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犬の血尿が治らない!元気なのに症状が続く場合の原因は?

 2016/07/24 5.病気
この記事は約 8 分で読めます。

    愛犬が血尿をしたのにいつも通りの元気な
    様子に困っていませんか?

    具合が悪そうなら、すぐに動物病院へ
    すっとんで行くのに、食欲もあって
    いつもと変わらない…。

    一時的なもので様子をみればいいのか
    動物病院へ連れて行けばいいのか
    悩んでしまいますよね?

    そこで今回は、犬の血尿の原因や
    対処法についてご紹介したいと
    思います。

    一緒に愛犬の血尿の原因を
    探ってみましょう!


    犬の血尿が治らない!こんな症状の時の原因は?

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    愛犬の血尿が治らないのなら、病気を
    疑うべきです

    では、血尿以外に見られる症状別の原因
    見ていきましょう。

    元気だし食事も食べるのに血尿が続く

    血尿の原因①尿路結石

    尿路結石は、オシッコの通り道である
    尿路に結石ができてしまう病気です。

    尿路結石になると、結石が傷をつけてしまう
    ことで出血し、オシッコと一緒に血尿
    なって出てくるのです。

    愛犬がオシッコの体勢をとっているのに、
    なかなかオシッコが出てこないのなら、
    尿路結石の可能性を疑いましょう

    今は、元気そうでも症状が悪化すると、
    腎不全を起こしたり最悪の場合は亡くなって
    しまう可能性があります。
    特に、尿管が長いオスに多い病気です。

    血尿の原因②膀胱腫瘍

    膀胱腫瘍は、その名の通りで膀胱に腫瘍が
    できてしまう病気です。つまり”がん”です。

    膀胱炎や前立腺炎の症状が重症化したり、
    高齢犬がかかりやすい病気です。


    食欲不振や下痢・嘔吐の症状を繰り返す

    血尿の原因③前立腺炎

    前立腺炎は、前立腺というオス特有の臓器に
    尿道や膀胱から細菌が入り込むことで、
    炎症を起こす病気です。

    症状は、発熱や嘔吐、便秘、オシッコが
    出にくくなる、排泄時の痛みなどが
    あります。慢性化すると、ほとんど症状が
    見られません

    血尿の原因④玉ねぎなどによる中毒症

    犬は、玉ねぎやチョコレート、ニンニクなど
    中毒を起こす食材を食べることで、血尿
    出ます。

    症状は下痢や嘔吐などがあり、重症化すると
    痙攣や昏睡状態になることもあります。

    中毒症状の現れ方には個体差があるので、
    食べても何ともない犬もいれば、少量を
    口にしただけでも重症化する犬もいます

    血尿の血がかたまりで出る場合

    血尿の原因⑤膀胱炎

    膀胱炎は、膀胱内に細菌が入り込んだり、
    結石やストレスなどで引き起こされる
    病気です。

    膀胱炎になると、頻尿になったり、陰部を
    よく舐めるようになったり、排尿時の痛みで
    声を出し、落ち着かず歩きまわるなどの
    症状があります。

    血尿に混じって、血のかたまりが一緒に
    出てくることもあります。特に、尿管が狭い
    メスに多い病気です。


    メスの場合、生理との違いは?

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    愛犬がメスのワンちゃんなら、生理である
    可能性も忘れてはいけませんね。

    では、血尿と生理の違いについて
    見ていきましょう。

    メスの生理とは?

    メスには、”ヒート”と呼ばれる生理の時期
    あります。つまり、発情期のことですね。

    小型犬では、生後7~10ヶ月頃
    中・大型犬では、生後8~12ヶ月頃
    初めての生理を迎えます

    中には、生後4ヶ月と早かったり、1歳を
    過ぎてからと遅い犬もいるようです。

    生理は、年に1~2回(3回の犬もいる)の
    サイクルでやってきます。

    出血は、約2週間程続いて徐々に出血の量も
    減っていきます。犬によって個体差
    あるため、出血の量はそれぞれです。

    オスの発情期について知りたいなら、
    こちらの記事がおすすめです!

    「”オス犬の発情期の時期はいつ?飼い主ができる対策とは?”へ移動する」


    血尿と生理の違いは?

    生理についてざっと見てきましたが、
    血尿との違いって何でしょうか?

    血尿と生理の違いは、メスの陰部を見て
    判断することができます。

    メスが生理になると、外陰部が腫れあがる
    ように大きくなります。また、外陰部に
    出血の後が見られます。

    メスの生理中の行動としては、陰部を
    気にしたり、頻繁に舐めるようになります

    血尿の場合は、外陰部が腫れあがることは
    なく、出血があるというよりはオシッコ
    自体に血が混ざっている状態なのです。

    愛犬の避妊手術を考えるなら、こちらの
    記事がおすすめです!

    「”犬の避妊はヒート前が安全ってホント?タイミングを紹介!”へ移動する」

    「”犬の避妊!メリットとデメリットは何がある?”へ移動する」

    血尿の時の対処法は?どんな治療をするの?

