その小さな体で
たくさんの稚魚を産むことから、
別名”ミリオンフィッシュ”とも
呼ばれているグッピー。
1回の出産で100匹以上
産むこともあるといいますが、
お腹の中の稚魚を
すべて産み終わるまでには
一体どれくらいの時間が
かかるものなのでしょうか。
また、出産という奇跡の瞬間に
ぜひ立ち会いたいと考えている
飼い主さんも多いでしょう。
お母さんグッピーが
どのタイミングで出産するのかも
知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
グッピーの出産にかかる時間や
出産しやすい時間帯などについて
調べてみました。
初めてグッピーを繁殖させる方は
ぜひ参考にしてみてください!
グッピーの出産にかかる時間はどれくらい?
まず、グッピーの繁殖に
初めて挑戦する皆さんは、
こちらのYouTube動画で
グッピーの稚魚がどのようにして
産まれてくるのかを見てみましょう。
このようにグッピーの稚魚は
他の熱帯魚の卵のように
まとまった数で産まれるのではなく
1匹1匹産み落とされます。
一度の出産で産まれる稚魚の数は
だいたい30~50匹前後。
こうして1匹1匹産んでいったら、
かなり長い時間がかかることが
皆さんも想像できるでしょう。
まさにその通りで、
産み終わりまでにかかる時間は
5~6時間くらいだと言われています。
ただ、これには個体差が大きく
数十分のスピード出産で済むケースや
反対に半日以上にも及ぶような
難産になるケースも珍しくありません。
グッピーの出産のタイミング!直前の合図&産む時間帯とは?
では、グッピーのお母さんは
いつ、どういったタイミングで
稚魚を産むのでしょうか。
出産直前に見られるサインや
出産しやすい時間帯をまとめてみました。
1.稚魚が産まれるタイミング
出産を控えたお母さんグッピーには、
見た目や行動に次のような変化が
見られるようになります。
- ”妊娠マーク”が大きく濃くなる
- お腹がパンパンに膨らむ
- 水槽のガラスに沿って上下に泳ぐ
- 底の方で動かなくなる
- 他魚を嫌がるような仕草をする など
こうした兆候が見られるようになったら
もう間もなく出産です。
すみやかに出産用のケースに隔離して
様子を見守りましょう。
本水槽で出産させても良いのですが、
産まれた稚魚をそのままにしておくと
成魚に”餌”だと思われて
捕食される恐れがあるため、
出産の近いお母さんグッピーを
別のケースに移して出産させ、
稚魚はある程度の大きさに成長するまで
その中で飼育します。
2.出産しやすい時間帯
また、お母さんグッピーは
私たち人間が寝ている夜中~明け方にかけて
出産を始めることが多いようです。
その理由はわかっていないそうですが、
お母さんグッピーとしては
周りが暗くて静かなほうが
落ち着いて出産に臨めるのでしょう。
出産の瞬間に立ち会いたい時は
普段より少し夜ふかししてみると
良さそうですね。
ただし、あまりジロジロ見られていると
出産に集中できない・・・という
神経質なお母さんグッピーも
中にはいますので、
観察する時はあまり刺激を与えないよう
そっと見守ってあげましょう。
グッピーが出産で動かない!どうすればいい?
お腹に稚魚がいるお母さんグッピーが
底に沈んだまま動かない・・・。
飼い主さんとしては心配になると思いますが、
実はこれはもう間もなく出産が始まる
お母さんグッピーにはよくあること。
はち切れんばかりにパンパンに膨らんだ
大きなお腹が苦しいのかもしれませんね。
動かなくなってから数時間~数日後には
無事に出産が始まるケースが多いですが、
産みたそうにしているのに
なかなか稚魚が産まれてこない時は、
水温を25~27℃に引き上げたり
1/3程度の水換えを行うと
環境の変化が良い刺激となって
出産が促されるそうです。
ただし、水温や水質の急変は
刺激どころか致命的なダメージを
与えてしまう恐れもあるので、
昇温や水換えの際は
慎重に行ってくださいね。
グッピーの出産の回数は?
出典:http://mishima-aqua.com/ec/
グッピーのメスの体内には
オスの精子を保存する器官があるため、
1回の受精で2~4回出産が可能です。
出産後のお母さんグッピーのお腹の中には
すでに次の卵が用意されていて、
およそ1ヶ月かけて稚魚の姿に成長し
再び出産の日を迎えます。
実はこれがグッピーの繁殖の
ちょっと怖いところ。
30~50匹もの稚魚が
約1ヶ月ごとに誕生するわけですから、
最初は1ペアだったのが
数ヶ月後には100匹以上に増えている、
なんてことが十分起こりうるのです。
もちろんすべての稚魚を飼育できる
水槽環境が整っているのであれば
何の問題もないのですが、
そうでない場合は
水槽の大きさ以上に増えないように
気を付けましょう。
繁殖を抑えたい時は、
稚魚を隔離して育てるのではなく
本水槽で成魚と一緒に飼育するのも
一つの手です。
成魚に食べられる稚魚も出てきますが、
そのぶん過剰に増えることはありません。
まとめ
今回の記事では、
グッピーの出産にかかる時間や
出産しやすい時間帯などについて
解説してまいりました。
グッピーのお母さんは
お腹にたくさんの稚魚を抱えているので、
すべて産み終わるまでには
かなり長い時間がかかります。
お子さんがいるご家庭であれば、
小さな体で懸命に稚魚を産み落とす姿を
直接見せてあげることで、
命の尊さを学ぶ良い機会になることでしょう。
無事に出産を終えるまで、
どうか優しく見守ってあげてくださいね。
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