犬のよだれが止まらない!ストレスが関係してるってホント?
よだれは、唾液が溜まって口から零れたものを言います。犬だけでなく
私たち人間にも起こるごく自然な生理現象です。
ただ、人間と犬で大きく違うのは、犬のよだれには、口に入った食べ物を
分解する役割がないことです。食べ物を丸飲みする食性を持つ犬にとって、
よだれはその食性を助ける大事な役割があるんです。
ときに、よだれは犬の体調を示すサインとして現れることがあります。人間社会で
生きる犬にとって、初めて見るものや触れるもの、新しい環境に置かれたとき、
犬は多くのストレスを受けることがあります。
ここでは、犬のよだれとストレスの関係についてお話したい思います。
また、どんなよだれが出た時に注意しなければいけないのかも合わせて
ご覧ください。
この記事に書いてること♪
よだれの原因は?
よだれの原因①暑い
犬は、暑いと感じる時にもよだれを垂らすことがあります。人間は暑い時、
汗をかいて体温を下げることが出来ますが、犬は汗腺がほとんど無いため、
汗をかいて体温を下げることが出来ません。
その代わり、パンティングと言われる「ハァ、ハァ」と荒い呼吸をして、
舌を出して唾液を蒸発させることで体温を下げます。
もしも、愛犬がよだれを垂らしていたら、今いる場所や環境を暑いと感じて
いるのかもしれません。犬は、暑さに弱い動物なので、くれぐれも温度管理には
気をつけましょう!
夏に犬に服を着せるメリットがあるって
ご存知ですか?
この記事に詳しくまとめていますので
参考にチェックしてくださいね。
よだれの原因②車酔い
犬は車酔いをしたときに、よだれを垂らすことがあります。犬にも車酔いが
あるというから驚きですね。車に乗り慣れていて、車酔いしない犬もいれば、
何度乗っても車酔いしてしまう犬もいます。
愛犬が車酔いする場合は、長時間のドライブは避け、こまめに車から降ろして
愛犬に気分転換をさせてあげましょう。
よだれの原因③雷
犬は雷など強い恐怖を感じたときにも、よだれを垂らすことがあります。
家中に響き渡る音や強い光を発する雷は、雷が苦手な犬にとって強いストレスに
なってしまいます。ひどい場合は、「雷恐怖症」になってしまうことがあります。
なるべく、子犬の頃から、小さな音から徐々に大きな音に慣れさせるようにして、
ストレスを軽減させてあげることが大切です。
また、犬の不安を増長させないためにも、飼い主さんは堂々とした態度で接して
あげる必要があります。
よだれの原因④ステロイド剤の副作用
食欲増進などの副作用のあるステロイド剤を投与することで、犬がよだれを
垂らすことがあります。犬は、美味しそうな物を前にすると食欲が刺激され、
唾液を多く分泌します。
それと同じようなことが、ステロイド剤を投与された犬にも起こり、食欲増進から
頻繁によだれを垂らすことがあるのです。
こんな症状は病気かも?
こんな症状に注意①よだれと泡が出る
もし、愛犬が痙攣を起こし、よだれと一緒に口から泡が出るようなら、
「てんかん」の疑いがあります。「てんかん」は、大抵は1分程の発作で
治まりますが、意識を失う場合もあるため、十分に注意が必要です。
発作が長い場合、「てんかん」以外の可能性もあるので、症状や発作の時間など
犬の様子をメモしたり、動画で撮影しておくと獣医さんに説明しやすくなります。
こんな症状に注意②よだれに色がついている
愛犬が垂らすよだれに色がついている場合、よだれがどんな色なのかで疑う病気が
変わってきます。例えば、黄色や白色の場合は、ストレスや空腹、食べ過ぎなどが
原因で、胆汁や胃液が逆流し、よだれに混じった可能性があります。
よだれに、赤色や黒色が混じっている場合は、口腔内に炎症が起きていたり、
ガンや胃潰瘍などの可能性があります。
また、それ以上に重大な病気である可能性があるので、いつもと違うよだれが
出たときはすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
もし、口周りが茶色い場合は
こちらの記事に原因を調べてまとめています。
こんな症状に注意③よだれが止まらない
よだれが止まらない場合は、何かの病気の症状かもしれないことを理解して
おきましょう。よだれが止まらない原因には、口腔内の疾患や中毒、口内や食道に
物が詰まったり、何かが刺さっている場合があります。
よだれやけの対策は?
口周りが白い毛で覆われている犬の天敵は、よだれやけではないでしょうか?
よだれやけは、真っ白で美しい被毛を見事に赤茶色に染めてしまいます。
せっかくの可愛い顔も台無しです。
そこで大切なのは、よだれやけの対策です。コットンなどでよだれをキレイに
拭き取る以外に、栄養バランスの取れた質の高い食事を与えることで、
よだれやけを改善させることが出来ます。
市販で、よだれやけ用の拭き取りシートやシャンプーなどの商品が販売されて
いるので、よだれやけ対策に活用しましょう。
いかがでしたか?
ここで、今回のまとめをしてみましょう。
- 犬のよだれは、体温調整の役割の一つである
- 犬が垂らすよだれには、病気のシグナルが潜んでいる
- 犬は、ストレスや恐怖を感じたときにも、よだれを垂らす
- 犬のよだれの色や垂らし方で、疑わしい病気が分かる
- よだれやけの対策は、こまめな拭き取りと質の高い食事が大切
犬のよだれと言っても、体温調整から病気の症状まで、言葉の話せない犬の
代わりに様々なサインを表していることが分かります。愛犬の健康管理の
ためにも、日頃から愛犬を観察するようにしましょう!
この記事をSNSでシェア