ウーパールーパーの飼育を始めて
間もない方が悩むことといえば
「餌やり」もその一つです。
個体差はありますが、
ウーパールーパーは基本的に食いしん坊。
餌を与えれば与えるだけ食べてしまうので、
「一体どれだけ食べるんだろう?」
「与えすぎていないか心配・・・」などと
感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、
ウーパールーパーに与える餌の
適切な頻度や量、種類について
詳しく解説していきたいと思います。
私たち人間もウーパールーパーも、
”食”は健康の源。
元気なウーパールーパーを育てるために、
餌やりに関する正しい知識を
身につけていきましょう!
ウーパールーパーの餌やり!頻度や量はどうすればいい?
ウーパールーパーの餌の頻度や量は、
成長段階に応じて変えていくのが
一般的です。
まず最初は、
成長段階ごとの給餌回数や量、
与える餌の種類について
詳しく解説していきますね。
⒈ウーパールーパーの餌の回数
餌を与える回数は
小さなウーパールーパーほど多く、
反対に大きいほど少なくなります。
~7cmくらいまでの幼生期は
成長のために多くの栄養を
必要とする時期なので、
餌は基本的に毎日与えましょう。
ただ、ウーパールーパーは
消化器官があまり強くないため、
餌の回数が多いとお腹を壊してしまいます。
1日に与える回数は、
糞の状態を見ながら決めてください。
それより少し成長すると、
少し餌の間隔があいても大丈夫になります。
1回に食べられる量も多くなるので、
多めの量を2~3日に1回
まとめて与えるというのも可能です。
さらに体長15cmを超えると、
ウーパールーパーとしては立派な大人。
成長のためにエネルギーを
消費することがなくなるため、
それまでと同じ頻度で餌を与えていると
肥満になってしまう恐れがあります。
したがって、餌を与えるのは
1週間に1~2回程度で構いません。
曜日を決めて与えるようにすると
わかりやすいですよ。
⒉ウーパールーパーの餌の量
与える餌の量は「食べきれるだけ」と
覚えておきましょう。
これは赤ちゃんウパも
大人のウパも同じです。
食べ残しは水が汚れる原因になるので、
与えてから30分~1時間経過しても
残ったままの餌があれば取り除き、
次回から量を減らしてみてください。
また、中には
与えたら与えた分だけ平らげてしまう
食いしん坊な子もいますが、
可愛いからといって与え過ぎは禁物。
餌を食べ過ぎると吐いてしまったり、
お腹を壊して下痢をすることがあります。
適量は餌の種類や個体によって違うので、
お腹の膨らみ具合や糞の状態などを
観察したうえで判断しましょう。
⒊ウーパールーパーの餌やりの時間
ウーパールーパーは夜行性で、
昼間はほとんどの時間を寝て過ごします。
そのため、
一般的な生活リズムのご家庭であれば
餌やりは夜の消灯前が良いでしょう。
活性が上がる時間帯に食べさせることで、
餌の消化を促します。
⒋ウーパールーパーの餌の種類は?
ウーパールーパーは肉食性で、
自然下では魚や昆虫、カニやエビなどを
捕食しているそうです。
飼育下でもこれに準じた餌を
バランス良く与えるのが
望ましいとされています。
餌として与えられるのは、
大きく分けて以下の3つです。
- 生餌
⇒メダカ・小型の金魚・エビなど - 冷凍餌
⇒赤虫・ピンクマウスなど - 人工飼料
⇒ウーパールーパー用の乾燥餌
(ナマズ用でも代用可)
もっとも手軽なのは、
ウーパールーパー用に作られた人工飼料。
沈降性で与えやすく
栄養もバランスよく配合されているので
初心者さんにも安心です。
ただ嗜好性の面ではやや劣るので、
時々は生餌を与えてあげると
喜んで食べてくれるでしょう。
ウーパールーパーの稚魚の餌の頻度や量は?
「ウーパールーパーの餌には
人工飼料が手軽」というお話を
先ほどしましたが、
産まれたばかりの赤ちゃんウパ(稚魚)は
人工飼料だと粒が大きすぎるため、
食べることができません。
そこで体長が2cmを超えるまでは、
「ブラインシュリンプ」という
小さなエビを与えて育てます。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
ブラインシュリンプは
卵の状態を乾燥保存したものが
市販されているので、
飼い主さん自身で孵化させましょう。
約28℃の塩水に浸けておけば
24時間ほどで孵化します。
餌のたびに孵化させるのは大変なので、
一度に多めの量を孵化させて
冷蔵庫で保管しておくと良いですよ。
この孵化させたものを
1日1回~2回ほど与えましょう。
スポイトを使って水槽に落としてやると、
以下の動画のように
勢いよく食らいつく様子が見られますよ。
なお、適量には個体差があるので
食べ残しの具合などを見ながら
判断してみてくださいね。
ウーパールーパーの餌の大きさは体の大きさによって変えるべきなの?
