犬の去勢手術!失敗のリスクや後遺症が残る可能性はある?
先日、うちの犬(15才6か月)が
睾丸に腫瘍ができて、
摘出手術を受けました。
犬の精巣腫瘍は老犬になると珍しくは
ないそうです。
うちの犬は体は30kgと大きいのですが、
とても子供っぽくておとなしく
飼いやすい子で、発情時のオス特有の
ケンカなどのトラブルもなく
去勢手術をしないまま15年
経っていました。
大型犬で15年以上生きているのは
すごいことで長生きだし、
高齢犬だから手術のリスクが大きいので
手術はやめておきましょうと
獣医さんにいわれ、
一旦は手術しなかったのですが、
最近、犬が腫瘍の腫れと痛みから
歩けなくなってしまい
これから残りの犬生、痛みを抱えて
QOLは低くなると思い、
手術に踏み切りました。
犬が若い時に去勢手術を
しておいた方がよかったのか?
とも、思いましたが、
答えは分かりません。
今回は、自分の犬にも
起きてしまった精巣腫瘍
の経験談を交え、
犬の去勢手術のメリットとデメリットを
考えながら、去勢手術のリスクや
後遺症の可能性を調べました。
犬の去勢手術には、どんなリスクがある?失敗の可能性は?
犬の去勢手術は、全身麻酔で行います。
残念ながら、100%安全な麻酔は
ありません。
麻酔の死亡率は1000頭に1頭の
割合で起こると言われています。
麻酔の事故の原因は、
麻酔薬に対してアレルギーがあった、
腎臓や肝臓などの解毒する臓器に
疾患があった、
麻酔中の急な血圧低下などです。
後遺症が残るケースもある?
犬の去勢手術の場合、麻酔のリスク
以外後遺症が残ることは、
ほとんどありません。
医療ミスなどが起きてしまった時の対処法が書いてあります。
http://www.geocities.jp/dogcat1122main/E2.htm
ペットの医療過誤の判例を紹介しています。
http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/200310.html
大切な家族を医療過誤で亡くしてしまった時
参考になさってください。
去勢手術のメリット・デメリット
メリット
- オス特有の病気を防ぐことができる
(前立腺の病気、精巣腫瘍など) - 会陰ヘルニア(脱腸)を防ぐことができる
- 肛門周囲腺腫を防ぐことができる
- 望まない妊娠を防ぐことができる
デメリット
- 早期に去勢すると骨の発育が
悪くなることがある - 股関節形成不全、前十字靭帯断裂など、
整形外科疾患のリスクを高める
(大型犬に多い) - 肥満症になりやすく、
心臓病や尿路結石のリスクを高める - 骨肉腫の罹患率が上がる
などが、去勢手術の
メリットとデメリットです。
犬が精巣腫瘍になって思った事
犬の去勢手術は、世の中の流れで
するのが当たり前のようになっています。
去勢手術について改めて調べてみて、
去勢手術をするのは、犬にとって
本当に良いのか?
と、余計にわからなくなって
しまいました。
私はオス犬は、
ドーベルマンや
ハスキーのミックスなど
大型犬ばかり、5頭飼ってきましたが、
去勢手術は何か大きな病気で麻酔をする
時についでにして頂いています。
よく攻撃的な性格が穏やかになると
言われますが、
うちの犬たちは去勢手術をしなくても
メスの発情期に脱出したり、
ケンカになったことはありません。
子犬の時に、人間がリーダーだと
しつけていれば、
人間に歯向かう事もなく
オスは子供っぽい性格のままです。
精巣腫瘍は転移が少ない腫瘍
だそうです。
五年後くらいして、
転移しているかもというくらい
と言われました。
最初に飼っていたドーベルマンは
去勢手術をお腹を開ける手術の時に
していたのですが、
8才で胃捻転であっけなく
逝ってしまいました。
亡くなるという事は、
いつどのようになるのかは
予測が出来ません。
私は、ちゃんとしつけさえしていれば
問題行動を起こすことはないので、
去勢手術は精巣がガンになって
からでもいいのではないのかと
思っています。
実際、今回手術をした兄弟の犬も
精巣腫瘍の疑いで、3年前に12才で手術
したのですが、去勢手術をしたせいか
どうかは分かりませんが、
術後一年で痴呆になってしまいました。
犬の寿命が長くなったとはいえ、
長くて20年位です。
私たちと一緒に暮らせる期間は
あっという間に過ぎてしまいます。
大切なのは、その限られた時間を、
いかに犬と楽しく暮らすかだと
思います。
人間の都合で犬の種を残すという
本能を奪うのですから、
去勢手術をするのが今は当たり前だから、
という理由からなんとなく
するのではなく、
メリットとデメリットをよく
照らし合わせて、
犬にとって何が一番いいのか
もう一度みて考えて下さい。
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