黒くてつぶらな目が
特徴的なハムスターですが、
眼のケアでお困りの飼い主さんは
いませんか?
小さい体なので、
見えづらい部分ではありますが、
ハムスターももちろん人間のように
目やにも出ます。
いつものかわいい目と
何かが違うなと感じた場合、
ハムスターからの病気のサインかもしれません。
もちろん目やにもその場合があります。
犬や猫と違い、
なかなか病院にもかかりづらい小動物ですが、
お家で目やにを一つとるのも
取り方が難しいですよね。
取り方を知っていれば、
お家でケアをしながら、
ハムスターの健康管理も可能になり
病気にも早く気づけるでしょう。
今回はお家でのケアの方法や、
それが異常だとわかった時の
対処法について調べてみました。
ハムスターの目やにの取り方にはどんな方法がある?
ハムスターは体が小さいので、
ケアをするのは難しいですよね。
しかし、目やには放置しておくと
皮膚が乾燥してしまい、
さらなる皮膚炎につながったり、
雑菌の餌となってしまい、
もしお家のハムスターに
目やにが出ている場合、
定期的にとってあげた方が良いでしょう。
取り方が一見難しそうですが、
実は一度コツがわかってしまえば、
お家でも簡単にとることが出来ます。
しかし、体の小さいハムスターは
ストレスにも弱いため、
取り方だけでなく、
持ち方もそっと持つなど一層注意が必要です。
そして取り方ですが、
無理矢理はがそうとすると
痛みが生じて嫌がります。
- 濡らしたコットンや綿棒で拭く
- 生理食塩水を点眼する
などの方法でふやかして
そっととっていくのがおすすめです。
1.濡らしたコットンや綿棒で拭く
ハムスターに限らず、
動物たちは病気でない時でも
目やにが出ますが、
角膜や結膜などに炎症が起きている場合も
目やには出ることがあります。
ハムスターには
皮膚がデリケートな子もおり、
目やにが原因となってただれてしまったり、
皮膚炎を起こすこともあるので、
こまめにとれるように
普段から気付いたら
定期的に目やにをとる習慣を
つけておきましょう。
目やにの取り方は、
コットンや綿棒を濡らして、
眼の周りについた目やにを
そっとぬぐい取ってあげてください。
このときにコットンや綿棒などが
眼球の触れてしまうと、
余計に傷をつけてしまう可能性もあるので、
眼の周りだけを
そっとふくようにするようにしましょう。
取り方が難しいと感じたり、
ハムスターが嫌がって
暴れてしまうようであれば、
無理をせず動物病院へ
連れて行くことをおすすめします。
2.生理食塩水を点眼する
目やにが綿棒などで
上手く取れなかったり、
眼球にこびりついてしまって
取れなくなっているようであれば、
こちらの生理食塩水を
点眼する方法をおすすめします。
こちらの方法であれば
こすり取るわけではないので
眼球に傷をつけずに済みますし、
こびりついてしまった頑固な目やにも
流し落とすことが可能です。
他の動物では抗生剤の点眼薬で
流し落とすこともありますが、
ハムスターは
使える抗生剤の種類が限られており、
むやみに使用してしまうと、
体調が悪化する可能性があります。
そのため、
お家での応急処置として行なう場合は、
最も安全な生理食塩水を使用しましょう。
点眼の際のハムスターの掴み方なども、
ストレスを与えないよう
上手に行う必要があります。
難しそうであれば、
定期的に病院へかかるようにしましょうね。
目やに以外の症状にも注意!病気の可能性もあるの?
人間と同じように、
病気でなくてもハムスターも目やにが出ますが、
目やにが多く出る病気の可能性もあります。
目やには病気だという
サインにもなり得るので
目やにの色やどのくらい継続するかなど
気を付ける必要があります。
目やにが出る病気として考えられるのが
- 結膜炎
- 角膜の異常
になります。
ハムスターは細菌感染や木くずなどを
床材に使うことが多いため、
粉塵やその素材へのアレルギーで
結膜炎を起こしてしまうことがあり、
そうすると目やにが多く出ることがあります。
また、ハムスターの眼球は
眼窩と呼ばれる頭蓋骨のくぼみに
入っていないので、飛び出しやすいため、
傷を負うことが多く、
そこからトラブルにつながることが多いのです。
他にも目やにの原因はありますが、
細かく知りたい方にはこんな記事もあります。
目やにが出ることが
病気のサインの可能性もあるので、
飼い主さんがきちんと気づけるといいですね。
病気の場合、
最適な点眼薬を使う必要がありますが、
前述のように、
むやみやたらに抗生剤を使用できないため、
病院へ連れて行く必要があります。
次に病院を受診する際の注意点も
見ていきましょう。
ハムスターを目やにで病院に連れて行く場合の注意点は?
