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犬がトイレに頻繁に行く!回数や量が多い場合に考えられる10の病気

 2024/07/25 1.健康
この記事は約 9 分で読めます。

    あなたのわんちゃんの排泄について
    最近ちょっとおかしいな?と
    思われることはありませんか?

    例えば
    尿の量が明らかに増えた
    尿の色がおかしい
    おしっこの回数が増えた気がする

    もしこのようなことに
    心当たりがある場合は、
    もしかしたら病気のサイン、
    危険信号かもしれません

    犬のトイレの回数や量が多い時に
    どんな病気が考えられるのか、
    飼い主さんとして知っておくことが
    愛犬の命を救うことになります。

    また、今はどうも無い状態でも
    年齢を重ねてくるとさまざまな症状が現れます。

    人も犬も早期発見が長生きの秘訣。
    頭の片隅に
    ちょっと覚えておいていただくだけでも
    違ってきますよ。


    犬がトイレに頻繁に行く場合に考えられる病気とは

    犬がトイレに頻繁に行くようになった場合
    もしかすると
    何かの病気のサインかもしれません。

    うちの子、
    ちょっと最近トイレの回数が増えたな
    なんだか尿量がとても多い気がする
    と思われたら要注意です。

    長い間ご愛犬と
    一緒に生活しておられる飼い主さんだからこそ
    些細な変化を見逃さないで
    愛犬の異変に気付くことができます。

    ただし、
    自己判断もとても危険です。
    少しでもおかしいと感じたら、
    すぐにかかりつけの獣医師に
    ご相談ください。

    それでは、
    犬がトイレに頻繁に行く場合に
    考えられるいくつかの病気について
    ご説明いたします。


    1.膀胱のトラブル

    一番考えられるのは、
    膀胱に何らかのトラブルが
    発生している場合です。

    膀胱のトラブルと言っても、
    いろいろありますが主には

    • 膀胱炎
    • 膀胱結石
    • 膀胱腫瘍

    などがよく聞かれる病名です。

    いずれにせよ、
    どの病気かを判断するには検査が必要です。

    おしっこの様子がおかしいと思われたら
    ペットシーツを病院に持参し
    検査してもらいましょう。

    2.大腸の炎症で下痢をしている

    愛犬が下痢をしてしまうというのは
    多くの飼い主さんが悩む症状のひとつです。

    大腸に何らかの症状が出て、

    • 下痢をする
    • 血便が出る

    というような状態になります。

    さすがに血便が出てしまうと
    飼い主さんも慌てて病院に駆け込む方が
    多いようですが

    下痢の場合は少し様子見しよう
    という飼い主様もおられます。

    しかし、
    たかが下痢と侮ってはいけません。
    下痢の状態によっては
    命に係わる重篤な下痢というのがあります。

    下痢による症状で
    一番気を付けなければならないのは
    脱水症状です。

    3.腎盂炎

    ただしくは、腎盂腎炎と言います。
    急性のものと慢性のものがあります。

    この病気は、
    尿は腎盂・尿管・膀胱・尿道の順で流れますが
    この経路のどこかで流れが妨げられ
    逆流することで尿道や膀胱などの感染
    腎盂に影響する細菌感染が原因です。

    もしくは、
    ウイルスや真菌が
    関係していることもあります。

    主な症状は、
    急性腎盂炎の場合は
    発熱や食欲不振、嘔吐、
    腎臓の圧痛などが見られます。

    慢性腎盂炎の場合は
    多飲多尿以外は無症状のことが多く
    徐々に慢性腎不全に移行してしまいます。

    4.慢性腎不全

    慢性腎不全とは、
    腎臓の動きが徐々に低下した状態です。

    高齢になればなるほど
    発生率は高くなりますが、
    機能が低下した腎臓は治療しても
    元に戻ることがなく
    残念ながら次第に悪化していきます。

