犬の熱が下がらない!考えられる原因や効果的な下げ方は?
なんか熱っぽい??愛犬の急な発熱!
「ひとまず熱を下げなきゃ!」
でもなかなか熱が下がらないとき、
あなたならどうしますか?
犬が熱を出す症状には、風邪以外にも様々な
病気があります。
その多くは、ウイルスや細菌などの感染に
よるものなんです。なので、やみくもに
熱を下げればいいという訳ではありません。
そこで今回は、犬が熱を出す原因や
熱の下げ方など飼い主さんが取るべき
対処法についてご紹介します。
この記事に書いてること♪
犬が発熱してなかなか下がらない…考えられる原因は?
犬が発熱すると、真っ先に「風邪かな?」と
風邪を疑ってしまいがちですよね。
でも、そもそも犬には風邪という病は
存在しないんです!
では、その理由と熱が下がらない
原因についてお話していきますね。
熱をともなう風邪の可能性
犬に風邪という病気はない??
実は、人間でいう風邪とは全く違う種類の
ウイルスによる病気です。
ただ、症状としては風邪に似ていて、発熱や
鼻水、くしゃみ、咳、目ヤニ、元気がない、
食欲がない、下痢などがあります。
よく「人間の風邪が犬にうつるの?」
「犬の風邪は人間にうつるの?」と心配する
飼い主さんもいますが、人から犬へ、
犬から人へうつる心配はありませんので、
ご安心を!
犬の鼻水やくしゃみについて
おすすめの記事です♪
では、「犬の風邪っぽい症状って何なの?」
そんな疑問があるかと思います。
実は、風邪っぽい症状が犬に見られた場合、
その多くは”ケンネルコフ”という病気を
疑います。犬にとって風邪というなら、
この病気をさします。
獣医さんで「風邪だね」と言われることが
ありますが、その場合の風邪は”急性の
呼吸器疾患”をさしていると思いましょう。
その代表的な疾患がケンネルコフなんです。
ケンネルコフで見られる咳は、
実際にどんな咳なんでしょうか?
You Tube で発見したので、愛犬がこんな
咳をしているなら、ケンネルコフを
疑いましょう。
熱が下がらない原因は?
愛犬の熱が下がらない場合、人間なら
解熱剤を飲めば一安心です。
でも、犬の場合はそうもいきません。
なぜかというと、解熱は根本的な解決には
ならないからなんです!
まずは、犬がなぜ発熱したのか、
どんな病気の可能性があるのかで対処法も
治療法も変わってきます。
やみくもに解熱をしても、一時的には
良くなるけれど、しばらくすれば
他の症状が現れる可能性があります。
では、どうやって原因となる病気を
見分ければいいのでしょうか?
病気の可能性も!その見分け方は?
病気その1 気管支炎の可能性
犬に風邪のような症状が見られる場合、
原因として、気管支炎が疑われます。
症状は、発熱や鼻水、「ケホケホ」という
空咳で、咳が悪化すると、「ケホケホ」から
「ゴホゴホ」という咳に変わって、
痰が絡むこともあります。
気管支炎の原因は、空気中にある細菌や
ウイルス、ホコリ、花粉などがあります。
病気その2 肺炎の可能性
注意が必要なのは、肺炎です。
その理由は、肺炎が重症化すると、
命の危険があるからです。
肺炎は、気管支炎が悪化することで
引き起こされる場合もあります。
症状には、発熱や鼻水、咳、食欲がない
などがあります。
病気その3 膀胱炎の可能性
「えっ!膀胱炎??」と驚くかも
しれませんが、膀胱炎になったときにも
発熱が起こるんですよ。
症状は、発熱や水を多く飲む、頻尿、
排尿時の痛みが見られたら膀胱炎の可能性が
高いですね。
特に、オスよりも尿道が短いメスに多い
病気でもあります。
病気その4 感染症の可能性
気管支炎でも挙げたケンネルコフは、
他の犬に感染する恐れのある病気です。
通常、ケンネルコフは数日で治る
病気ですが、同時に他の感染症に感染する
”二次感染”を起こすと、症状が
重症化してしまいます。
犬ジステンパーや犬パラインフルエンザに
感染してしまうと、死亡率が高くなります。
また、治っても足をひきずるなどの
