犬の熱中症にも塩分が有効?回復するための緊急処置とは?
暑い日に愛犬がぐったりとしだした・・・
呼吸も荒く、
舌を出してハーハーと苦しそう・・・
その症状、
もしかしたら熱中症かもしれません。
犬は舌と肉球でしか汗をかけないため、
体の熱をなかなか逃がすことができず、
熱中症になりやすい生き物なのです。
犬が熱中症になったら、
どのように対処したらよいのでしょうか?
人間と同じように、
塩分を補給すればよいのでしょうか?
犬の熱中症の対除法や症状、
回復までかかる時間などを調べました。
後遺症などのリスクについても
ご紹介します。
この記事に書いてること♪
犬が熱中症になった!緊急の対処法とは?
犬が熱中症になったとき、
どのような対処をとればよいのでしょうか?
熱中症は命を落とす危険もあるので、
緊急の対処が必要です。
2.首元と脇の下に冷たいタオルをあてる
3.水を飲ませる
4.獣医さんに診てもらう
とにかく体温を下げることが大切です。
木陰や涼しい室内などに移動し、
大きな血管のある場所(首元や脇の下)に
冷たいタオルをあててあげると、
早く体温を下げることができます。
扇風機やうちわなどで
全身に風を送ってあげるのも効果的です。
意識がある場合は、
水をたっぷり飲ませてあげましょう。
人間用のスポーツ飲料を3倍に薄めたものや
薄い砂糖水もオススメです。
1~3をほどこして容体が安定したら、
獣医さんの診察を受けましょう。
人間と同じように塩分補給は有効?
人間が熱中症になった場合は、
’’塩分を補給することが大切!’’
って聞きますよね?
犬熱中症に対しても同じように、
塩分補給が有効なのでしょうか?
答えは『NO!』です。
犬は人間ほど塩分を必要としないため、
塩分を与えすぎると腎臓に負担がかかり、
逆に具合が悪くなってしまいます。
もちろん犬にも塩分は必要ですが、
熱中症時にあわてて
塩分を与える必要はありません。
体調が戻ってから、ドッグフードやオヤツで
塩分を補給してあげればOKです。
処置から回復までどれくらい時間がかかる?
熱中症の処置から回復するまでに、
どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
熱中症の程度にもよりますが、通常、
ご紹介した緊急の対処法をほどこしてから
30~60分ほどで容体は安定します。
1週間ほど様子をみてあげれば、
いつも通りの元気な愛犬に戻るはずです。
熱中症の発症から処置をするまでに
2~3時間ほど経過していた場合、
治療をしても後遺症が残るなど
完全な回復は難しいといわれています。
犬の熱中症の症状とは?死亡や後遺症が残る危険性も?
犬の熱中症では、
どのような症状がでるのでしょうか?
次のような症状が見られたら、
熱中症の疑いがあります。
●呼吸が荒く早い
●ふらついている
●大量のよだれ
●嘔吐
●眼球が上下左右に揺れている(眼振)
●舌や歯茎が真っ赤になる
●心拍数が増え、速くなる
●意識がない
●けいれん
これらの症状が見られたら、
すぐに熱中症用の対処をしてあげましょう。
放置して重症化した場合、
高熱によって脳や臓器に障害が残り、
歩行障害や意識障害といった
重度の後遺症が残る場合があります。
熱中症は、
最悪の場合には死に至る怖い病気です。
できるだけ早く対処してあげましょう。
熱中症について、
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
獣医さんが熱中症について
解説してくれています。
(所要時間:3分45秒)
外飼いの場合や留守番時の室温はどう対策する?
外飼いの場合や留守番時の室温は、
どう対処してあげれば
熱中症を防ぐことができるのでしょうか?
風のある外飼いの場合は日陰を作って、
30℃前後の気温を保ちましょう。
閉め切った室内での留守番の場合は、
27℃前後の室温がベストです。
●水をたくさん用意する
●すのこなどを敷いて風通しをよくする
●水浴び用プールを用意する
●土の上につなぐ
●リードを長くして移動できるようにする
●打ち水をする
●水をたくさん用意する
●ふらついている
●クールパッドやアルミ板を敷く
●室内を移動できるようにする
●凍らせたペットボトルなどを用意する
●クーラーを27℃くらいで
つけっぱなしにしておく
外飼いでも室内飼いでも、
犬は涼しい場所をちゃんと知っています。
犬が自由に涼しい場所に移動できるよう、
リードを長くしたり
部屋のドアを開けっぱなしにしておくなど
工夫してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬は寒さには強い生き物ですが、
暑さには弱く
熱中症に注意が必要です。
熱中症は早く対処しないと
最悪の場合死に至ります。
ご紹介した緊急の対処法をほどこし、
急いで動物病院に
連れていってあげてくださいね。
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