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ポメラニアンの脱臼の治し方は?手術費用やサプリメントもご紹介!

ポメラニアン

ポメラニアンの脱臼の治し方

ポメラニアンなどの超小型犬種は、
元々中型以上だった犬種を
小型化した品種が多いです。

たとえば、ポメラニアンはスピッツ。

小さい個体をかけ合わせて小さい犬を
作るので、品種改良の時点で
弱弱しい性質も遺伝していくことに
なります。

超小型犬の場合には、
骨の細さや関節の弱さがその性質の
ひとつにあたります。

関節が弱いということは、
脱臼しやすいということ。

ポメラニアンに膝蓋骨脱臼が
多いというのは、結構知られて
いるんではないでしょうか。

元々の性質とはいえ、
あまりに痛みがあるようなら
治療したいし、できれば
発症させたくないですよね。

そこで、

  • ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の治療法
  • ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の治療費
  • ポメラニアンの膝蓋骨脱臼のグレード

について紹介していきます。

知っておくことで生活環境で
気を付けることなどが分かるので、
超小型犬の飼い主さんは
知っておきましょう。

ポメラニアンの脱臼の治し方1:抗炎症剤の投与・注射

ポメラニアンが脱臼してしまったとき、
痛みや炎症をとる治療には
どんなものがあるのか紹介します。

痛みや炎症をとるには、
抗炎症剤を使っていきます。

治し方というよりは、
維持のしかたに近いかもしれません。

投与方法は内服薬での経口投与や、
注射薬での皮下投与が主な方法です。

骨というのは強靭な靭帯で
それぞれが繋がっているので、
膝蓋骨脱臼の場合には炎症をとるだけで
元の位置にはまりやすくなることが
多いです。

ポメラニアン自身も徐々に
脱臼に慣れてくるので、
そのうち自分ではめ直す子がほとんど。

おうちの子、痛くなさそうなのに
後ろ足を上げていて、そのうち自分で
膝を延ばしてたと思ったら
元に戻ったことないですか?

内科的に維持をしたいと考えている
場合には薬を使うことと、
生活環境の改善も必要です。

動物を飼っていると掃除が楽なので
フローリングにしたくなりますが、
膝蓋骨脱臼は不安定な歩き方や
走り方で再発します。

そのため、コルクマットや
カーペットなどで滑り辛い環境
整えてあげるのがかなり重要なんです。

ポメラニアンの脱臼の治療費

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の治療費は、
病院によってまちまちです。

おおまかですが内訳としては、
症状が軽ければ

  • レントゲン3000~8000円
  • 注射1500~2500円
  • 内服薬(1週間分)2000~3000円

という感じ。

ただし病院によっても使う薬は違うし
レントゲンなどの設備も
違うことがあるので、
これに沿わなかったとしても
治療が違ってるわけじゃないですよ。

ポメラニアンの脱臼の治し方2:手術

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の
「治し方」として、
唯一絶対なのは手術です。

ちょっとの衝撃で外れやすくなっている
膝蓋骨を、しっかりと
インプラントで固定するんです。

整形外科領域の手術は動物への負担も
大きいしリハビリ期間も必要なので、
全部の症例に適応というわけでは
ありません。

獣医師は一応内科療法もあるし
手術もある、というように
説明はしますが本当に手術になるのは
若齢の子がほとんどです。

高齢期に入っている子は、
よっぽどのQOL(生活の質)の低下が
無い限りは手術の適応にはなりません。

若齢の場合には内臓系の疾患がなければ
まだまだ寿命があるので、
その間脱臼に悩まされるよりは
しっかりと治してしまうというほうを
選択することがあります。

ただし注意したいのは、手術も
絶対ではないということ。

膝蓋骨脱臼は再発しやすく、
せっかく手術をしたのに
また外れてしまった、
なんてことはざらなんです。

そのため若齢の子でも手術に進むかは、
グレードによってある程度の目算を
つけていきます。

しかしグレードに関わらず、
低いグレードでも明らかに犬にとって
負担となる症状があるなら
手術も考慮すべきです。

ポメラニアンの脱臼の手術費用

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の手術費用は、
病院によってかなり違う
考えて良いです。

