犬による喘息も!赤ちゃんとペットが一緒に暮らす注意点は?
赤ちゃんの子守りをする愛犬。そのそばで、
赤ちゃんと愛犬を温かく見守る飼い主さん。
赤ちゃんのいる家庭にとって、
こんな微笑ましい日常を送れたら
どんなに素晴らしいことでしょう♪
あなたも、家族の一員である愛犬は、
赤ちゃんとの共同生活もきっと上手くいく
はずだと確信していることだと思います。
ただ、どんなにしつけの良い犬でも、
赤ちゃんが犬と一緒に暮らす上で
注意しなければならないことがあります。
それは、”犬アレルギー”です。
犬アレルギーは体質的なことなので、
アレルギー症状が出てしまったら、
犬から引き離すほかありません。
そこで今回は、赤ちゃんと愛犬が
一緒に暮らすための注意点について
ご紹介したいと思います。
この記事に書いてること♪
犬と赤ちゃんが犬と一緒に暮らす注意点は?
赤ちゃんが犬と一緒に暮らす上で
注意しなければいけないことは、
大きく分けて3つあります。
1つ目は、”犬アレルギー”の症状です。
2つ目は、赤ちゃんが犬から感染症を
もらってしまうこと。
そして、3つ目は愛犬が赤ちゃんに
ケガをさせてしまうことです。
では、一つずつ見ていきましょう。
犬アレルギーは小児喘息の原因になる!
小児喘息にかかる子供の約8割が、
3歳までに発症しているという調査結果が
あります。
原因には、ホコリやダニ、花粉、カビ、
そして、ペットの毛です。つまり、
アレルギー体質の子供がなりやすいという
訳なんです!
犬アレルギーを起こし、アレルギー症状が
引き金となって、小児喘息を引き起こして
しまうかもしれないのです。
特に、ご両親に喘息やアレルギーがある
場合は、小児喘息になる確率も
高くなります。
そもそも犬アレルギーって?
アレルギーとは、体内に
侵入した異物を排除しようとして、
免疫機能が食べ物やホコリなどの
アレルゲンに過剰に反応することで
起こる症状を言います。
主な症状は、かゆみや鼻水、
くしゃみなどがあります。
犬アレルギーの場合は、犬の毛や
フケ、よだれ、オシッコなどに
アレルゲン物質が含まれていて、
それらに触れることでアレルギー
反応を起こしてしまうんです。
犬と一緒の部屋にいなくても、犬が
居たというだけでアレルギー反応が
出てしまうこともあるんです。
犬から人間にうつる感染症に注意!
犬から人間にうつる感染症には、狂犬病を
はじめ、犬ブルセラ症、サルモネラ症、
皮膚糸状菌症、ノミアレルギー、
エキノコックスなどがあります。
犬から人間にうつる感染症は、ズーノーシス
(人獣共通感染症)と呼ばれています。
中には、重症化すると命の危険が伴う
感染症もあるので、特に注意が必要です。
愛犬には感染症予防のために、
ワクチン接種を行っておきましょう!
こちらの記事が役に立ちますよ♪
「”犬の予防接種!毎年必要なの?”へ移動する」
「”子犬の注射!ノミダニ予防薬やフィラリア予防って必要?”へ移動する」
愛犬が赤ちゃんに嫉妬して攻撃的になる!?
初めて会った赤ちゃんに、
優しく接することのできる犬がいます。
飼い主さんにとっては、
愛犬の理想の姿ではないでしょうか。
でも、中には赤ちゃんに対して”嫉妬”の
感情が芽生え、赤ちゃんに攻撃的になる
犬もいます。
また、故意でなくても、誤って赤ちゃんを
ケガさせてしまう場合もあります。
そうならないためにも、愛犬への基本的な
しつけはもちろん、愛犬への接し方に
注意したり、赤ちゃんと愛犬を2人きりに
しないように気をつけましょう!
子供の犬アレルギー!どんな症状が出る?
