ペットショップなどで販売されている
ウーパールーパーのほとんどは
孵化して間もない赤ちゃんで、
多くの子が体長2~5cm程度の頃に
飼い主さんのもとへやってきます。
小さいながらも一生懸命泳いだり
餌に食らい付く姿はとても可愛いですよね。
そんな赤ちゃんたちも
毎日お世話を続けていけば
次第に大きくなっていくわけですが、
ウーパールーパーというのは
はたしてどれくらいの大きさまで
成長するものなのでしょうか。
飼い主さんとしてはサイズだけでなく
長生きしてくれるかどうかも
気になるところでしょう。
そこで今回の記事では、
ウーパールーパーの大きさや寿命、
長生きさせるコツなどについて
詳しくお話したいと思います!
ウーパールーパーの大きさは最大でどれくらい成長するの?
ペットショップなどで販売されている
ウーパールーパーはとても小さく
愛らしいもので、
その姿を初めて目にした方は
「そこまで大きくならないだろう」と
思ってしまいがちです。
しかし彼らの成長スピードは非常に速く、
孵化~半年ほどで
体長20cm近くまで成長します。
個体や飼育の仕方にもよっても差はありますが
最終的には25cmくらいの大きさになり、
中には30cmを超える子も。
こちらの動画の”ウパ吉くん”は、
なんと34cmのビッグサイズ。
思わず「デカっ・・・!」と
声をあげてしまった方も
いらっしゃるのではないでしょうか(笑)
それでも、
ウーパールーパー特有の
ユーモラスな表情や仕草は
大きくなっても変わりませんね。
ニコニコと笑っているような顔で
のんびりマイペースに動く姿は、
眺めているだけで癒されます。
ウーパールーパーの大きさは年齢で決まるの?
驚異的ともいえるほどの速さで
成長していくウーパールーパーですが、
体の大きさと年齢は
必ずしも比例するわけではありません。
先ほどご紹介したウパ吉くんのように
30cmを超えるほど大きくなる子もいれば、
孵化してから1~2年が経過しても
大人ウパの平均的なサイズである
25cmに満たない小柄な子もいます。
こうした大きさの違いには、
個体差だけでなく
餌の与え方も影響するようです。
ウーパールーパーは食欲旺盛で
餌を与えればいくらでも食べ、
食べれば食べるほど体も大きくなります。
では、餌をたくさん与えれば
大きなウーパールーパが育つのかというと
そうではありません。
ウーパールーパーは食いしん坊ですが
消化器官はあまり強くなく、
餌を食べすぎると吐き戻したり
お腹を壊して下痢をしてしまうことも。
餌の量だけでなく、
餌から吸収する栄養分によっても
成長スピードや度合いは変わります。
したがって、
大きく丈夫なウーパールーパーを育てるには
餌は量よりも質(栄養)を考えて
与えることが大切なのです。
ウーパールーパーはオスとメスどっちが大きくなる?
ウーパールーパーは一般的に
メスよりもオスのほうが
やや大きくなる傾向があるようです。
メスは大きくても20cm前後、
一方オスは25cmくらいまでが
標準サイズだと言われています。
なので、25cmを超えるような大きな子は
おおむねオスだと判断して良いでしょう。
なお、ウーパールーパーの
オスメスの見分け方については、
見た目の大きさ以外にも
有効な方法があります。
ウーパールーパーの性別はどっち?
- オスは後ろ足と尻尾の間に
膨らみがある。 - メスはオスに比べて
後ろ足と尻尾の付け根までの
距離が短い。
だいたい15~20cmまで成長すれば
オスメスの見分けが可能になるので、
興味がある方は調べてみてくださいね。
ウーパールーパー の寿命の平均はどれくらい?
自然下でのウーパールーパーは、
なんと20年以上も生きるそうです。
一方、飼育下では5~8年が
平均寿命だと言われていますが、
実際は2~3年年ほどで亡くなる子も
少なくないのだとか。
飼育下のウーパールーパーが
短命である主な原因としては、
- 水槽が狭いことによるストレス
- 水温・水質が適切でない
- 砂利などの誤飲
- 餌の与え過ぎや
人工飼料による”ぷかぷか病”
などではないかと考えられています。
水槽内という閉ざされた環境は、
私たち人間が思っている以上に
ウーパールーパーの体に
負担をかけているのかもしれませんね。
ウーパールーパーの大きさと寿命の関係とは?
また、ウーパールーパーは
他の生物に比べると幼生期の死亡率が高く
原因も不明であることが多いといいます。
つまり、ペットショップで販売されている
小さな赤ちゃんウパをお迎えしても、
大きくなれないまま亡くなってしまう
可能性が高いのです。
まだあどけなさの残る赤ちゃんウパは
とっても可愛らしいものですが、
丈夫で長生きできる個体なのかどうかを
見た目だけで判断するのは困難です。
そこで、せっかくお迎えするからには
長いお付き合いをしたいと考えている方には
すでに大きく育っている成体から
飼育を始めることをおすすめします。
幼生期の死亡率が高いウーパールーパーが
無事に成体に育っているということは、
様々な死亡リスクに打ち勝てるほど
体が丈夫であると考えられますよね。
持って生まれた寿命もあるので
必ずしも長生きするとは言い切れませんが、
強い個体かそうでないかを見分ける
判断材料のひとつにはなるでしょう。
ウーパールーパーの飼い方!寿命を伸ばすためのコツは?