専門医の獣医師がいるような
2次診療施設なら高額になりがちだし、
1次診療の病院で行う場合には
少し安いかもしれません。

でも、避妊手術や小さな腫瘍の手術
よりは絶対高額になります。

大体手術費用だけでも、
20~40万円かかることもあります。

バンテージの交換や経過観察のための
レントゲンなどは他にかかってくるので、
全体としてはもっとかかります。

費用面からも、犬のQOLの面からも、
手術は慎重に決断しましょう。

個人的には、痛みがほとんどなくて
犬が自分で戻せるレベルなら
手術はいらないかな?と思います。

超小型犬って、そういう犬なんです。

ポメラニアンの脱臼のグレード別4つの症状

動画は、腰椎ヘルニアと膝蓋骨脱臼(G3)
でリハビリ中のチワワちゃんです。

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼の症状には、
グレードが4つ存在します。

重症度別に分類されていて、
4が1番重症で手術の適応になります。

それぞれの症状を紹介していきます。

グレード1

グレード1は、そんなに頻繁には
外れません。

手で膝蓋骨を外そうとすれば外れるけど、
普段の生活の衝撃では
ほとんど外れないくらいのレベル。

幼犬のときにこのレベルだった子は、
成犬になって筋肉がしっかりしてくると
外れなくなることも多いです。

靭帯がしっかりしているので、
たまに外れたときには
グレード2より衝撃が大きく、
犬が痛がったりします。

グレード2

ちょっとした衝撃で外れやすいけど、
すぐに元の位置に膝蓋骨が戻るのが
このグレード。

外れていると痛みはあるし
違和感もあるけど、犬の様子を
見ているとグレード1よりも
外れた衝撃が少ないようです。

犬が自分でもう分かっていて、
外れたら膝を延ばしてはめ直す
強者もいます。

ただし繰り返していると
軟骨がすり減って痛みの原因に
なりやすいですし、
もどり辛くなってしまうことも
あります(グレードの進行)。

そのため、あまり痛みを
感じていなくても繰り返さないように、
生活環境を整えてください。

肥満なら痩せる、フローリングなど
滑りやすいところにいるなら
床材を変えるなど、飼い主さんが
コントロールできることで
対策ができます。

体重が重いとその分膝にかかる負担
大きいので、外れやすい子は
スリムな体形を目指しましょう。

グレード3

常に膝蓋骨が外れているのが、
このグレード。

手で戻そうとすれば戻りますが、
すぐに靭帯に引っ張られて
ずれてしまいます。

グレード1、2とは違い
外れた時の痛みや衝撃は少ないようです
が、常に外れっぱなしというのは
靭帯が伸びきってしまう原因になります。

このずれてしまっている靭帯は、
膝を伸ばす筋肉につながっています。

歩行はできますが、靭帯が正常な位置に
ないので違和感のある歩き方になったり、
肢が延ばせなくなることもあります。

犬が子犬で状態が重度であるなら、
手術を考えても良い状態です。

グレード4

最も重度なグレードです。

靭帯のずれと一緒に筋肉の拘縮が起きて
しまっているのがこの状態。

手で戻そうとしても膝蓋骨が戻らず、
大腿四頭筋(膝の靭帯につながっている
大きな筋肉)が縮んだままなので
足を延ばすことができません。

肢の靭帯と筋肉が、肢が
曲げ伸ばしできないせいで
固まってしまっているんです。

歩行困難になってしまう子も多く、
子犬のときにこの状態であれば
早期の手術適応になります。

このグレードでの手術はかなり骨や
関節に負担をかけるものになるので、
手術をしたいと考えているなら
ここに到達する前に行った方が
良いとも言われます。

小さいころからだと慣れてしまうのか
平気で歩いている子もいて、
不思議ではありますが基本は
「重症」という認識です。

ポメラニアンに多い膝蓋骨脱臼の予防にサプリメントは有効?

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼に、
予防法は存在するんでしょうか。

生活面での予防といえば、
しつこいですが「滑り辛い環境」と
「スリムな体形」

でもそのままだと不安だから、
何かサプリメントを使いたいと思う人も
多いですよね。

動物病院でも関節系のサプリメント
置いてあるところは多いので、
相談してみても良いでしょう。

よく置いてあるのは、
アンチノール、ミドリイガイなどです。

とりあえず自分で買ってみて
試したい場合には、
参考にひとつ紹介します。

ペットヘルスグルコサミンという
サプリです。

⇒ペットヘルスグルコサミンの公式ページをチェックする

グルコサミンはアミノ酸の一種なので、
血管内皮を強くするコラーゲンなども
含まれています。

このサプリにはポリフェノールも
含まれているため、
アンチエイジングには効果が多少
あるかもしれませんね。

酸化も関節疾患には大敵
言われているので、抗酸化作用を
期待して使ってみてはいかかでしょう。

まとめ

ポメラニアンの膝蓋骨脱臼について、
予習はできましたか?

  • 超小型犬は膝蓋骨脱臼の好発品種
  • 内科的治療も外科的治療も、
    費用は病院によって違うが
    一般的に高額
  • 生活環境、栄養状態の改善が重要
  • 手術をいつやるか見極める、熟考する

維持方法、治療方法
その子の状態によっても
おうちの状況によっても差があるのが
整形外科疾患です。

ポメラニアンは骨が細い分
関節も弱いということを知っておいて、
いざなってしまったときに
焦らないようにしましょう。

膝蓋骨脱臼を宣告されたときに
凄くショックを受ける飼い主さんが
いますが、超小型犬を選んだからには
つきものの疾患。

おうちの子の体質ととらえて
あげてくださいね。

ちょっとくらい膝が弱くても、
その子はその子ですよ♪

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