犬のヒート期間の散歩はどうする?出血や臭いの対処法!
メスの子犬を飼いはじめたら、
’’ヒート’’に備える必要があります。
ヒートとは’’発情期’’のことで、
メス犬の場合は
生後6~10カ月以降に
約半年周期で発情します。
発情中は
陰部から1週間程度出血が続きます。
この期間中、
どのように対処すればよいのでしょうか?
今回は、
- ヒート期間の出血や臭いの対処法
- 散歩の時の注意点
- そもそもヒートってなに??
についてまとめました。
ヒートの対処法にお悩みの飼い主さんは
ぜひご一読ください♪
この記事に書いてること♪
犬のヒート期間!気になる出血や臭いの対処法は?
出血への対処法
ヒート期間の出血は、
止めることができません。
そのため、
対処法も’’止血の仕方’’ではなく、
’’出血で周囲を汚さない方法’’
になります。
●ベッドなど犬がよくいる場所に
トイレシートを敷いておく
●まめに陰部を拭いてあげる
●床などに垂れた血を
こまめに掃除する
ヒート中の出血は
ドクドクと流れるわけではなく、
ときどきポタっと血が垂れたり、
ベッドなどに血がつく程度の量です。
掃除も簡単な量ですし、
まめに陰部を拭いてあげるだけでも
周囲を汚すのを防ぐことができます。
オムツを嫌がらない犬なら
オムツをするのが一番楽で清潔ですが、
嫌がる犬に無理やりさせる必要はない
かなと思います。
こちらに、オムツを簡単に作れる方法を
紹介しているので、
愛犬の為にも作ってみてはいかがでしょうか?
臭いへの対処法
ヒート中は出血していることもあり、
独特の臭いがします。
ただ、人間には
ほとんど感じられない程度の臭いです。
「ちょっと血臭いかも・・・??」
程度で、気づかない人もいるくらいです。
そのため
1匹室内飼いの場合は、
出血で周囲を汚さない対処法を
しっかりとしていれば、
特に対処はしなくて大丈夫です。
多頭飼いや屋外飼いの場合は、
ヒートの臭いで
他の犬を興奮させてしまうので、
対処が必要です。
ヒート中の犬を隔離する
(特に同居犬がオス犬の場合は
カギ付の部屋に隔離する)
●屋外飼いの場合・・・
ヒート中は室内飼いにする
(よそのオス犬が庭に侵入し、
ケンカや望まない妊娠の危険がある)
散歩の時の注意点!オムツやパンツははかせる?
ヒート中は散歩の時にも注意が必要です。
ヒートの臭いにひかれて、
散歩中によその犬がしつこくついてきたり、
陰部をひたすら舐められたりします。
飼い犬にとってもよその犬にとっても
良いことではありません。
ケンカや望まない妊娠につながったり、
血を舐めすぎて嘔吐することもあります。
●散歩は最低限に留める
●ドッグランなど
犬が集まる場所には行かない
●絶対にノーリードにしない
発情期に入ったら、
妊娠を望む相手以外と会う場所へ
連れて行かないようにしましょう。
犬の鼻はとてもよく、
オス犬は2キロ離れた場所から
発情中のメスの臭いを感知できます。
できれば、オムツやパンツをして
散歩に行くようにしましょう。
少しは臭いの拡散を防いでくれます。
↑子供用ズボンをアレンジして
犬用パンツにし、
内側に人間用の生理ナプキンを貼ると
便利ですよ!
そもそもヒートって何?人間の生理と同じ?
そもそもヒートってなんなのでしょう?
人間の生理と同じなのでしょうか。
《犬のヒートのメカニズム》
発情前期(約10日)
・子宮内膜の充血による出血
↓
発情期(約10日)
・排卵
・排卵後4日間妊娠可能
↓
発情後期(約2カ月)
・無症状
・偽妊娠の可能性がある
↓
無発情期(5~10カ月)
※これを繰り返す
《人間の生理のメカニズム》
排卵
・1日だけ妊娠可能
↓
子宮内膜が剥がれ落ちて出血
↓
血が止まったら生理終了
※すべてで約2週間ほど
くらべてみると、犬と人では
- 妊娠可能な日数
- 排卵と出血の順番
が大きく違っています。
つまり、同じ出血であっても
人間の生理とは
ちょっと違っているということですね。
そのため、少し違った対応が必要です。
犬のヒートのメカニズムに沿って、
みていきましょう。
発情前期
発情前期には、
- 出血
- 陰部のはれ
- イライラした様子
- いつもと違う様子
がみられます。
↑陰部が1.5倍ほどにはれています。
発情前期にはすでに
オス犬を誘うフェロモンが出ているので、
戸締りを徹底してメス犬を隔離したり、
散歩中の注意点を守るといった
対応が必要です。
発情期
出血が終わると排卵し、
4日間ほど妊娠可能になります。
そのため、ヒート期間中で
もっとも注意が必要な時期です。
望まない妊娠をしないためにも
オス同士の争いの種にならないためにも、
ほかの犬と
できるだけ会わないようにしましょう。
発情後期
妊娠可能期間が終わると、
ヒートは終息へと向かいます。
いつも通りの愛犬に
戻ることがほとんどですが、
まれに’’偽妊娠’’する子もいます。
偽妊娠とは、
’’妊娠していないのに
妊娠しているような様子をみせること’’
です。
偽妊娠の様子を動画でご覧ください。
(所要時間:30秒)
偽妊娠中は、この動画のように、
ぬいぐるみを子犬のように可愛がったり、
乳房が張ったり巣を作ろうとしたり、
切ない鳴き声をあげたりします。
数週間~2カ月ほどで自然と治まるので、
少し見守ってあげましょう。
ヒートの出血期間や症状は?
ヒートでの出血は、
発情前期の10日ほどのみ
みられます。
出血期間中は
- 陰部をしきりに舐める
- イライラする
- 食欲不振
- 生理痛
といった症状もでます。
ヒートによって出血したからといって
ひどい貧血になったりはしませんが、
生理痛がある犬もいる
という説もあります。
いつも通りの体調ではない期間なので、
散歩も短めにして、
安静にゆっくりさせてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
犬のヒートは
生後6~10カ月以降にはじまります。
ヒート中は出血するため、
臭いや汚れに注意が必要です。
また妊娠が可能な期間なので、
妊娠を望まない場合は
飼い犬をしっかりと隔離しましょう。
メス犬を家族に迎えた以上、
ヒートとは生涯ずっと
付き合っていかなくてはいけません。
中にはヒート中は凶暴になったり、
言うことを聞かなくなったりする子も
いると聞きます。
しかし、すべては一時的なものです。
ヒートが終われば、
またいつも通りの愛犬に戻ります。
あまりキチキチに考えずに、
愛犬がいつもよりゆったりと
清潔に過ごせるよう、
穏やかに対処してあげましょう。
なお、避妊手術をすれば
ヒートはおこらなくなります。
避妊手術については
こちらに記事に色んな角度からまとめています。
参考にチェックしてくださいね。
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