犬の予防接種!毎年必要なの?
犬を飼う上で、愛犬の予防接種は
避けては通れないものです。特に、
子犬の場合は適切な時期に必要な回数を
接種しなければ、命に関わる病気に
感染してしまう危険性があるからです。
子犬がかかりやすい感染症には、
犬ジステンパーや犬伝染性肝炎、
犬パルボウイルス感染症などのように、
致死率の高い感染症があります。
現代の獣医療をもってしても、未だ直接的な
治療法は発見されていないんです。
子犬を感染症から守るためには、
感染症に対するワクチンを接種しなければ
ならないんです。
そう考えると、必然的に愛犬に
予防接種をする必要性が見えてくるのでは
ないでしょうか?
では、愛犬の予防接種をする前に、一緒に
予防接種について詳しく見て行きましょう!
この記事に書いてること♪
予防接種の種類と回数
義務付けられている予防接種があるの?
予防接種には、法律で義務付けられている
種類があります。それは、狂犬病ワクチンの
接種です。
保健所で畜犬登録をしている場合は、毎年
お知らせのハガキが届くので、接種時期を
正確に知ることが出来ます。
予防接種の種類、回数、料金は?
予防接種には、大きく分けて2つの種類が
あります。1つ目は、さっきお話しした
狂犬病ワクチンです。
狂犬病ワクチンは、年に1度の接種が
必要です。料金は、大体3,000円前後です。
2つ目は、任意で受ける混合ワクチンです。
混合ワクチンは、感染症の種類に応じて
2~9種類もの種類があります。回数は、
3回の接種が一般的です。
料金は、何種類のワクチンを打つかで違い、
一般的に多いのは5種類で8,000円程度。
9種類全て接種するなら10,000円前後の
費用がかかります。
予防接種の時期、間隔はどれくらい?
狂犬病ワクチンは、生後91日以上の犬を
飼う場合、事前に接種することが必要です。
2年目からは、各自治体で4~6月に行われる
集団接種で予防接種を受けます。
混合ワクチンの場合、母犬の初乳や母乳から
受ける免疫力が低下してくる生後8~9週目、
1回目の接種から3~4週後、生後14~16週の
3度に渡っての接種が必要です。
同時期に他のワクチン接種を行う場合は、
安全性や副作用を考えて、狂犬病ワクチンでは
1週間以上の間隔をあけ、混合ワクチンでは
1ヵ月以上の間隔をあけて打つ必要があります。
予防接種を受ける必要性は?
狂犬病の予防接種は必要なの?
狂犬病の予防接種は、犬の健康のためでは
なく、狂犬病から人の命を守るために、
法律で義務付けられたものです。
「1956年以降、狂犬病の発生がないのに、
毎年接種する必要性があるの?」という
意見もあるようです。
でも、海外からのペットの輸入によって、
狂犬病が持ち込まれる可能性は
否定できません。
そのため、狂犬病ワクチンは、法律で
年に1度の接種が義務付けられています。
こんな場合どうする?
愛犬に赤ちゃんが出来たら?
妊娠中や交配中の予防接種は、早産や流産の
危険性があると言われています。そのため、
妊娠中や交配中の犬は、予防接種を
避けるのが一般的です。
交配を考えているなら、交配させる前に
予防接種を行っておくと良いです。
特に、生まれたばかりの赤ちゃんが飲む
母犬の初乳や母乳には、病気に対する抗体が
含まれています。
赤ちゃんは、母犬の初乳や母乳から
生後6~8週までの間、病気から守ってくれる
抗体を母犬からもらい受けます。
このように、母犬の予防接種は、その後
生まれてくる赤ちゃんにとっても、
大切なことになるという訳なんです。
でも、中にはこちらの動画のように、
予防接種を怖がるワンちゃんもいます。
一瞬とは言え、痛みを伴うのですから。
予防接種の後は、愛犬を興奮させない程度に
「良く頑張ったね!偉かったね!」と、
褒めてあげてくださいね。
高齢犬や病気の犬も必要なの?
狂犬病の予防接種は、年に1度の接種が
義務付けられていますが、高齢犬や
病気の犬にとって、体への負担は
大きいものですよね。
でも、実は狂犬病の予防接種には、
免除制度というものがあるんです。
これは、高齢犬や病気の犬にとって、
予防接種を受けるリスクが高いと
認められれば、狂犬病の予防接種を
免除してもらえる制度です。
予防接種を受けるか否かを自己で判断せず、
動物病院で証明書をもらった上で、
保健所へ届け出ましょう。
ワクチンアレルギーの場合、どうすればいいの?
1万分の1の確率でワクチンアレルギーを
持つ犬がいると言われています。
アレルギー反応の出方によっては、すぐに
処置をしないと死亡するケースがあります。
愛犬が初めての予防接種の場合は、
ワクチンアレルギーの可能性も考慮して、
動物病院と連絡を密に取って、
十分に注意しましょう。
アレルギー反応を考えると、予防接種は
安易には出来ない怖いものだと
思ってしまいますよね?
でも、死亡率の高い感染症もあるので、
獣医さんに相談した上で、ワクチン接種を
受けるようにしましょう。
いかがでしたか?
ここで、今回のまとめをしてみましょう。
- 狂犬病ワクチンは、飼い主の義務
- 混合ワクチンは、5種類の接種が一般的
- 母乳は病気に対する抗体を含んでいる
- 狂犬病の予防接種には免除制度がある
- アレルギーの可能性を理解しておく
予防接種は、愛犬の体調やリスクを
考えた上で、必要な予防接種を
受けるようにしましょう。
そして、予防接種への正しい理解を深めて、
愛犬の健康を守っていきましょう!
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