セキセイインコを飼っていると
産卵・抱卵することがあるかと思います。
性別が見分けづらいセキセイインコは、
産卵して初めてメスだとわかる場合も多いです。
また、オスのインコがいなくても
発情する対象があれば卵を産むのも
大きな特徴といえます。
卵を産む前の様子が心配…
産んだ後はどうしてあげれば良いの?
といった不安を抱えた方も多いはず。
大事な愛鳥が負担少なく産卵できるように、
また、その後も過ごしやすくなるように、
産卵前後のケア方法を知っておきましょう。
今回は、そんな産卵の前後の
ケア方法についてまとめましたので、
心配なあなたも参考に
してみてください。
セキセイインコの卵が孵化するまでの時間
セキセイインコの卵は、
孵化までおよそ18日間かかります。
もし1羽のみで飼育していて
卵が無精卵しか有り得ない場合、
すぐには取り除かずに18日間
そのままにしておきましょう。
「孵らない卵なんだ」と気付くまで
抱卵させてあげないと、
卵を産み続けてしまいます。
では、卵を産む前の段階で
注意すべきことを見ていきましょう。
セキセイインコが卵を産む前にすべき4つのこと
出典 inunoatorie.cocolog-nifty.com/blog/
まずは、卵を産む前のセキセイインコに
してあげるべきことを解説いたします。
卵を産む前からその兆しはあります。
大きく分けて4つのポイントをご紹介します。
1.卵を保護する巣箱を設置する
繁殖してほしいつがいがいるのであれば、
巣箱は必須アイテムです。
巣になりうるものがないと
発情にもつながりません。
しかし中には、ケージの中に
ある日突然卵が無造作に転がっていた
なんてこともあります。
たいていの場合は無精卵ですが、
もし受精卵だったら心配ですよね。
卵を外的要因から守るという意味でも
メスが安全に産卵と抱卵が
出来ると判断できる
巣箱は用意しておきましょう。
2.卵を産む前兆を見逃さない
多く見られるのは、糞が大きくなり
少し水っぽくなるという点です。
これは、糞も卵も同じところから
出てくるという構造上
自然なことで、産卵のために
産道が広がっているんですね。
また、肛門あたりが腫れていたり
止まり木などにこすり付ける
などがあります。
そして、巣箱に頻繁に出入りしたり
巣箱の中に長いこといたら
産卵間近かもしれません。
3.部屋の温度に注意する
通常のセキセイインコの
適温にしておくと良いでしょう。
室温27度ほどが適温と言われています。
逆にあまり暖かすぎると、
卵の中の温度も上がってしまい
孵化に失敗してしまう
可能性もありますので気を付けましょう。
4.卵詰まりを起こさないか確認する
セキセイインコに限らず、
小鳥のメスを飼育していて
一番心配なのが卵詰まりです。
腹部から肛門にかけて膨れていて、
うずくまって元気がなさそうだったり、
食欲がない、いきむ動作をしていたら
卵詰まりの可能性があります。
卵詰まりは進行も早いため、
様子見している間にどんどん悪化
してしまい、取り返しの
つかないことになることもあります。
命に関わることですので、
少しでも心配な症状があれば
病院で診てもらいましょう。
セキセイインコが卵を産んだ後にすべき5つのこと
続いて、無事に産卵した後の
セキセイインコのケア方法を
ご紹介します。
産卵したら
それで安心してはいけません。
産卵後の行動によって対処すべきことも
多々ありますので、ポイントとして
5つのすべきことを解説いたします。
1.セキセイインコが卵を温めない場合
頑張って産んだ卵なのに、
親鳥が温めない場合があります。
これは、飼い主が抱卵に干渉しすぎた
時に起こりえます。
その他にも、地震など外部からの
過度なストレスがかかると
抱卵放棄することがあります。
また、通常4~6個の卵を産む
セキセイインコですが、
ある程度数が揃わないと
抱卵しないこともあります。
1~2日たっても温める様子が
見受けられなければ、
卵を取り出しましょう。
まだ卵が生きているようであれば
頑張って人工孵化にシフトしても
良いかもしれません。
2.卵が孵化するのを見届ける
冒頭であったように、通常は
産卵から約18日で孵化します。
孵化したての雛の可愛い鳴き声と
愛おしそうな親鳥の様子が
こちらの動画でも見て取れますね。
飼い主としてはとっても気がかりですが、
親鳥が抱卵中はいつも以上に
デリケートになっています。
心配な気持ちをグッと抑えて、
遠目からそっと様子を見守って、
手を出さないように注意しましょう。
ストレスが原因で、抱卵放棄や
卵を食べてしまうこともあります。
3.卵を産みすぎてしまった場合
通常4~6個の卵を、
1~2日おきに産卵するセキセイインコ。
産卵と抱卵は、セキセイインコも
体力をたくさん使う命がけの作業です。
全部産み切る前に
卵を取り上げてしまうと、
足りないと思って
ずっと産み続けてしまいます。
また、あまりにも発情頻度が多く
頻繁に産卵してしまうのも
体への負担を考えて避けるべきでしょう。
産み続けてしまう場合は、
偽卵をまぎれさせることで
産卵をストップさせられます。
4.卵を食べるのを止める
先述した、
卵を温めない場合と同じ原因で、
卵を食べてしまう場合もあります。
人が不躾に中の様子を覗いたり、
手を加えようとすることで
ストレスや危機感を覚えて、
卵を食べてしまいます。
これは外部の脅威から雛を守るために
敢えて食べているのです。
もし食べてしまっていたら
それ以上食べてしまわないように
より一層距離を置いて
見守りましょう。
こういったことがないように
飼い主や家族は干渉しないように
協力してもらうことが大事です。
5.セキセイインコの卵がかえらない場合
孵化予定の18日前後~1ヶ月経過しても
卵が孵った様子がなければ、無精卵だったか
何らかのトラブルによって卵の中で
死んでしまった可能性があります。
そういった場合は、
親鳥が落ち着いて
自ら巣箱から出てくるまでは
待ってあげましょう。
巣箱から親鳥が出てきたら、
卵を撤去してあげてください。
置いたままだと、
また抱卵してしまったり
食べてしまう可能性があります。
まとめ
仲の良いつがいであれば、
巣引きをしてあげて
家族が増えるとこちらも嬉しいですね。
最初から繁殖を目的として
巣箱を用意してあげて
繁殖しやすい環境を整えてあげるのも
良いでしょう。
ただ、セキセイインコにとっても、
産卵・抱卵・孵化は
とっても体に負担のかかる
大変な作業です。
もし、繁殖を望んでいないのであれば
無闇に発情させたり産卵させるのは
何も良いことはありませんので、
発情抑制に気をかけてあげましょう。
とにかく安全に、失敗なく
卵を産んで孵化してもらうためにも
あまり構いすぎずに
やさしく見守ってあげましょうね。
そのうちきっと可愛い
雛鳥の声が聞こえてきますよ。
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