近年のペットブームの影響で、
フクロウをペットとして飼う人も
増えてきました。
ペットとして販売されている種類は
海外に生息しているものが多いですが、
日本にも野生のフクロウは生息しています。
ですがほとんどのフクロウは夜行性で
なかなかその姿を見ることができないため、
日本にはどのくらいの種類がいるのか
疑問に思った人もいるのではないでしょうか?
今回は日本に生息するフクロウを
一挙に紹介したいと思います。
この記事を読めば、
あなたもフクロウに詳しくなっちゃいますよ!
日本に野生のフクロウはいるの?
最近ではペットとしての流通も多く、
フクロウカフェなどの登場で
より身近になったフクロウ。
ですが販売されているフクロウは
ほとんどが海外に生息している種類で、
日本のフクロウはあまり出回っていません。
ですが日本にも野生のフクロウは
しっかりと生息しています。
次の章から日本に住むフクロウを
一覧で紹介していきましょう。
日本にいるフクロウの種類を一覧でまとめてみた
日本に生息しているフクロウは、
大小様々な種類が11種類ほどが
各地で生息しています。
なかなか見ることのできない
野生のフクロウを
詳しく紹介します。
1:シマフクロウ
シマフクロウは寒い地域に暮らすフクロウで、
日本では北海道の中部~東部と
北方領土に暮らしています。
体長:60cm~70cm
体重:2.7kg~4kg
体長や体重を見てもわかる通り、
かなり大きなフクロウで、
羽を広げると約180cmにもなる
世界最大級の大きさを誇る種類です。
シマフクロウは年々数が減り、
絶滅危惧種にも指定されています。
ひと昔前までは北海道全域でも
その姿が見られましたが、
シマフクロウが暮らす森が伐採されたり、
河川が埋め立てられてしまうなどの影響で
子育てができずに激減してしまいました。
現在ではシマフクロウが
安心して子育てができるよう、
広葉樹の植樹や巣箱の設置などの
保護活動が行われています。
2:キンメフクロウ
キンメフクロウは名前にもなっている通り、
その美しく輝く金色の目が
特徴的なフクロウです。
体長:21cm~28cm
体重:約120g
フクロウとしては小型の部類で、
日本では北海道の極一部に
わずかに生息しているのみで、
絶滅危惧種にも指定されています。
日本以外では北アメリカや、
ユーラシア大陸の寒い地域に生息しています。
基本的には夜行性で、
夜にネズミや昆虫などを捕食していますが、
白夜がある地域では、
昼間でもその姿が見られます。
3:シロフクロウ
人気ファンタジー映画にも登場した
シロフクロウは白い羽が特徴的な
大型のフクロウです。
体長:52cm~71cm
体重:1.6kg~3kg
フクロウはオスとメスの毛色が同じ種類が多く、
なかなか判別がつきにくいのですが、
シロフクロウはオスは真っ白、
メスは黒と白のまだら模様と特徴があり、
見た目で判断がつきやすい種類でもあります。
元々はツンドラ地帯などの北極圏にいますが、
冬になると北海道へと餌を求めて飛来します。
また多くの種類が天敵の少ない木の上へ
巣をつくって子育てをしますが、
このシロフクロウは開けた大地へ
巣をつくるという変わった性質があります。
4:ウラルフクロウ
ウラルフクロウはユーラシア大陸や、
日本全域に生息しています。
体重:500~1.3kg
実はウラルフクロウというフクロウはおらず、
和名でフクロウという名前の種類がいる関係で、
区別するためにこの名前で呼ばれています。
また生息する地域によって、
北海道はエゾフクロウ、
本州中部はモミヤマフクロウ、
九州地方にはキュウシュウフクロウと、
それぞれ亜種が存在しています。
5:アオバズク
アオバズクはインドから中国、
タイなどのアジア地域に生息する、
フクロウです。
体長:27cm~30cm
体重:185g~230g
冬の間は暖かい地域で過ごし、
夏になると日本に飛来し
子育てを行います。
アオバズクの名前も、
