おうちのポメラニアンが、
くしゃみを連発!
単発だと大したことはなさそうですが、
あまりに回数が多いと
段々心配になってきますよね。
実際、くしゃみが止まらないときには
なんらかの原因が隠れていることも
あります。
その原因は、ただの風邪から
腫瘍まで様々。
くしゃみと似たような症状を呈する
病気も存在するので、
特徴や危険性を知っておくことで
早期に対処をできるかもしれません。
そこで、ポメラニアンがくしゃみを
連発するときにどんな原因が
考えられるか、鼻水が出る時には
どうするのかを紹介します。
ポメラニアンがくしゃみする原因は?考えられる6つの理由
ポメラニアンがくしゃみをする原因を
紹介していきます。
通常のくしゃみであれば、
アレルギーも最近増えてきた
原因のひとつ。
また、くしゃみと見せかけて
咳だったりするかもしれないので、
よく観察が必要です。
アレルギーなどイメージしやすい
原因以外に、意外とくしゃみや
くしゃみに似た症状が出る原因を
6つ紹介しますね。
1.寒さが原因の時
寒いと、犬もくしゃみをします。
冬場などは空気も乾燥しているので、
鼻腔を乾燥させないように
鼻は粘液をいつもよりも多く分泌します。
さらに温かい呼気が鼻から出るときに
水蒸気が発生し、それも液状になり
鼻がむずむずします。
風邪もひいていないのに、
寒いときに鼻水が出てくしゃみを
するのはこのような仕組みなんです。
ただし、見逃してはいけないのは
風邪の場合もあるということ。
ポメラニアンのような小型犬は
体温が外気温に影響されやすいので、
特に子犬は寒い日には
風邪をひいてしまったりします。
放っておくとくしゃみを通り越して
咳をし始めるので、早めに
病院を受診しましょうね。
2.気管虚脱の発作
ポメラニアンは、
気管虚脱という疾患を
起こしやすい犬種です。
これは、本来は輪状の気管が
つぶれてしまう遺伝子疾患です。
後天的には肥満や首輪やリードを
引っ張ることでの過度な圧迫が要因とも
言われていますが、はっきりした要因は
分かっていません。
息を吸い辛くなるので興奮して鼻水が
出て、くしゃみをすることがあります。
しかし一番多い症状はくしゃみよりも、
特徴的な呼吸音です。
発作のレベルまで悪化した気管虚脱は、
「ガーガー」という
ガチョウが鳴いたような呼吸音に
なります。
ひどいと、チアノーゼといって
舌の色がピンクではなく
紫がかってくるかもしれません。
最悪の場合、呼吸できなくなり
死んでしまうこともあるのがこの病気。
ちょっと喉を刺激しただけで咳をしたり、
それこそチアノーゼになったりするなら
早めに病院へ行きましょう。
気管虚脱について、
もう少し詳しく紹介しているので
チェックしてみてください↓
⇒ポメラニアンの気管虚脱の治療法!かかる費用や期間はどれくらい?
進行性の病気のため、発症すると
一生治療が必要になります。
おうちの子の万一の場合のために、
この疾患について知っておきましょう。
3.発作【心臓病】
ポメラニアン含めた小型犬は、
犬全体で見ても心臓病の発症リスクが
高いと言えます。
心臓病では、進行してくると
心臓が気管を圧迫することで咳が出ます。
犬の咳は人間の一般的にイメージする
「コホコホ」という感じとは違い、
何かを吐き出すような感じに見えます。
激し目のくしゃみに見える人も
いるかもしれません。
でも良く見ると、くしゃみでは
ないことが分かると思います。
咳は心臓病以外でも出るので
絶対とは言い切れませんが・・・。
最近年齢のせいか疲れやすかった、
胸に手を当てると感触がザーザーと
感じるようなことがあれば危険信号!
