犬にイボみたいな黒い虫が!どう対処する?
「んっ!?」突然、愛犬の体にイボのような
黒い物体を発見した!しかも、その物体は
あろうことか足があり、どうやら虫のよう。
他に飼っている犬への感染も気になり、
どうにか早く対処をしたいところです。
あなたなら、どう対処しますか?
愛犬の体から手でつまんで剥がし取る、
いっそ潰してしまう、自然に取れることを
祈って放っておく。
正解は、全て不正解なんです。
今挙げた対処の仕方は、実際に愛犬の体に
黒い虫を発見した飼い主さんが
間違ってやってしまった対処法です。
では、黒いイボのような虫を発見したら、
どうするのが正しい対処法なんでしょうか?
ここでは、正しい対処法や虫の正体、
間違った対処をしたらどんな病気の危険が
あるのかをご紹介します。
この記事に書いてること♪
愛犬についた黒いイボ 正しい対処法は?
黒いイボのような虫は、
草むらなどに生息するマダニなんです。
マダニに刺されて亡くなった人がいるという
ニュースを聞いたことがあるかと思います。
マダニは、犬にも寄生し、血を吸って
どんどん成長して膨らんでいきます。
最悪な場合は、感染症を引き起こして
命の危険がある場合があります。
いかに、初期対応が大切であるかが
分かりますね。
愛犬の体にマダニを発見したら、
すぐに動物病院で取り除いてもらうか、
マダニの除去が出来る薬を塗布して
もらいましょう。
家の中は、犬にも安心なダニ用の殺虫剤を
撒いたり、定期的に掃除機を
かけるようにしましょう。
また、散歩や外から帰ってきたら、
ブラッシングしたり、ダニが付いていないか
チェックするようにしましょう!
イボらしきものの正体は?種類や原因を解説
マダニ以外にも気をつけたいダニの種類は?
ニキビダニ
ニキビダニは、生後母犬から感染すると
言われています。大抵の犬は、
症状が出ることはありません。
でも、免疫力や抵抗力の低下などが原因で、
ニキビダニが異常に増殖し、脱毛やフケ、
皮膚が赤くなるなどの症状が現れます。
主に、犬の目や口の周り、前足の足先に
寄生することが多く、ひどくなると
全身へと広がってしまいます。
細菌による二次感染が起こると、
化膿や出血が見られるようになります。
ニキビダニの完全な駆除は難しいと
言われているため、治療は駆虫薬による
駆除が行われます。細菌感染している場合、
抗生剤が投与されます。
ヒゼンダニ
ヒゼンダニは、ヒゼンダニに
寄生された動物と接触することで、
ヒゼンダニに寄生されます。
ヒゼンダニの特徴として、動物の体から
離れても数時間は生きていられるため、
ブラシやタオルなど共有するものから
感染が広がることがあります。
ヒゼンダニは、疥癬の原因でもあり、
耳や目の周り、ひじ、かかとなど被毛が薄い
部分に発疹が出来たり、強いかゆみが
症状として現れます。
引っ掻いて傷が出来ると、フケやかさぶた、
脱毛が見られます。細菌感染を起こすと、
化膿することがあります。
治療は、殺ダニ効果のある薬の塗布や
内服薬の服用によって行われます。
細菌感染がある場合は、ニキビダニと同様に
抗生剤の投与によって治療が行われます。
気を付けて!間違った対処で病気になるかも
これまで見てきて、最初にお話したように
ダニを発見しても放っておいては
いけないことがお分かりだと思います。
では、手で引き剥がしたり、潰すのは
なぜ、いけないのか?について
お話したいと思います。
無理に引き剥がすとどうなるの?
特に、マダニに言えることですが、
無理に引き剥がすと、愛犬の皮膚に
刺さったマダニの口の一部が残ってしまい、
化膿したり皮膚炎を起こしてしまいます。
どうしてもすぐに取り除きたい場合は、
市販されている専用のピンセットで
取ることをおすすめします。
マダニを安全に除去することのできる
フランス製の器具を紹介した動画を発見!
愛犬の万が一に備えて準備しておくのも
良いかもしれませんね。
1:40あたりからマダニの取り方を
ご覧いただけます。
3:08あたりから急に音が大きくなる箇所が
あるので、音量にはご注意ください!
感染症の心配もあるので、なるべくなら
動物病院で処置してもらうと良いですね。
指で潰しても大丈夫?
マダニの体内には、病原体が潜んでいます。
なので、マダニを潰してしまうと、
体内の病原体を愛犬の体内に押し出して
しまう危険があるんです。
マダニの怖さは、マダニの体内に潜む
病原体にあります。マダニを潰すことで、
愛犬を感染症に感染させてしまう
可能性があるので、潰さずに動物病院で
処置をしてもらいましょう。
定期的な予防をこころがけて
愛犬をダニから守るには、草むらなどに
近づかない、ドッグランやペットホテルなど
利用するときは、ダニや感染症予防を
している施設を利用する、予防薬を定期的に
投与するなどを心がけることが大切ですね。
また、多頭飼いをしている場合は、ブラシや
タオルなどを別にして共有しないように
しましょう。1匹が感染している場合は、
感染していない犬と部屋を別にすると、
感染を予防することが出来ます。
いかがでしたか?
では、今回の内容をまとめてみましょう。
- マダニは、愛犬の命を脅かす危険がある
- ニキビダニは異常増殖すると症状が出る
- ヒゼンダニはブラシやタオルなどの
共有する物からも感染する - 飼い主の間違った対処で、愛犬を
感染症に感染させてしまう - 愛犬を連れていく場所は、ダニの感染の
心配がない場所を選ぶ - 定期的に予防薬を投与して、予防を
心がけることが大切
愛犬の皮膚に異常がないか、痒がるしぐさが
ないか日々チェックするようにしましょう!
愛犬の感染症予防には、こちらの記事も
参考になります。ぜひ、ご覧ください♪
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