アクアリウム歴が長くなってくると、
工夫を凝らしたレイアウトにも
チャレンジしてみたくなるもの。
緑鮮やかな水草水槽や
自然味あふれる流木水槽など
様々な水槽レイアウトがありますが、
最近では石をメインにした
石組み水槽も人気ですね。
石が織りなす険しい山々のような水景に
憧れている方も多いのでは?
そこで今回の記事では、
アクアリウムのレイアウトに用いられる
石の中でも特におすすめの種類を
ご紹介してまいりたいと思います。
石選びの参考にしていただければ幸いです!
①風山石
表面に深く刻まれた凹凸が
まるで険しい山肌のような風山石。
この石を用いたレイアウトは
どことなく日本の山岳風景を
思わせる雰囲気になるでしょう。
石自体に存在感があるので、
石組レイアウトには最適です。
ただ、実店舗ではほとんど取り扱いがなく
購入は通信販売がメインとなるようです。
実際に自分の目で見て
選ぶことができないのは
ちょっと残念ですが、
手元に届いた石の形状をもとに
レイアウトを組み立てるというのも
面白いかもしれません。
②溶岩石
溶岩石はその名のとおり
火山の噴火で流れ出た溶岩が
冷えて固まったものです。
表面にザラつきがあるため
レイアウトが崩れにくく
水草の活着性にも優れています。
最近は水草を活着させた状態で
販売されているものも
よく見かけますよね。
他の石に比べて軽いので
レイアウトしやすいですが、
丸みのある形状のものが多いので
積み重ねたりして使う場合は
接着剤を使うと良いでしょう。
石組レイアウトにおすすめの接着剤は
以下の記事でご紹介しています。
また、溶岩石は多孔質なので
アクアリウムには必要不可欠な
バクテリアが定着しやすく、
レイアウトに使用することで
水質浄化の効果も得られます。
このようにメリットが多数あることから、
アクアリウムでは高い人気を誇る石です。
③龍王石
その名にふさわしい
力強さが感じられる龍王石。
エッジの効いた形状が
アクアリウム全体の雰囲気を
引き締めてくれます。
表面の模様や皺の入り方も
バリエーションに富んでおり、
組み合わせを選ぶのも
楽しみの一つでしょう。
ただ、龍王石には
水質をアルカリ性に傾け
硬度を大幅に上昇させるという
特徴があるため、
飼育している生体や水草によっては
注意が必要です。
④融白石
出典:https://www.askul.co.jp/p/W590170/
墨色と淡い灰色が混じり合ったような
独特の風合いをもつ融白石。
水に濡れるとそのコントラストが際立ち、
より存在感を増します。
白っぽい模様が入っていることで、
清涼感のある水景を表現できそうですね。
ただ、石によっては白い部分が少なかったり
中には真っ黒なものもあるようなので、
購入の際はショップに足を運んで
直接自分の目で見て選んだ方が
良いかもしれません。
⑤木化石
木化石はその名のとおり
樹木が長い年月を経て石化した石で、
珪化木とも呼ばれています。
中にはよく見ると
年輪などの模様が見られるものもあり、
水草や苔を組み合わせれば
森林をテーマとしたレイアウトを
流木なしで作ることも可能。
溶岩石と同様に水質への影響が少ないので
流木を水槽に投入するのが心配な方も
安心して使えます。
木化石は座りが良く安定感があるので、
レイアウトの作業もしやすいでしょう。
高さをうまく生かして
立体感を表現したいですね。
⑥輝板石
輝板石は他のアクアリウム用の石とは異なり
平たいプレート状の形をしています。
階段状に積み重ねたり、
アーチを作ったり、
底砂に挟んで立てたり・・・と、
使い方はアイディア次第。
アクアリウムに無限の可能性を
もたらしてくれる石です。
また、輝板石に水草を活着させたものや
壁状に組まれたものなど
既にアレンジされた商品も
販売されているので、
それらをうまく活用してみるのも
面白いかもしれませんね。
⑦気孔石
でこぼことした独特のくぼみを持つ気孔石は
一見すると木のようにも見えますね。
水に濡れるとより木に近い色合いになるので
水草や流木との相性が非常に良く、
使い勝手の良い石です。
「黄虎石」や「蜂炎石」などの名前で
販売されていることもあります。
メーカーによって異なるようですね。
単体でも存在感がある石なので、
初心者の方は石の質感を生かすだけでも
十分に見栄えのするレイアウトを
組むことができるでしょう。
また、表面に空いた無数の穴は
ビーシュリンプなど小さなエビの
”隠れ家”としても最適です。
⑧青華石
青華石は青みがかった灰色をした、
独特の雰囲気を持った石です。
その落ち着きのある冷暗色と
ゴツゴツとした質感は、
深い山々を思わせるような
山岳レイアウトに最適。
グロッソスティグマや
パールグラスなどとの
相性も抜群です。
初めて石組レイアウトに挑戦する方は
『カミハタ』というメーカーが販売する
セット商品がおすすめ。
親石に使える大サイズと
サブや添石に使える中・小サイズが
バランス良く入っているので、
遠近感のあるレイアウトを
簡単に作ることができます。
⑨英石
英石はアクアリウム用の石としては
比較的安価で購入できるのが
嬉しいポイント。
ホームセンターなどで販売されていたりと
他の石に比べて入手もしやすく、
石組レイアウトに初めて挑戦する方にも
おすすめです。
乾いている時と濡れた時とで
石の印象があまり変わらないので、
レイアウトのイメージも
つかみやすいでしょう。
やや物足りなさを感じる場合は、
流木と組み合わせたり
ウィローモスなどを活着させると
より自然な雰囲気が出てきます。
まとめ
今回の記事では、
アクアリウムのレイアウトに用いられる
石の中でも特におすすめの種類を
ご紹介してまいりました。
ご自身のアクアリウムに
取り入れてみたい石は
見つかりましたでしょうか?
石をメインにレイアウトを組む時は、
全体的な統一感を出すために
一つの水槽につき一種類で
まとめることをおすすめします。
どの石にしようか迷ってしまったら、
YouTubeなどで公開されている
アクアリウムの動画を
参考にしてみると良いでしょう。
石の持つ魅力を活かした
素敵なレイアウトができると良いですね!
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