念のためでも構いません、病院へ行き、
聴診をしてもらってください。
放置しておくと、心不全の発作が起きて
そのまま死亡してしまうかもしれない
病気です。
4.嬉しい時
実は、犬は嬉しいときにも
くしゃみをします。
花粉症のようなくしゃみではなく
「フガフガ」した感じのくしゃみ。
犬は嬉しかったりして興奮すると、
それを落ち着かせようと自分で自分を
コントロールしようとします。
これをカーミングシグナルと
いうのですが、そのひとつがくしゃみ。
お出迎えのときや散歩に行くとき、
ポメラニアンはちっちゃなくしゃみを
していないでしょうか。
5.わざとするときはストレスかも
4のカーミングシグナルに関連しますが、
興奮したときにくしゃみをすると
いうことはストレスがかかったときにも
するということです。
「嬉しい」という感情は
良いストレスの一種なのですが、
悪いストレスを落ち着かせるときにも
くしゃみをするんです。
安心できない、怖いなど、
負の感情を落ち着かせるときにも
くしゃみをするため「嬉しい」一択で
片付けないであげてくださいね。
明らかに負の感情を抱えていそうなら、
その原因を取り除いてください。
6.歯周病
歯周病では、歯の根元の炎症が
広がることで鼻腔にまで続く穴が
開いてしまうことがあります。
歯の根元には細菌が繁殖して
膿が溜まっていることが多いので、
その膿は硬い歯のほうではなく
柔らかい鼻腔のほうから出てくるんです。
この膿が刺激となり、
くしゃみをする子が多いです。
また、歯の炎症が鼻腔粘膜にまで
波及してしまうと更にくしゃみが
止まらなくなります。
歯が汚い、くしゃみが急に激しくなった、
血膿のような鼻水が出てくるなどの
症状が見えるようなら
早めに治療しましょう。
鼻血が鮮血の場合には
鼻腔内腫瘍の可能性も高いので、
あまり放置しないことをおすすめします。
歯周病は口腔内の環境を整えることで
予防できることもあります。
予防に最適な、乳酸菌配合の
サプリメントをひとつ紹介します。
ラブリービーといって、
粉状の乳酸菌サプリです。
ごはんにかけるだけで良いので、
あげるのも楽ちんですよ。
腸内環境も改善できるので、
お腹の調子が思わしくない子にも
使ってみると良いかもしれません。
ポメラニアンの連発くしゃみが止まらない!病気の場合の主な症状
犬のくしゃみが連発する場合、
原因はただの異物のこともあれば
重篤な病気のこともあります。
くしゃみが止まらないなら
早めに病院へ行き検査を受けることを
おすすめしますが、おうちで
ある程度の覚悟はしておきたいところ。
病気のとき、くしゃみ以外に
出ることのある症状を
少し紹介していきますね。
呼吸というのは生きていくうえで
重要な機能なので、
呼吸器に関わる症状はとにかく
放っておかない方が良いです。
お腹の内臓疾患のように
重症化してもしばらくは
耐えられるということは稀。
呼吸器や循環器は
重症化すると急速に
命の危険が高まるんです。
犬は喋れないので飼い主さんの主観には
なりますが、それでもちょっとでも
不安なら獣医師に相談してみてください。
1.呼吸が苦しそう
獣医師的に呼吸が苦しそうというのは、
電話で言われると
「とりあえず来てください」と
言いたくなる相談ベスト5に入ります。
そのくらい、たとえ来院してみたら
軽症だったとしても万が一が
考えられる症状なんです。
肩で呼吸をしていたり息の音が
異常だったり、飼い主さんにとって
少しでも異常と思うなら
手遅れにならないうちに対処しましょう。
2.呼吸が荒い
「呼吸が苦しそう」のひとつであり、
より具体的な状態ですね。
肩で息をしている、
激しくパンティングしている、
喘鳴呼吸(ゼーゼーいう呼吸)などが
よく見られます。
呼吸の仕方が「大きい」と
感じる状態です。
おうちの子が心臓病で呼吸が
荒い場合には、肺水腫という
心不全症状を発症している可能性も
あります。
肺炎などの重篤な呼吸器疾患でも
呼吸は荒くなるので、
油断をしてはいけません。
落ち着いている呼吸と
荒い・速い呼吸との境目は、
40回/分を超えているかどうか。
特に心不全発症の可能性を拾うには
有効なので、覚えておきましょう。
3.心臓病特有の詰まったような咳やくしゃみ
ポメラニアンは
心臓が悪くなりやすい犬種です。
犬の心臓病で、圧倒的に多いのは
僧帽弁閉鎖不全症。
これは進行すると左心房が
大きくなってくるので、左心房が
物理的に気管を押し上げて咳が出ます。
犬の咳は、一般的にイメージする
「コホコホ」といったものでは
ありません。
喉に何かが詰まったように咳をするので、
よく飼い主さんは
「食べ物が喉に詰まったかも」という
主訴で来院します。
咳をし続けていると鼻水が出るので
くしゃみも出ることがあるんですが、
おまけみたいなものです。
この咳が出る段階の心疾患は、
明らかに初期を超えています。
そのため、おうちの子を治療する気が
あるなら放置せず、
早い段階で病院へ行くことが必要です。
ポメラニアンの咳が止まらないとき、
心臓病である可能性を紹介しているので
チェックしてみてください↓
ポメラニアンは心臓病を
発症しやすいことを認識し、
いざなったときにも焦らず
対応しましょう。
4.よだれが止まらない
歯周病が重度だったりすると、
ポメラニアンがくしゃみを繰り返し
よだれを出し続けることがあります。
歯周病が痛いのでその刺激で
唾液が大量に分泌されてしまうんです。
また、鼻のほうにまで炎症が
広がっていると鼻水が止まらずに
くしゃみを連発することもあります。
歯周病の場合はおうちで
ポメラニアンの口を見ることで
ある程度状態が分かります。
元気なんだけどよだれが出て
くしゃみをする場合には
口を覗いてみましょう。
もちろんよだれが止まらないのは
歯周病以外にも色々原因が
考えられます。
病気の可能性が
あるなら早めに病院へ
行ったほうが良いですよ。
ポメラニアンの鼻水とくしゃみが同時に出る!膿も出たらどうする?
