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犬の脱水症状!老犬の場合に出やすい症状と治療法とは?

 2016/06/09 5.病気
この記事は約 6 分で読めます。

    ’’犬も脱水症状になる’’こと、
    ご存知ですか?

    脱水症状とは文字通り、
    ’’体内の水分が外に出ていってしまい、
    不足した状態’’をいいます。

    体内の水が10%奪われると脱水症状が出て
    危険な状態に陥ります。

     

    今まで脱水症状になったことのない犬でも、
    年を取って老犬になったなら
    脱水症状になりやすく注意が必要です。

    次の夏に備えて、
    今から脱水症状の症状や原因、
    対処法を学んでおきましょう!


    老犬が脱水症状になるとどんな症状が出る?

    老犬が脱水症状になったら、
    どんな症状がでるのでしょうか?

    脱水症状ででる症状
    ●無気力で元気がない
    ●目がくぼんでいる
    ●ぐったりしている

     

    脱水症状は、見た目には
    「なんとなく元気ない??」
    程度のことが多く、
    判断が難しいです。

    簡単な脱水チェック法
    ご紹介します。

    脱水チェック
    1.肩の皮膚をつまんで離しても、
     なかなかたるみが元に戻らない
         
     ネコちゃんの動画ですが、
     この動画を参考に
     つまんでみてください
     (所要時間:7秒)

            
    2.口の中が粘ついている
            
    3.歯茎を押して離しても、
     なかなか元の色に戻らない
            
    これらに1つでも当てはまったら、
    脱水症状をおこしている可能性があります。

     

    震えや下痢、嘔吐など

    脱水時、痛みや疾患によって
    震えや下痢、嘔吐といった症状が
    みられる場合もあります。

    ただ、脱水が原因で
    下痢などを起こすわけではありません

    震えの原因となっている疾患や
    下痢・嘔吐によって体内の水分が失われて、
    脱水症状を起こしてしまうのです。

     


     

    震え・下痢・嘔吐の原因となり、
    さらには脱水症状を引き起こす原因としては
    次のようなものがあります。

    震え・下痢・嘔吐・脱水症状の原因
    ●ウイスル・寄生虫の感染
         
    ●内臓機能障害
     ―膵臓炎
     ―腎臓炎
     ―腸閉塞 など
            
    ●熱中症
            
    ●誤飲による下痢・嘔吐など
     ―食中毒
     ―毒物や毒草
     ―おもちゃなどの異物

     

    いずれの場合も、脱水症状を起こすのは
    かなり進行した末期症状時です。

    脱水症状の前後に震え・下痢・嘔吐が
    みられた場合には、
    急いで病院に連れていってあげてください。

    最悪の場合、死の危険性も

    脱水症状がひどくなり
    体内の10%以上の水分が失われた場合、
    死に至る危険性があります。

    脱水によってショック症状
    起こしてしまうのです。

    脱水によるショック症状
    ●意識障害
         
    ●ぐったりとして動かない
            
    ●顔色や唇の色が蒼白になる
            
    ●荒い息を苦しそうに繰り返す
        
    ●けいれんする

     

    正直なところ、
    ショック症状を起こしてしまったら
    治療は難しいといわれています。

    ここに至る前に、
    愛犬の異変に気づくことが大切です。


    冬でも注意!?老犬の脱水症状は病気が原因の場合も

    ご紹介したように、
    老犬の脱水症状は感染症や内臓機能障害、
    熱中症などの病気が原因の場合もあります。

    そのため、老犬の場合は
    冬でも脱水症状に
    気を配ってあげなくてはいけません。

    感染症や内臓機能障害は、
    日々の食事や検診で予防しましょう。

    熱中症は日々の生活で水分・ミネラルを
    まめに補給するよう工夫し、
    室温にも気を配って予防しましょう。

    冬でも暖房により室温が高くなり、
    熱中症をおこす犬もいるんですよ。

    熱中症を予防する方法
    ●エサをウェットフードに替える
         
    ●エサに水を混ぜる
            
    ●冬でも気温・室温を快適に保つ
            
    ●荒い息を苦しそうに繰り返す
        
    ●人間用スポーツドリンクを
     3倍程度に薄めて飲ませる

     

    なった時の対処法!砂糖水やスポーツドリンクが点滴代わりに!?

    脱水症状になったとき、
    どのように対処したらよいのでしょうか?

    脱水症状は命にもかかわる緊急事態なので、
    すぐに動物病院に行きましょう。

    点滴で水分を補ったり、
    体温を下げる治療をしてもらえます。

     

    脱水症状がまだ軽く意識があるなら、
    病院に行く前や道すがらに
    少しでも水分をとらせてあげるとよいです。

    このとき注意すべきなのは、

    • ミネラルや電解質を含んだ飲み物を
    • 少しずつ飲ませる

    ということです。

    ただの水を飲ませたり
    急にたくさん水分を補給すると、
    胃腸を刺激して悪化させる場合があります。

    ティースプーンに1杯ずつ、
    ゆっくり飲ませてあげましょう。


     

    ミネラルや電解質を含んだ飲み物
    ●人間用スポーツドリンク
     3倍程度に薄めたもの
         
    ●手作りスポーツドリンク
     (水:1L、塩:小さじ1/2
      砂糖:大さじ4を混ぜたもの)

     

    スポーツドリンクや砂糖水が
    点滴代わりになって、
    脱水症状からの回復を助けてくれます。

     

    自力で水を飲めない犬には、
    この動画のようにシリンジ
    少しずつ口に運んであげましょう。
    (所要時間:37秒)

    まとめ

    いかがでしたか?

    脱水症状は健康な若い犬でも起こりますが、
    老犬は特に注意が必要です

    感染症や内臓機能障害などの病気が原因で、
    脱水症状をおこしやすいのです。

    • 皮膚をつまんだら
      たるみがなかなか元に戻らない
    • 口の中が粘ついている
    • 歯茎を押したら
      なかなか色が元に戻らない

    この3チェックに当てはまったら、
    脱水症状の可能性があります。

    脱水症状は死に至る危険があるので、
    動物病院に急いでくださいね。

     
    脱水症状に苦しんだ経験のある方も
    おられると思います。

    私は脱水症状になったことがありますが、
    とてもしんどいものでした・・・

    愛犬にはそんなしんどい思いを
    して欲しくないですよね。

    日ごろから健康診断をうけ、
    脱水症状を起こしやすい病気を
    早期に治療してあげましょう。

    熱中症にも気を配ってあげてくださいね。



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    安田

    記事を読んでくださってありがとうございます!

    小さい頃から大の動物好きで、
    今は5才になる雑種犬と暮らしています。
    犬を飼うって、本当に楽しいです♪
    でも、私のしつけは正しいのかな?とか、
    病気になったらどうしよう・・・とか、
    不安もたくさんあります。

    犬を飼う楽しさや不安を吹き飛ばせるような情報を
    みなさんにお届けできたらと思っています。
    どうぞよろしくお願いします。

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