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    対処法と治療①尿路結石

    尿路結石の場合は、動物病院で診察を受け、
    自宅では水分を多く摂らせ、トイレを
    我慢させないようにしましょう

    治療は、カテーテルで尿道に詰まっている
    結石を膀胱に移動させて、溜まった尿を
    排出させます

    また、点滴を投与して結石を溶解させる
    方法もあります。

    ただし、結石が大きい場合は、外科手術
    よって結石を取り除く必要があります

    対処法と治療②膀胱腫瘍

    膀胱腫瘍の場合は、治療が必要なので
    動物病院で診察を受けてください

    治療法は、化学療法薬を使用した化学療法
    一般的です。

    他には、放射線治療腫瘍の成長を抑える
    治療法があります。ただ、線維症や膀胱炎、
    排尿困難などの合併症を引き起こす可能性
    あることを理解しておきましょう。

    また、外科手術による治療法もありますが、
    膀胱の上部にある小さな腫瘍にしか手術を
    行えません

    多くの場合は、手術困難な位置に腫瘍が
    できているため、手術による治療は
    難しいようです。

    対処法と治療③前立腺炎

    前立腺炎は、細菌感染によって
    引き起こされる病気のため、抗生物質の
    投与によって治療が行われます。

    前立腺が腫れ上がって肥大すると、尿道や
    膀胱、直腸などの病気にかかりやすくなる
    ため、将来のことを考え、前立腺自体を
    取り除く手術
    を勧める獣医さんもいます。

    去勢手術について知りたいなら、こちらの
    記事がおすすめです!

    「”犬は去勢すると性格はどう変わる?術後の変化を紹介!”へ移動する」


    対処法と治療④玉ねぎなどによる中毒

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    今まさに愛犬が玉ねぎを食べている!
    場合は、すぐに口から出させるように
    しましょう

    すぐに動物病院に連れて行き、催吐処置
    受けて飲み込んだ玉ねぎを吐き出させる
    ようにしてください。

    中毒症状が出ている場合は、抗酸化剤や
    ステロイド剤を投与し、赤血球の破壊を
    食い止める治療を行います

    赤血球の破壊を食い止められなければ、
    輸血による治療が行われます。この場合、
    亡くなる確率がグッと高くなるようです

     

    豆知識

    輸血のリスクとは?

    ◆犬の血液型◆

    人間の血液は、”A、B、O、AB”の4種類に
    分類されますが、犬は13種類以上に分類
    されています。

    国際基準では、8種類に分類されています。
    さらに驚くのは、人間は1人に1つの血液型
    持ちますが、犬の場合は1頭に複数の
    血液型が存在しているんです!

    人間の血液型ABO式、Rh式(+、-)1人1つの血液型を持つ
    犬の血液型DEA式(+、-の種類がある型もある)1頭が複数の血液型を持つ

    犬の場合、血液型が一致しなくても
    輸血は可能です。でも、輸血にも様々な
    リスクがあります。

    不適合な血液を輸血してしまうと、
    拒絶反応を起こし12時間以内亡くなって
    しまうこともあります

    ◆血液型のリスク◆

    • 異なる血液型を混ぜると、
      拒絶反応を起こす
    • 咬傷経験や過去に輸血経験がある
      場合は、異なる血液型を輸血すると
      拒絶反応を起こす
    • 血液バンクがほとんどなく、急な
      事故や手術では血液の確保が難しい
      一部の獣医師会などで輸血医療の
      ネットワークが作られていて会員のみ
      利用できるシステムになっている
    • 適合する血液の輸血でも、発熱や
      嘔吐などの副作用が出る場合もある

    対処法と治療⑤膀胱炎

    膀胱炎の場合は、陰部やペットシーツを
    清潔に保つようにしましょう

    また、水分を多く摂取させて、トイレを
    我慢させないようにする必要があります。

    膀胱炎の治療法は、原因によって治療法が
    異なります

    細菌感染が原因なら、抗菌剤を服用し、
    結石が原因なら、結石の種類によって
    結石を溶解させる療法食食事療法
    行います。

    外科手術によって結石を取り除く方法
    あります。また、膀胱腫瘍が原因の場合は
    抗がん剤による治療が行われます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    愛犬の血尿が治らない原因には、様々な
    病気の可能性があります。

    愛犬が元気だとしても、血尿がいつまでも
    続いている場合は、すぐに動物病院に
    連れて行き、診察を受けましょう。

    そして、日頃から愛犬の体調や行動を
    観察して、些細な異変に気づける
    飼い主さんでいてくださいね(*^_^*)



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    中村 あゆみ

    私が初めて犬に出会ったのは、10代の頃でした。
    シェットランドシープドッグ(通称シェルティ)の女の子です。
    この子と出会って、私は命の重さや犬の素晴らしさを知りました。


    今は亡きこの子に恩返しという訳ではありませんが、
    」多くの人に犬の素晴らしさを知って欲しい!命の大切さを伝えたい!
    そんな想いで、ホリスティックケアカウンセラーの資格を取得しました。

    カウンセラーとしての知識や経験を生かして、
    みなさんと愛犬のHAPPY LIFEに役に立てる記事を
    書いていきたいと思います♪

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