青葉が茂る夏頃に飛来することが
名前の由来にもなっています。
6:コノハズク
頭のサイドに飛び出た羽角が
特徴的なコノハズクは、
日本の本州南部では
1年を通してみられるフクロウです。
体重:64g~135g
コノハズクは擬態が得意で、
その茶色の羽色を上手に活かし、
木に同化して敵にも気づかれにくいほか、
獲物にも気づかれることなく
捕食することが可能です。
7:コミミズク
コミミズクの名前は、
ミミズクの特徴ともいえる
羽角がとても小さいところから
名づけれられました。
体長:34cm~43cm
体重:206g~475g
コミミズクの生息地域は広く、
南極やオーストラリア以外の
地域に分布しています。
またほとんどの鳥類が外敵から身を守るため
木の上に巣を作りますが、
このコミミズクは開けた地上に
あえて巣を構えます。
巣をつくった場所の餌が少なくなると
他の場所へ移動する習性もあります。
8:リュウキュウコノハズク
日本で見られるのは沖縄だけの
リュウキュウコノハズクは、
台湾とフィリピンにも生息する
小型のフクロウです。
体長:約22cm
体重:約120g
まるで虫食いのような模様の羽を持ち、
木などに擬態するのが得意です。
夜行性のため昼間は木の上で休み、
夜になると昆虫などを活発に捕食します。
9:トラフズク
羽角が立派なトラフズクは、
本州と北海道、ヨーロッパなど
幅広く分布しているフクロウです。
体長:30cm~40cm
体重:178g~435g
トラフズクはカラスなどが作った
古巣を再利用する習性があり、
その大半を木の上で過ごします。
またモリフクロウとは敵対関係にあり、
同じ森に共存することはありません。
10:ワシミミズク
こちらの動画はワシミミズクの
飛行訓練を撮影したものになります。
動画を見ていただけるとわかりますが、
羽を広げるとかなり大きい様子がわかります。
ワシミミズクは世界最大のフクロウで、
ヨーロッパやユーラシア大陸のほか、
北海道北部の一部にも生息しています。
体長:58cm~71cm
体重:約2.7kg
餌としてはネズミなどを食べますが、
自然界では野うさぎなども
食べることがあります。
11:オオコノハズク
オオコノハズクは北海道は夏に飛来しそれ以外では
1年を通して生息していてるフクロウです。
体長:約25cm
体重:約200g前後
名前にオオとついていますが、
コノハズクの中では大きい方になりますが、
他のフクロウと比べてみると
小型の種類になります。
オオコノハズクは夜行性で、
ネズミや小さな鳥、昆虫を食べています。
野生のフクロウの生息地は?
野生のフクロウは山が残っている
自然豊かな地域に生息していて、
森が無い都会では中々見ることはありません。
日本に生息しているフクロウを
紹介してきましたが、
実際に野生のフクロウを見た人は
かなり少ないと思います。
日本の大都会として東京が思い浮かびますが、
郊外にある多摩地方には、
自然豊かな森や川がまだ残っています。
フクロウ以外にも野鳥などの野生動物が
手軽に観察できるので、
ハイキングがてら観察しに行くのも
おすすめですよ。
まとめ
今回は日本に生息するフクロウの一覧や、
生息地について紹介してきました。
昔はどこでもその姿を
見ることができたフクロウですが、
森林伐採などにより住めなくなり、
絶滅の危機に瀕している種類も多くいます。
近年はフクロウの保護活動も盛んで
植樹や巣箱の設置など、
フクロウに住みやすい
環境作りに取り組んでいます。
小さなフクロウをもっと知りたい人は、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒フクロウで小型の種類はどれくらいあるの?一覧でまとめてみた
ぜひ今回の記事を参考に、
野生のフクロウにも目を向けてみてくださいね。
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