後遺症が残ることもあるんです。
とても、「ただの風邪かぁ」では、
済ませることはできませんね…。
病気その5 熱中症の可能性
以外かもしれませんが、風邪だとばかり
思ってたら、「熱中症が原因だった!」
なんてケースもあるんですよ。
意外と知られていないのは、夏の前に訪れる
春先にも熱中症の危険があるんです。
熱中症になると、発熱やよだれが出る、
ぐったりする、息が荒いなどの症状が
見られます。
愛犬の症状が発熱だけだと安心して、
原因を知らずにいると、愛犬を危険に
さらしてしまうかもしれません。
病気その6 その他の可能性
気管支炎や肺炎、膀胱炎、感染症、熱中症と
見てきましたが、他にも原因があります。
例えば、体の一部にケガをして炎症が
起きたときにも、発熱や咳、下痢などの
症状が見られる場合があります。
炎症によって発熱が起こり、傷口から
細菌やウイルスが侵入することで、
感染症を起こすこともあります。
また、玉ねぎやチョコレートなどの
犬が食べると危険なものを食べることでも
中毒が起こり、発熱や下痢、嘔吐などの
症状が出ることがあります。
犬に与えてはいけない食べ物を知るには、
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知っておきたい!飼い主がするべき対処法
犬には風邪という病気がないこと、
風邪のような症状にはいろいろな病気が
原因として考えられることが分かりました。
では、飼い主として何かできることは
ないのでしょうか?
まずは、愛犬の熱を下げるために、
何ができるのかを考えましょう!
すこし熱っぽい、微熱程度の場合
愛犬の熱が39度前後の微熱で、
元気があり食欲もあるなら、
様子を見ましょう。
このとき、愛犬が過ごしやすい環境を
整えてあげます。外飼いの犬なら、
室内へ入れてあげましょう。
室温は22~25度、湿度は50%程度、
愛犬が体を冷やさないように、
犬用の保温器具をベッドに
用意してあげます。
犬用のホットカーペットや湯たんぽなら、
暑いときはそこから離れて、寒いときは
保温できるので、便利ですよ♪
ひとまずは、愛犬に栄養のある食事を
与えて、ゆっくり休ませるように
しましょう。
もしも、微熱が長く続くようであれば、
動物病院で診察を受けましょう。
犬の風邪に人間の風邪薬は効くの??
たまに、犬が風邪のような症状が見られ、
慌てた飼い主さんが人間用の風邪薬を
愛犬に与え、返って症状を悪くしたという
ケースも少なくありません。
確かに、犬の治療に使用される多くの薬は、
人間と共通して犬に処方する薬もあります。
でも、中には元気だった犬を病気にしたり、
病状を悪化させてしまう薬もあるんです。
ときには、犬が死亡してしまうことも
あります。
人間に効くからといって、必ずしも犬にも
効果があるとは言えません。
人間の薬は、犬には与えないように
しましょう!
40度ほどの高熱の場合
愛犬の熱が40度を超える高熱だったら、
脱水症状を起こし、危険な状態が
予測されます。
脱水症状がある場合、呼吸が早い、
ぐったりしている、肌に弾力性がないなどの
症状が見られます。
愛犬が水分を口にできるようなら、
犬用のスポーツドリンクや
ポカリスエットを3倍に薄めたものを
与えましょう!
アイスノンや冷たいタオルなどで、
脇の下や後ろ足の内股の付け根を
冷やしながら、動物病院へすぐに
連れて行きましょう!
まとめ
いかがでしたか?
犬には”風邪”という病気が無いことには
驚きますよね!
でも、風邪のような症状の裏には、
肺炎や感染症など愛犬の命を脅かす病気が
隠れていることも忘れてはいけません。
そして、愛犬が熱を出したときに、
飼い主がすべきことは、慌てず冷静に
愛犬の症状を観察すること。
そして、緊急性が低いなら室内環境を整え、
愛犬の熱を下げる処置を行いましょう。
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