インコや文鳥など、
昔からペットとして飼われてきましたが、
最近ではフクロウや鷹など、
猛禽類をペットとして飼う人も急増しています。
また猛禽類の中でも凛々しい顔立ちと
力強さのある鷹は人気が高いですが、
なかなか普通のペットショップでの
取り扱いが少なく、
いくらくらいが相場なのか
疑問に思った人も
多いのではないでしょうか。
今回は鷹をペットとして飼う場合の
値段や相場、
必要な条件など、
気になる点を解説していきます。
鷹のペットの値段はいくらになる?
鷹をペットとして飼う時、
身近なインコと違い、
なかなか出回っていないため、
値段はいくらくらいなのか気になりますよね。
実は鷹の値段は、
種類や入荷数によっても異なり、
一概にはいくらとは言えません。
多く出回っている種類のオオタカは
30万~50万前後、
珍しい種類の鷹になると
100万円を軽く超えてきます。
鷹をペットとして飼うための生態の条件は?
こちらの動画は、
ペットとして飼った鷹を
人に慣らすための訓練をしている様子を
撮影したものです。
鷹をペットとして飼う場合、
正規の手続きをした生態しか
飼うことはできません。
不正に取引された生態を避けるためにも、
ここでは流通している鷹の条件について
解説していきましょう。
1.海外からの正規に輸入された鷹
まず1つめに、
海外から正規に輸入された鷹が
ペットとして流通しています。
日本では野生の鷹を捕獲したり
飼育することは鳥獣保護法で
禁止されています。
そのため鷹をペットとして飼うには、
海外から正規に輸入された鷹を
購入する必要があるのです。
海外から輸入される鷹には、
- WC(ワイルドコート)個体
- CB(キャプティブブリード)個体
がいます。
WB個体は絶滅危惧の無い野生の鷹を捕獲し、
正規のルートで輸入されたもので、
CBは人に飼われている鷹を繁殖させて
生まれた個体になります。
孵化後すぐに人の手によって育てられた個体は
人に慣れやすくなるので、
初めて鷹を飼う人はCB個体がおすすめです。
2.輸入されて繁殖された鷹
2つめに、
輸入されて繁殖された鷹がいます。
これは上の章で紹介した
正規のルートで輸入された鷹を、
日本でブリーダーが繁殖させて
産まれた個体になります。
人気の高い鷹はブリーダーも多く、
輸入にかかる諸費用も必要ないため、
販売価格も安価になりやすいのが特徴です。
鷹をペットとして飼う際に許可が必要な4種類を紹介
鷹は世界各地に分布していますが、
日本でペットとして飼うには
人に危害を加える恐れがあるとして、
「特定動物」に指定されている種類がいます。
この特定動物に指定されている鷹に関しては、
住んでいる地域の自治体に届け出をし、
飼育するための許可が必要となります。
次の章からは、
特定動物に指定されている
鷹を4種類紹介します。
1.ボネリークマタカ
ボネリークマタカは、
ヨーロッパやポルトガルなどに生息する
大型の鷹です。
入荷数もかなり少なく、
めったにお目にかかれない
めずらしい種類の鷹でもあります。
2.モモジロクマタカ
胸から脚にかけて白い毛が美しい
モモジロクマタカです。
ボネリークマタカよりも
一回り小さいサイズですが、
それでも大型の部類に入ります。
獲物をしっかりと捉えられるように
大きな脚が特徴的でもあります。
3.クマタカ
クマタカは日本をはじめ、
中国やタイなどのアジア東南部に生息する
大型の鷹です。
日本では北海道から九州の広い地域の
森林に生息していますが、
環境破壊などにより数を減らし、
現在日本では絶滅危惧種にも指定されています。
4.カンムリクマタカ
カンムリクマタカは名前のとおり
頭の上にある冠のような羽が特徴的で、
アフリカの熱帯雨林に生息しています。
このカンムリクマタカは
かなり攻撃的な性格で、
自分よりも大きな獲物にも
果敢に立ち向かっていきます。
現地ではその獰猛な性格から
「空飛ぶヒョウ」とも呼ばれていて
人を襲うこともあります。
飼育をする場合はかなりの
覚悟が必要な種でもあります。
まとめ
今回は鷹をペットとして飼う場合の
値段や許可が必要な種類について
紹介してきました。
鷹は種類によって値段の差が大きく、
珍しい種類は数百万円で取引されています。
また攻撃性も強く、
人に危害を加える可能性がある鷹は
特定動物に指定され、
自治体への届け出が必要となります。
鷹は生態の値段だけでなく、
餌や普段の飼育に必要なものなど、
小型のインコよりも費用がかかります。
ぜひ今回の記事を、
鷹をペットとして飼うための
参考にしてみてくださいね。
コメント