鶏をペットとして一般家庭で
飼育している方も最近は増えてきて、
それに伴ってこれから飼い始めようと
思っている方も多いはず。
しかし必ず問題になるのが、
その鳴き声ですよね…
特に鶏はとりわけ大きな声で鳴く種類で
ご近所への迷惑になってしまうことも
少なくありません。
それではどうやって鳴き声の対策をして、
うるささを軽くすればいいんでしょう?
今回は防音対策として有効な方法を、
鶏の鳴く習性についても併せて
ご紹介したいと思います!
鶏の鳴き声の3つの対策とは?声のうるささを軽減する方法
それでは早速、気になる防音対策を
3つご紹介いたします。
すでに飼っている方でお悩みの方も、
これから飼いたいと思っているけど不安な方も、
これらの方法をぜひ検討してみてくださいね。
1.防音アイテムを使う
まず最初に思うのは、
「専用の防音アイテムはないの?」という
疑問かもしれませんね。
実は鶏専用の防音アイテムというのは
存在しないため、もし用意するとしたら
犬や猫用の防音ケージになります。
全面がアクリル板や木で覆われて、
引き扉を開け閉めして放鳥します。
これなら鳴き声はケージ内に籠りやすいので
温度さえ気を付ければ効果があります。
少々値は張りますが犬猫用の防音ケージを
購入するか、オーダーメイドか、
DIYするという方法もありますね。
2.飼育の小屋に布や毛布を掛ける
次に紹介するのは、小屋全体に布や毛布を
かけることで音を極力外に漏らさない方法。
防音ケージほどではありませんが、
物理的に音を籠らせて外に聞こえないよう
厚手の布で遮るという方法になります。
ただし、暗くしたからと言って
鳴かなくなるというわけではありません。
というのも、鶏は体内時計によって
鳴く時間が分かってしまうためです。
なので何もしないよりも多少軽減できる、
というくらいの効果と考えた方が良いでしょう。
3.小屋の屋根を低くしてみる
実はこの方法が最も効果的かもしれません。
ご紹介した上記2つはあくまで
音を軽減する目的ですが、
これは小屋の屋根を低くすることで
鳴くこと自体を減らすという方法です。
実は鶏が鳴くときは体を上に伸ばして
声を発するため、天井を低くすることで
背伸びできない=鳴けない状況を
作ってしまうんです。
「鳴くときに本当に背伸びをするの?」
と疑問の方は続いての説明をご覧ください!
鶏は鳴くときに背伸びをするって本当なの?
先述したように、鶏が鳴くときは上体を上に
グーっと伸ばして大きな声をあげます。
これは、出来るだけ遠くに声を飛ばすためで、
そのためには出来るだけ上で、
できるだけ喉が伸びた状態がベストなんだとか。
人で例えても同じように、
顎を下向きにした状態だとあまり大きな
声は出せないですよね。
ただし、鶏は背伸びできない状況でも
どうにかして鳴く子もいるようなので
完全に鳴かないというわけではない
ということを知っておきましょう…
しかし、そもそもなんでそこまでして
あんなに大きな鳴き声をあげるんでしょう?
鶏が鳴き声をあげる意味とは?
あの大きな鳴き声には、求愛や縄張り宣言
という意味合いがあると言われています。
鶏の祖先といわれるセキショクヤケイも
数羽のメスと一羽のオスで行動していたそうで、
その名残で縄張り意識が強いとか。
またグループの中でも位階制があり、
自分の権力の高さを主張する
意味もあるそうです。
ということは、あの大きな鳴き声は
メスには関係ないのでしょうか?
鶏が鳴き声をあげるのはオスだけ?
実はあの明け方の大きな「コケコッコー!」
という鳴き声はオスだけなんです。
理由は先述したように、オスがメスへ
求愛する場合やボスである主張のためで
メスはこういった行為がいらないんです。
地鳴きと言われる普段から発する
小さな鳴き声がありますが、
これはメスもオスも発します。
しかしメスが大きな声を発することは
ほとんどなく、唯一産卵直後に
少しだけ大きな鳴き声が聞こえるくらいです。
こちらの動画がちょうど産卵前後の鶏で
少し大きい鳴き声なのが分かりますよ!
(音量やや注意です!)
まとめ
ということで、
鶏の防音対策のご紹介と
鳴く理由について解説してきましたが
いかがでしたでしょうか?
小鳥に比べてまだ飼う人も少ない鶏ですが
だからこそ対策方法の情報も
あまり出回っていないのが現状です。
そして特に鳴き声が大きいので
飼い始める前に本当に飼える環境なのか?
とちゃんと見返してみましょう。
動物を飼うのには気持ちだけでなく
ちゃんと健康に幸せに過ごせる環境も
必要になります…
今回ご紹介した方法も、
完全に防音できるわけではありません。
どちらかといえば、防音ケージも夏場は
風通しにも気を付けないと危険ですし、
鶏にとっても少なからずストレスです。
どうしても完全に鳴き声をなくさないと
いけない場合は、最終手段として
声帯手術という方法もあります。
とはいえ費用も掛かり
鶏への負担も大きいので極力
他の方法を検討してあげたいですね。
愛鳥との長く楽しい幸せな日々が
過ごせるように上手に鳴き声と
付き合っていけるといいですね♪
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