子供が犬アレルギーになったかどうかは、
犬アレルギーの症状が出ているかで
判断することができます。
犬アレルギーの症状には、鼻水やくしゃみ、
湿疹などが知られていますが、他にも咳や
呼吸の異常などもあります。
具体的にどんな症状が出るのか
見ていきましょう。
喘息みたいな咳
アレルギー反応が出ると、喘息みたいな
咳をすることがあります。
子供の気管支は、大人に比べて柔らかくて
細いので、アレルギーによって気管支が、
炎症を起こすことで、喘息に似た咳が
引き起こされてしまいます。
喘息ってどんな病気なの?
喘息とは、気管支が炎症を起こして
狭くなることで起こる発作のことを
言います。
主な症状には、呼吸音の異常や
激しい咳、息苦しさを感じるなどが
あります。
夜間から早朝の時間帯や運動後に
発作が起こりやすいのが特徴です。
むせるような咳については、
こちらの記事がおすすめ!
「”犬がむせるような咳をする!原因は病気?”へ移動する」
ゼーゼーする呼吸
犬アレルギーによって、気管支に炎症が
起こり気管支が狭くなります。
すると、呼吸をする度、狭い気管支を
空気が通るため、「ゼーゼー」という
音がするようになるんです。
気管支が狭くなる原因には、気管支の
収縮や気管支粘膜のむくみ、痰が
増えるなどがあります。
ひどい場合は発作や呼吸困難状態に
犬アレルギーが重症化すると先ほど
お話したように、小児喘息の引き金に
なってしまいます。
それどころか、気管支が狭くなることで
呼吸困難状態になってしまうことも
あります。
呼吸困難になれば、チアノーゼも出て
とても危険な状態になってしまいます。
アレルギー反応が出た時の対処法!薬はある?
赤ちゃんに犬アレルギーの反応が
出たからといって、愛犬を飼育放棄する
ことだけは考えたくありませんよね。
そうならないためにも、赤ちゃんに
アレルギー反応が出た時の対処法を
しっかり理解して対策を練って
おきましょう!
部屋の掃除はこまめに!
部屋の掃除をするというのは、
絶対条件ですね。
見た目にキレイなだけではなく、
赤ちゃんがアレルゲンを吸い込んで
しまわないように気をつけなければ
いけません。
カーペットやじゅうたんは、犬の毛や
フケなどが付着しやすいので、なるべく
使用しないのが好ましいです。
もしくは、粘着シートで毎日
取り除きましょう!
空気清浄機も必須アイテムですよ♪
赤ちゃんと犬の生活スペースを分ける!
赤ちゃんにアレルギー反応を起こさせない
ためには、赤ちゃんの寝室に愛犬を
近づけさせないことが大切です。
そのためには、柵を設置して愛犬が
移動できる範囲を決めるように
しましょう。
また、愛犬を触った後は、必ず服に着いた
愛犬の毛を取り除き、手を洗ってから
赤ちゃんに触れるようにしましょう。
愛犬のシャンプーやブラッシングを徹底する!
愛犬にも、今まで以上に清潔でいて
もらわなければなりませんね。
抜け毛予防のためにも、毎日
ブラッシングをしてあげましょう。
そして、定期的にシャンプーを
してあげてください。愛犬の健康管理も
大切です。
ただし、シャンプーのやりすぎは
いけません!シャンプーをしすぎると、
皮膚炎になってしまい、かえって
赤ちゃんの犬アレルギーのリスクを
上げてしまうことになります。
多くても、月に2回程度にとどめて
おきましょう。
アレルギー反応に効果のある薬はあるの?
犬アレルギーの症状が出たら、
抗ヒスタミン薬やステロイド剤での
治療が行われます。
これらの薬は、アレルギー反応を
抑えるための薬です。
アレルギーは、体質的なものです。
薬を飲んだからといって、完治する
訳ではありません。
犬アレルギーの症状が出たら、まずは
小児科で診察を受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬アレルギーには、愛犬の健康管理や
赤ちゃんと犬を接触させない工夫も
必要だということが分かりました。
でも、もう一つ忘れてはいけないことが
あります。
それは、どんなことがあっても愛犬を
手放さない飼い主としての覚悟です。
飼い主になった以上は、我が子と
同じように最期まで愛犬を大切にして
ほしいと思います。
それに、正しい飼い方をすれば、
”子供の情操教育”に良い影響を
与えてくれますよ!
あなたの愛犬が、赤ちゃんと
「ベストフレンド」になることを
祈っています☆
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