ポメラニアンがくしゃみだけではなく、
鼻水も盛大に出していることがあります。
しかも、その鼻水は
良くみると膿っぽい・・・。
これも、歯周病によくある状態です。
歯の根元が膿んでしまって、
歯がついている骨が固いため
柔らかい鼻に抜けていくんです。
腫瘍でも同じような症状が
出ることがあるので油断はできませんが、
中高齢の犬では歯周病のほうが
頻発します。
歯に大量の歯垢が溜まっていないか
確認し、早めに歯科処置を
検討しましょう。
歯科処置は犬の場合は
全身麻酔で行うため、
高齢になればなるほど
麻酔リスクが上がっていきます。
10歳くらいまでが一般的には
安全に麻酔をかけられる年齢で、
あまりにも高齢まで粘るのは
おすすめしません。
youtubeのポメラニアンくしゃみ動画を見よう!かわいい映像も
犬のくしゃみって、一度も見たことが
ないとそもそもどんな感じなのか
分からないですよね。
動きのある症状は、
文字で説明されるよりも
映像で見たほうが分かりやすいです。
そこで、ポメラニアンのくしゃみの
youtube動画を紹介します。
可愛い映像もよく配信されているので、
見てみると癒されますよ♪
ポメラニアンのくしゃみと逆くしゃみとの違い!区別のポイントとは?
くしゃみの一種に、
逆くしゃみというものがあります。
これは普通のくしゃみは
息を吐き出すのに対して、
息を吸うくしゃみです。
鼻の奥に異物が入ったときや
アレルギーでむずむずするときなど、
普通のくしゃみと同じような理由で
出るものなのですが見た目が苦しそう。
特に理由も無く起きることもあります。
この逆くしゃみも、「息が苦しそう」と
病院に連れてこられることの多い
症状です。
動画を紹介しますね。
様子が結構特徴的なので、
動画を撮って獣医師に見せると
逆くしゃみなのか違うのかを
判断してくれます。
ポメラニアンの逆くしゃみが止まらない時の対処法!
逆くしゃみは、全然止まらないときが
あります。
ポメラニアンの逆くしゃみが
止まらないとき、ちょっと
心配になってしまいますよね。
一応対処法があるので、
試してみましょう。
まずは、胸をさすってみる。
それでも止まらなかったら、
鼻を軽く触ったり
息を吹きかけたりしてみましょう。
また、「かくゆ」というツボを
押すことで止まることもあります。
肩甲骨の後ろの肋骨のあたりを、
そっと押してみましょう。
ツボはピンポイントで押すことが
難しいので、近辺をマッサージする
感じで広めに押すのがおすすめです。
犬は逆くしゃみの時も鼻水は出るの?
逆くしゃみは息を吸うくしゃみですが、
何らかの鼻の刺激で起きることが
あります。
鼻腔に刺激があるとき生体は
生理反応で鼻水が出てくるので、
鼻水が出ることも勿論あります。
また、元々副鼻腔炎を患っていたり
すると膿状の鼻水が出てきたりも・・・。
あまりに鼻水が多い場合には、
逆くしゃみの基礎疾患の存在を
疑いましょう。
まとめ
ポメラニアンのくしゃみの原因、
色々ありますが対処できそうですか?
- くしゃみは様々な原因で出る、
非特異的な症状 - 咳も出始めるときには、
心臓病などの基礎疾患も考慮する - 逆くしゃみは息を
吸いながらするくくしゃみ
いつもくしゃみをしないのに
いきなり連発すると、
飼い主さんとしてはどうしても
心配になりますね。
特に逆くしゃみは見た目が
苦しそうなので結構焦ってしまうと
思うので、予習しておいて
冷静に対処してみましょう♪
病気が原因の場合もるので、
心配な場合には早めに病院へ
行きましょうね。
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