先ほどお話したように、
飼育下のウーパールーパーが短命なのは
不適切な飼育環境に原因があることが
多いと言われています。
つまり、言い換えれば
万全な飼育環境を整えて飼育すれば
平均よりも長生きさせられる可能性も
十分にあるということ。
実際、海外には
徹底した環境のもとで飼育され
25年生きた例もあるのだそうですよ。
では、ウーパールーパーに
元気で長生きしてもらうためには
どのようなことに気を付けて
育てていけば良いのでしょうか。
⒈強力なフィルターを設置する
水槽の水の汚れ具合は
糞の量に比例するものです。
ウーパールーパーの糞は
同じように水槽で飼育される
金魚などの魚に比べて何倍も大きいため、
そのぶん水を汚します。
そのため、飼育水槽には
彼らの排泄量に対応できる
強力な濾過装置が必要となるのですが、
飼い主さんの多くは
投げ込み式や外掛け式などの
簡易フィルターで飼育しているようです。
糞もそれほど大きくない幼生期であれば
それでも十分に対応可能でしょう。
しかし、成長するにつれて
大きな糞をするようになってきたら、
簡易的なものでは完全にキャパオーバー。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
おすすめは上の写真のような
外部式フィルターですが、
外部式は他のフィルターに比べて高価で
設置するには別途スペースも必要なため
導入を悩む方もいるかもしれませんね。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
その場合は水槽の上に設置する
上部式フィルターを選んでも良いでしょう。
ただ、上部式はその構造上
照明や冷却ファンなどを
取り付けられなくなるのが難点です。
どちらを導入するか、
購入前によく検討してみてください。
⒉適切に水換えをする
外部式や上部式のような
強力な濾過能力を持つフィルターを
設置しているからといって、
水換えが不要になるわけではありません。
フィルターはあくまでも
糞の毒素を弱めるためのものなので、
溜まった毒素を水槽外に排出するには
やはり水換えが不可欠なのです。
水換えの頻度は
水槽サイズや飼育数にもよりますが、
おおむね1週間に1回程度、
全体の1/3~1/2くらいの量を目安に
行うと良いでしょう。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
水換えと底床掃除を同時に行える
こちらの『水作 プロホース』を使うと
作業がグッとラクになりますよ。
⒊夏場は水槽用クーラーを利用する
ウーパールーパーの原産地は、
メキシコの標高2000mを超える地域です。
メキシコというと常夏のイメージを
持つ方も多いと思いますが、
ウーパールーパーの暮らす湖周辺は
最低気温は5℃、最高気温は26℃と
意外に涼しくひんやりとしています。
そのため、飼育下でも
ウーパールーパーにとっての適水温は
15~20℃程度とされており、
水温26℃を超える恐れのある夏場は
高水温対策を施さなくてはなりません。
家庭でできる高水温対策
- 水槽用冷却ファンを設置する
- エアコンの冷風で部屋ごと冷やす
- 水槽用クーラーを導入する
冷却ファンは安価で入手が可能ですが、
真夏に20℃近くまで水温を下げるほどの
効果は期待できません。
エアコンで部屋ごと冷やすのも
悪くはありませんが、
場合によっては飼い主さんのほうが
寒さに耐えることになるでしょう。
出典:https://www.shopping-charm.jp/
そこでもっともおすすめしたいのが、
上の写真のような水槽用クーラー。
価格はやや高いですが、
冷却能力はダントツです。
可愛いウーパールーパーに
末永く元気でいてもらうためにも
ぜひ導入を検討していただけたらと思います。
⒋適切な水槽を準備する
先ほどお話したように、
狭い水槽での飼育はウーパールーパーに
ストレスを与えることになりかねません。
また、水量の少ない水槽ほど
水温上昇や水質悪化が起こりやすいため、
ウーパールーパーに適した環境を
維持するのが難しくなります。
特に水温や水質の管理に慣れていない
アクアリウム初心者さんは、
大きめサイズの水槽を選びましょう。
最終的に25cm前後にまで
成長することを考えて、
最低でも幅45cmの水槽を
用意したいところです。
また、水槽レイアウトを施すと
そのぶん水槽内も狭くなり水量も減るので、
どのようなレイアウトにするかも
前もって考えておくと良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、
ウーパールーパーの大きさや寿命、
長生きのコツなどについて
詳しくお話してまいりました。
ペットの健康状態や寿命は、
個体差だけでなく飼い主さんの飼い方が
影響する部分も大きいものです。
ウーパールーパーも
水温や水質、餌の与え方などに
十分気を付けて飼育をすれば、
10年を超えて生きることもあります。
お付き合いが長くなってくれば、
お世話が「面倒だなぁ・・・」と
感じてしまう時もあるかもしれません。
それでも飼い主さんが
手間と愛情をかけるほど、
彼らもきっとそれに応えるように
元気で長生きしてくれることでしょう。
大きくなっても変わらず
愛嬌たっぷりのウーパールーパーを
ぜひ可愛がってあげてくださいね!
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