目やにはハムスターが病気だという
サインの可能性も非常に高いです。
また目やにが慢性的に出て
ケアに困っている場合も、
動物病院で相談した方が
日々のケアに解決の糸口が
見えることもあります。
病気である可能性が高まった場合、
お家でのハムスターへの
応急処置では限度があります。
その場合動物病院へ
ハムスターを連れて行く必要がありますが、
ただ連れて行くだけでは、
獣医師も把握できないこともあります。
小さな体のハムスターにとっては、
何度も動物病院へ連れて行くのが
ストレスになる場合もあります。
ポイントをしっかり押さえて、
動物病院での診察をスムーズに
出来るように心がけましょう。
1.症状の出た時期や変化をメモして行く
ハムスターの目やにが
病気の可能性があるのか、
病気ではなく生理的なものかを
判断するために必要な情報として、
どのくらい続いているのかということも
とても大切です。
病院にすぐに連れて行くことも
大切ですが、
目やにが気になり始めた経緯などを
メモにきちんとまとめておくと良いでしょう。
目やにの色も
変化がある可能性があるので
写真にとって記録しておくと、
病院で獣医師い言葉で説明するよりも
理解してもらえると思います。
2.他に気になる行動や症状がないかチェックする
ハムスターの目やにが
病気なのか否かを判断するために、
他にも有意義な情報となるのが、
眼を痒がるなどの行動や
目周りの結膜の充血、流涙などの
症状の有無です。
病院に連れて行き、
ハムスターが目やにを出しているのを
見ただけではいくら獣医師であっても、
病気か否かを
即座に判断することはできません。
病気である場合、
目やにだけでなく、傷による痛みや違和感、
そして炎症であれば痒みなどの症状も
付随している可能性が高いです。
普段の癖として
とらえてしまいがちな行動も、
実は目の異常を訴えている可能性もあります。
一つ一つ細かいことかもしれませんが、
伝えられるように
チェックしておくと良いでしょう。
3.普段の生活や餌の種類も詳しく説明できるようにする
皮膚炎の原因として、
ハムスターの場合はアレルギーが
関連していることもあります。
原因の解明のために、
アレルギー検査で
すぐにわかるわけではないので、
どんな床材やご飯を食べているか
というところから、
一つずつ紐解いていくことになるでしょう。
そんなときに
ハムスターの生活環境が
まったく把握できていないと、
そういった原因の解明が
難しくなることもあります。
ご家族の中で、誰でもきちんと把握できるよう、
ノートなどに記録して、
生活環境が変わった場合も
きちんとご家族全員が
把握できるようにしましょう。
病院に連れて行った人が、
その変化などを上手く伝えられないと、
原因の解明に時間がかかり、
ハムスターにも長く負担が
かかることになってしまいます。
4.下痢もしている場合は持参する
目やにが出るということは
ハムスターにとって
何か異常が出ている可能性が高いですが、
実は小さい体なので、
全身状態の悪化なども関連する可能性があります。
特に下痢などは
全身状態を悪化させる要因になり得ます。
また下痢の際は、
細菌など感染性の下痢の可能性が高く、
目やにを改善させるためにも
下痢の治療も同時進行で
行なう必要があることもあります。
ハムスターの肛門から便を取るのは
難しい可能性もあるので、
便を持参すると検査もスムーズです。
下痢便をしていることがわかったら、
病院に持っていくために、
少し分けておくと良いでしょう。
5.病院への移動は細心の注意を
病院への移動も、
体の小さいハムスターには
大きなストレスになることもあります。
移動の方法も細心の注意を
払わなければなりません。
ストレスを最小限にできるよう、
以下のことに気を付けて見ましょう。
- 必要以上にべたべた触らない
- 振動や大きな物音に注意する
- 病院の待合室で他の動物との接触を
極力減らせるよう話をする - 移動の際に、いつも嗅ぎなれている
自分の臭いがついているものを一緒に入れる
触られ慣れていないハムスターにとって
人の手も大きなストレスの対象になります。
安心させるつもりで触れていても
ハムスターにとっては
恐怖でしかない場合もあります。
移動の際に大きな振動を与えたり、
騒音のする環境だと、
状況が把握できないハムスターにとっては
大きなストレスとなり得ます。
できるだけ、入れるケージを
タオルなどで覆う等の配慮が必要です。
そして、特に気を付けたいのが、
診察を待つ間の待合室です。
他の獣の臭いはハムスターにとっては
外敵を感じさせ、
落ち着かないかもしれません。
待っている間は車の中で待機をしたり、
場合によっては病院へ行く前に
連れて行くことを電話をし、
他の動物のいない時間帯にしてもらうなど
病院にも対処をお願いした方が
良いでしょう。
また、少しでも安心できるよう、
ハムスターの臭いのするものを
一緒にしてあげると、
お家の環境に少しでも
近づけてあげられるので、
病院へ行く際も
大きなストレスにならない可能性があります。
他にもあまり連れて行くことのない
動物病院ですが、こんな記事もあります。
少しでも飼い主さんも
病院についてわかっていると
不安もなくなりますよね。
よろしければ参考にしてみてくださいね。
まとめ
日々、病気でなくても
出てくる目やにですが、余りにも毎日続くと
飼い主さんのケアも大変になりますし、
実はハムスターの小さな体の
発するサインかもしれません。
日々ケアをするのは飼い主さんなので、
いつもと違うな、
ちょっとこれはおかしいのかもしれない、
という直感はとても大切になります。
目やにが出ていても放置をするのではなく、
健康管理の一つとして
きちんとケアできるようにしておけると
安心でしょう。
小さな体で犬や猫よりも
寿命の短いハムスターではありますが、
だからこそ健康に過ごせるよう
気遣ってあげたいですね。
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