ウーパールーパーには歯がなく
顎の力もあまり強くないため
食べ物は基本的に丸飲みで、
丸飲みできないサイズの餌は
口に含んでも吐き出してしまいます。
そのため、与える餌の大きさも
ウーパールーパーの大きさによって
変えてあげましょう。
ウーパールーパーのサイズごとに、
食べられる餌を以下にまとめてみました。
・5cm未満のウーパールーパー
先ほどお話したように、
赤ちゃんウパはまだ体が小さいため
大人と同じ餌は食べられません。
体長が2cm未満の個体には
ブラインシュリンプを
孵化させたものを与えましょう。
ウーパールーパーの成長は早く、
ブラインシュリンプを毎日与えていれば
あっという間に大きくなります。
体長2cmを超える頃には
冷凍のイトミミズや赤虫なんかも
食べられるようになるので、
水で戻してから食べさせてあげましょう。
大きくて食べられない場合は、
細かく刻んだものを与えてみてください。
・5cm〜10cm未満のウーパールーパー
少し体が大きくなると、
少しずつ人工飼料を
食べられるようになります。
こちらの「ひかり ウーパールーパー」は
5cm程度の個体でも食べられる
小粒タイプです。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
粒が大きめの餌を与える場合は、
食べやすいように手で割ってあげると
良いでしょう。
ただ、食べ慣れた冷凍餌から
いきなり人工飼料に変えると
食べなくなることがあるので、
冷凍餌とうまく併用しながら
人工飼料に慣れさせてあげてください。
・10cm〜15cm未満のウーパールーパー
これくらいのサイズになれば、
人工飼料も難なく食べられるはず。
人工飼料が餌のメインになると、
飼い主さんとしては
コストが抑えられるので助かりますね(笑)
・15cm以上のウーパールーパー
ここまで大きくなれば、
メダカや金魚などの
大きな生餌も食べられるようになります。
人工飼料をベースにしつつ
色々なものを食べさせてあげると
ウーパールーパーも喜んでくれますよ。
ただ、生餌を与え過ぎると
人工飼料を食べなくなることがあるので
気を付けてくださいね。
⇒ウーパールーパーの大きさ!最大でどれくらいまで成長する?
なお、ウーパールーパーの大きさについては
こちらの記事で詳しく解説しています。
ウーパールーパーに餌をあげすぎるとどうなる?
人間から餌をもらえることを
覚えたウーパールーパーは、
飼い主さんが水槽に顔を近付けると
後ろ足で立ちあがるようなポーズで
「ごはんちょうだい!」と
アピールしてくることもあります。
そんなおねだり姿が可愛くて
つい何度も餌を与えてしまうという
飼い主さんは要注意!
ウーパールーパーは食いしん坊ですが
消化器官は強くありません。
そのため、餌を食べ過ぎは
次のようなトラブルを招いてしまいます。
- 消化できずに吐く
- 下痢をする
- 排泄が滞る
- 体内で発生したガスにより
体が水中に浮いてしまう - 内臓に負担がかかりすぎた結果
突然死することもある
可愛いウーパールーパーに
苦しい思いをさせないよう、
餌を与える頻度や量には
十分気を付けてくださいね。
ウーパールーパーの餌!旅行であげれない場合はどうする?
ウーパールーパーは変温動物なので、
私たち人間のように体温を維持するために
エネルギーを消費する必要がありません。
健康状態が良好な大人ウパなら
1ヶ月ほど餌を与えなくても
耐えられるほど。
飼い主さんが思っている以上に
餌を食べなくても大丈夫なのです。
そのため、
旅行などで留守にする際にも
餌のことを心配する必要は
それほどありません。
逆に、飢えが心配だからといって
数日分の餌をまとめて水槽に投入するのは
絶対にやめてください。
残った餌が腐敗して水質が悪化し、
ウーパールーパーの体に
悪影響を与えてしまいます。
もしどうしても気になる場合は
水槽にメダカを数匹入れておくのも
良いでしょう。
メダカはすばしっこくて
捕食するのに時間がかかるため
少しずつ食べることができますし、
食べ残しても人工飼料ほど
水を汚すことはありません。
まとめ
今回の記事では、
ウーパールーパーの餌の頻度や量、
与える餌の種類などについて
詳しく解説してまいりました。
ウーパールーパーの給餌は
成長段階やそれぞれの個体ごとに
与える餌の種類や量、回数を
変えてやる必要があります。
餌をきちんと飲み込めているか、
食べ過ぎてお腹を壊していないかなどを
日々しっかり観察しながら、
その子に合った餌の種類や
量・回数を判断するようにしましょう。
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