犬のおへその場所はどこ?でべそだと、臍ヘルニアの可能性も!
犬も私たち人間と同じ哺乳類ですね。
ですから、赤ちゃん犬は
お母さん犬とおなかの中では
へその緒で繋がっていました。
でも、私たち人間とちょっと違うのは、
産まれたばかりの赤ちゃん犬にも
へその緒は付いているのに、
一週間くらいで取れてしまうと、
つるりときれいに跡がなくなって
しまうところです。
不思議ですよね??
でも、私たち人間のように
へこんでいなくても、
おへそはちゃんとあるんです!!
今回は、犬のおへその位置を
確認しながら、おへその病気である
臍ヘルニアについて
お話したいと思います。
この記事に書いてること♪
犬のおへその位置はどこ?愛犬のおへそを探そう!
たぶん、口での説明は難しいので
愛犬のすずねの写真で説明します。
胴体のちょうどまんなかあたり
の毛をかき分けると、あずきくらいの
毛のないところが、あります。
そこが、犬のおへそです。
すずねの写真の赤い点のあたりを
みなさんもよく探してみて下さいね。
おへその位置を探していたら、しこり発見!それは臍ヘルニアかも!?
おへその位置にあるしこりには、
単なるでべそと臍ヘルニアの
二つの可能性があります。
でべそは、皮膚の下にある
臍帯(へその緒)の
ちぎれたなごり(瘢痕組織)
が出っ張っている
だけです。
一方、臍ヘルニアは、皮膚の下の
臍帯のあった場所に開いていた穴
がうまく塞がらなくて、
穴が開いたままの状態で、
そこからおなかの中の
脂肪や内臓の一部が
飛び出している状態です。
色が赤い場合は要注意??
臍ヘルニアを発見しても
慌てることはありませんが、
次のような場合は、
早めに動物病院を受診しましょう。
- 押してみてもへこまない
- 色が赤紫や赤黒っぽく変色している
飛び出している部分は、多くの場合
おなかの中の脂肪で、
軟らかく押すとへこんで戻ります。
押してみて戻らない場合は、
おへその穴がきゅっと閉まってしまい
おなかから出ているもの(脂肪や内臓)
が、おなかの中へ戻らなく
なってしまった状態にあります。
この状態になって怖いのは、
色が赤っぽく変色している場合
です。
おへその穴から飛び出したものが
内臓の場合は要注意です。
臍ヘルニアが赤っぽくなっている
という事は、おへその中から
飛び出している内臓が、
穴に締め付けられて血が
通わなくなってしまっている
可能性があるからです。
この場合は、急いで手術をしなくては
なりません。
臍ヘルニアには手術が必要です。
ただのでべその場合は、
手術は必要ありませんが、
臍ヘルニアの場合は手術を
お勧めします。
臍ヘルニアは小さい場合は、
手術を急ぎませんが、
おなかに力を入れたり、いきんだり
した拍子に、大きくなる場合があります。
飛び出した内容物が、
腸や膀胱などの場合
腸閉塞や排尿困難を起こし
時には命を危険にさらすこともあります。
ですので、臍ヘルニアを
見つけた場合は、症状の軽いうちに
手術をしておく方が安心です。
手術自体は、何もなければ
おなかを開け、飛び出している内容物を
戻し穴をふさぐだけの簡単な
手術です。
ただ、飛び出している内容物の
状態(壊死しているなど)によっては、
大がかりな手術になる場合があります。
こちらにヘルニア手術のリスクを
紹介しているので参考にしてくださいね。
まとめ
でべそというと、なんだかかわいらしく
チャームポイントのような
響きがありますね。
でも、それは臍ヘルニアという
病気かも知れません。
臍ヘルニアは小さく穴に戻るうちは
命に別状はありませんが、
大きくなったり、色が変色したりすると
壊死などを起こし、内臓を損傷して
命の危険がある場合もあります。
ですので、
『でべそ』だからと放置することなく、
一度は動物病院を受診しましょう。
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