犬が熱をともなう風邪をひいた!症状別に対処法を紹介
愛犬が発熱!それに、くしゃみや咳まで!
「ん?風邪の症状みたいだなぁ。今日は、
念のためお散歩は止めて、部屋で休ませて
様子を見ようかな…」
『あなたは、この対応どう思いますか?』
実は、犬には風邪という病気はありません。
しいて言えば、ウイルスや細菌が原因の
気管支炎や肺炎などの”急性の呼吸器疾患”を
総称して”風邪”と呼んでいるんですね。
なので、「咳やくしゃみをしているから
風邪なのね」と安易に判断してしまうと、
処置が遅れて症状が重症化してしまう
ことがあります。
また、気をつけたいのは、ウイルスや
細菌などによる感染症でも、風邪に似た
症状が現れるということです。
愛犬の健康を守るためには、冷静に
愛犬の症状を見極めて、症状に合った
対処法をしなければなりません。
そこで今回は、発熱をともなう症状別の
対処法についてご紹介したいと思います。
この記事に書いてること♪
犬が発熱をともなう風邪をひいた!症状別の対処法とは?
では、具体的に風邪に似た症状には、
どんな症状があるのでしょうか?
風邪に似た症状には、発熱以外に
主に5つの症状があります。
- くしゃみや咳
- 下痢やおう吐
- 息が荒い
- 体の震えが止まらない
- 元気はないが、他に症状がない
では、一つずつ原因や対処法を
見ていきましょう。
くしゃみや咳をしている場合
犬がくしゃみや咳をしている場合、
原因には、呼吸器系の病気や心臓病の
可能性があります。
呼吸器系の病気には、ケンネルコフや
犬パラインフルエンザ、犬アジノウイルス、
犬ジステンパー、気管支敗血症菌などが
あります。
これらの病気は、他の犬に感染する
病気でもあるので、同居犬に感染しないよう
部屋を別にしたり、犬が集まる場所へ行くのを
控える必要があります。
心臓病の病気には、先天性の疾患や
フィラリア、弁膜障害などがあります。
どちらの病気も、処置をせず放っておくと、
肺炎や痙攣を起こすなど命を脅かす危険が
あります。
愛犬が乾いた咳をしたり、くしゃみをする
場合は、動物病院で診察を受けましょう。
フィラリアの予防にはこちらの記事が
おすすめです!
下痢やおう吐している場合
犬が下痢やおう吐している場合、
原因はウイルスや細菌、寄生虫などの
感染症の可能性があります。
症状が下痢だけで、元気があるようなら
1日絶食を行い、様子をみましょう。
下痢が改善されたら、消化の良い食事を
何回かに分けて与え、徐々に元の食事に
戻していきます。
もしも、下痢が何日も続いたり、下痢や
おう吐の両方が見られる場合は、
サルモネラ菌食中毒や深刻な感染症の
可能性があります。
感染症には、レプトスピラ症や
犬ジステンパー、パルボウイルス感染症、
犬伝染性肝炎、コロナウイルス性腸炎などが
あります。
感染症の疑いがある場合は、動物病院で
他の犬に感染させないためにも、まずは
動物病院に連絡をして、獣医さんの
指示を仰ぎましょう。
感染症をもっと詳しく知りたい方は
こちらの記事がおすすめです。
ズーノーシスって何??
ズーノーシスとは人間を含む犬や猫などの
全ての動物が感染する人獣共通感染症を
指します。
例えば、発症すると致死率100%と
恐れられている”狂犬病”、他には上記で
取り上げたレプトスピラ症なども
含まれます。
以前、ニュースでも取り上げられたBSEや
鳥インフルエンザなどもズーノーシスです。
感染経路は口を舐められたり、噛まれたり、
引っ掻かれたり、触れたり、空気感染などが
あります。
予防としては、愛犬にワクチン接種を
受けさせることや飼い主の口を
舐めさせたりしないようにすることが
大切です。
とは言っても、カワイイ我が子の熱い
スキンシップをさらりと交わすのは、
並大抵のことではないでしょうね…。
息が荒い場合
犬の息が荒い原因には、”パンティング”が
考えられます。
パンティングは、上がった体温を
下げるために、「ハァ、ハァ」と舌を
出しながら、荒い呼吸をします。
例えば、激しい運動の後や暑い場所に
居るとき、熱中症などの場合に
パンティングがよく見られます。
かわいいパグのパンティングをする
動画を発見しました!
この動画では、ひたすらパンティングを
しているだけですが、愛らしいパグの
表情にも癒されますよ♡
この場合、涼しい場所に移動させたり、
場合によっては水分補給や体を冷やす
必要があります。
特に注意が必要なのは、熱中症です。
熱中症は、脱水症状が続くと、
死亡する危険があるからです!
なので、体温を下げるために、
アイスノンや冷たいタオルなどで
脇の下や内股の付け根を冷やして、
しっかりと水分補給を取らせましょう。
熱中症の水分補給には、犬用の
スポーツドリンクやポカリスエットを
3倍に薄めたものを与えると良いです。
犬用のスポーツドリンクは、
ペットショップで手に入るので、
暑い日の水分補給用に用意しておくと
良いですね♪
体の震えが止まらない場合
体の震えが止まらない場合、寒さで
体が冷えている可能性があります。
体が冷えると免疫力が低下するので、
感染症などにもかかりやすくなって
しまいます。
保温対策として、犬用のホットカーペットや
湯たんぽを犬の寝床に置いてあげましょう。
また、加湿器などを活用して、
湿度を50%程度保つようにしましょう!
元気がないけれど他の症状は出ていない場合
元気がないけれど、他の症状が
出ていない場合、ひとまず様子を
見ようか、と考えてしまいがちです。
このとき、愛犬の体温は何度でしたか?
39~40度前後の熱が続いたり、41度以上の
高熱が出ている場合は、すぐに動物病院へ
連れて行きましょう。
特に、高熱の場合は脱水症状を
起こしやすいので、犬が水分を
取れるようなら水分補給をさせて、
体を冷やす処置を取りながら動物病院へ
連れて行くようにしましょう!
もし、老犬が脱水症状を疑う場合は
こちらに記事も参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
犬の発熱と言っても、他に見られる症状が
どんなものかによって、対処の仕方が
変わってくることが分かりますね!
特に、感染症の疑いがある場合には、
すぐに動物病院へ行きたいところですが、
感染を広げないためにも、事前に獣医さんの
指示を仰ぐことが大切なんですね。
そして、愛犬を不安にさせないためにも、
飼い主さんは、愛犬の前で不安なそぶりを
見せたり、動揺しないようにしましょう。
この記事をSNSでシェア