくない時、
おかしな動き方をしているかもしれません。
肋骨など体幹の骨折の可能性もあるので、
この症状をただの面白い恰好だということで
終わらせないようにしましょう。
5.足がぶらぶらしている、骨が飛び出している
これは、ぽきっと完全に折れてしまっている
タイプの骨折です。
曲がるはずのない方向に足が曲がっていたり、
最悪骨が皮膚を突き破って
外界に露出していることもあります。
かなりわかりやすい症状なので、
これは飼い主なら見逃してほしくないです。
ハムスターの骨折の原因は何?
なんでハムスターは骨折するんでしょうか?
そもそもハムスターは身体が小さいので
小さな衝撃で骨折しやすいということが
あります。
しかし、他にも骨折しやすい
原因や状況があるのです。
1.カルシウムが不足している
安すぎるごはんや偏った栄養素の
ごはんばかり食べていると、
骨粗しょう症になってしまうことがあります。
おやつが好きだからおやつをごはん代わりに、
なんてことは絶対止めましょう。
本当にちょっとの衝撃で骨折するかも
しれません。
2.ケージの金網に引っ掛ける
ケージの金網の網目が小さいと、
そこに足をひっかけて骨折してしまうことが
あります。
ハムスターは足がひっかかったりして
行動不能になるとパニックになるので、
どうしても大暴れします。
その動きが激しいと、網にひっかかって
足が骨折したりするんです。
3.飼育用品の継ぎ目や割れた部分に引っ掛ける
ハムスターの骨折は、安全なケージの中でも
起こり得ます。
ケージの中に置いてある飼育用品の継ぎ目や
割れた部分に、身体が引っ掛かってしまうことが
あるんです。
割れたものは怪我しないうちに
取り除けば良いですが、継ぎ目は
予想がつきません。
なるべく継ぎ目のないものを使うのが、
予防と言えば予防でしょうか。
4.ハムスター同士の喧嘩
ハムスターは結構縄張り意識が強く、
激しい喧嘩をすることがあります。
闘争心の強い子同士だと、命にかかわるような
怪我をすることもあります。
激しい戦いの末に骨折してしまったりするので、
相性の悪い子同士は別のケージで
飼育しましょうね。
5.人や家具の下敷きになる
これは、人間側が気を付けましょう。
「ありえないでしょ」と思っても、
この事故意外と多いんです。
しかも、脚が折れたとかの軽症ではなく
全身の骨折など命を落としてしまう状態に
なることもしばしば。
ハムスターを部屋で放しているときには、
小さい動物がすごいスピードで
ちょろちょろしているということを
覚えておいてください。。
ハムスターの骨折は後ろ足に多いの?
骨折自体は事故の種類により
どこにでも起き得ます。
ハムスターは後ろ足の方が筋肉量が多いので
力を込めた時に色々なもの(タオルとか)に
ひっかかりやすく、それがハムスターは
後ろ足の骨折が多いという説の
理由のひとつなのではないでしょうか。
また、たっぷりとした脂肪と皮膚に包まれた体幹
よりも、ハムスターの足は細い足が
むき出しになっています。
クッションになるものがないので
折れやすいんです。
これはハムスターに限らず、
人間でも脂肪が少ないところのほうが
骨折しやすいですよ。
ハムスターの骨折は発見しにくいので要注意
ハムスターは体重が軽いので骨折していても
なんとか4つ足で歩けてしまうことがあります。
また、食物連鎖の下のほうにいる動物は
弱みを見せないため、限界まで
飼い主に感づかれないふるまいを見せます。
骨折に限らず体調が悪いこと自体を
察知しにくいので、普段のハムスターとの違いを
感じ取れるように注意しましょう。
まとめ
ハムスターの骨折についてポイントは
押さえられましたか?
- 普段との動きの違いを見つける
- ケージの中でも危険は潜んでいる
- 脂肪に覆われた体幹と違って、
手足の骨は折れやすい
骨折は折れ方によっては感染症を起こしたり
後遺症が残ったりする、重症度の高い怪我です。
しかも、予想だにしないことで骨折します。
事故を起こさないようにするのも大切ですが、
早めに怪我を見つけるのも大切です。
獣医師は気づかない小さな動きの変化に
気づけるのは飼い主さんだけなので、
おうちのハムスターを観察してあげてください。
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