    この病気では、
    尿をろ過する機能が低下するために
    多尿になります。

    そのため
    尿として出て行ってしまった水分を補うために
    水をよく飲むようになるのが特徴です。

    しかし、
    この病気も多飲多尿だから絶対に腎不全とは
    限りませんので、
    獣医師によるきちんとした検査が必要です。

    5.糖尿病

    最近では、
    犬の糖尿病が非常に増えてきました。

    糖尿病は、
    インスリンという物質の作用が
    不足することで起こる病気です。

    この病気は
    糖質・脂質・たんぱく質の代謝に影響を及ぼす
    恐ろしい病気です。

    初期症状はほとんどなく、
    病状がかなり進行した時点でわかるという
    厄介な病気でもあります。

    一般的には
    多飲多尿の症状がみられます。

    他には、
    食欲があるのに体重がどんどん減っていく
    という場合もあります。


    6.クッシング症候群

    クッシング症候群とは、
    副腎皮質機能亢進症のことです。

    犬によくみられる病気で、
    中年齢以後、雄雌関係なく発症します。

    治療しないでそのままにしておくと
    徐々に病気が進行し、
    場合によっては命を落とします。

    この病気になったら
    必ず見られる症状として
    多飲多尿が挙げられます。

    異常な量の水を飲み、
    尿量も非常に増えます。
    中には失禁してしまう犬もいます。

    外見的な判断としては
    食欲が異常に増え、
    腹部膨満という腹部だけが目立って
    大きくなります。

    また、
    運動能力の低下
    息切れなども現れます。

    体表については
    かゆみを伴わない左右対称の脱毛を
    起こします。

    7.副腎皮質機能低下症

    この病気は
    どの犬種にも発症しますが
    雄よりも雌の方が比較的発症しやすいようです。

    原因は、
    ホルモン分泌低下・欠乏によるものです。

    症状は
    食欲低下、元気消失、嘔吐、下痢、低血糖、
    そして多飲多尿です。

    8.尿崩症

    この病気は「にょうほうしょう」と読みます。

    健康な犬の場合は、
    1日の尿量として体重1㎏あたり60ml以下が
    目安です。

    これが、1㎏あたり100ml以上になると
    異常が考えられます。

    正常な腎臓は、
    いったんろ過した水分の99%以上を
    再び吸収して体内に戻します。

    その結果、
    膀胱に尿が貯まる状態の時には、
    最初にろ過されたときよりも
    濃縮された状態であるのが普通です。

    しかし、
    この再吸収のメカニズムが働かなくなると
    尿が濃縮されずに大量に作られるため
    尿の量が異常に多くなります。

    この状態を尿崩症と呼んでいます。

    症状は
    尿の量が異常に増加することです。
    また同時に、
    体外に排出された水分を補うために
    多飲になります。

    多飲多尿のほかには症状がないことが
    多いのですが、
    慢性化すると次第に痩せてくることがあります。

    体内に水分をとどめておくことが
    できなくなるため、
    脱水症状が現れることもあります。

    9.子宮蓄膿症

    子宮蓄膿症は、
    雌犬のみに発症する病気です。

    子宮内膜過形成、子宮粘液症の状態のときに
    大腸菌などの細菌に感染すると
    子宮蓄膿症や子宮内膜炎になります。

    子宮蓄膿症は
    開放性と閉そく性にわけることができます。

    開放性子宮蓄膿症は
    血液や膿のような分泌物が外陰部にみられ、
    元気消失、発熱、食欲不振、多飲多尿、
    などの症状がみられます。

    閉そく性子宮蓄膿症は、
    外陰部に分泌物はみられません。

    元気消失や多飲多尿などの
    開放性の症状と同様に、
    腹囲膨満、嘔吐、下痢、ショック状態が発現し
    開放性と比べて症状は重いです。

    治療としては、
    一般的には卵巣と子宮を摘出します。

    ですので、
    避妊手術が済んでいる犬は
    子宮蓄膿症にはなりません。

    10.急性肝不全

    急性肝不全は、
    何らかの原因で突然
    肝臓の機能を
    維持できなくなることを言います。

    急性肝不全の症状は
    原因や程度によって異なります。

    主な症状は、
    食欲廃絶、元気消失
    沈鬱、嘔吐、下痢、発熱、黄疸、
    多飲多尿などの症状がみられます。


    犬がトイレに頻繁に行く病気以外の原因

    犬がトイレに頻繁に行く理由は
    病気だけが原因というわけではありません。

    では一体、
    病気以外にはどんな原因が
    考えられるのでしょうか?

    ■水の飲みすぎ(多飲)

    私たち人間も同様ですが
    水をたくさん飲めば、
    自然と尿量も多くなります。

    多飲多尿になるということは
    まずは病気を疑ってしまいますが、
    多飲になった原因を突き止めてみましょう。

    例えば

    • たくさん運動した
    • 急に暑くなった
    • ジャーキーなど乾燥したタイプの
      おやつをたくさん食べた

    というような場合も、
    犬は水を多く摂取することがあります。

    ■ご褒美がもらえると勘違いしている

    特に原因がほかに思い当たらない場合は
    このことが原因であることがあります。

    犬のトイレをしつける際に
    おやつなどのご褒美を使う飼い主さんは
    多いと思います。

    トイレをきちんと決まった場所でできたら
    その都度おやつを与えていた
    という心当たりはありませんか?

    この場合は
    トイレをするとおやつがもらえる
    と認識していることが考えられます。

    つまり、
    飼い主さんが意図しているしつけとは
    違った解釈を犬がしているということです。

    飼い主さん側は
    「この場所でトイレしたからご褒美を与えた」
    という認識でも

    犬は
    「トイレしたからご褒美がもらえた」
    と勘違いしているということです。

    ですので、
    トイレをしたくないのにおやつが欲しいので、
    何回も何回もトイレに行くのです。

    ただし、
    この場合は実際にはおしっこが出ていない
    ということが多く

    よくみると
    しゃがんでトイレしているふりをしているだけ
    ということがあります。

    ご愛犬が老犬の場合は
    こちらの記事も併せて読んでみてください。

    ⇒犬がトイレを失敗する・・・老犬にも有効な4つのしつけ対策とは?

    犬の1日のトイレの適切な回数や時間とは

    犬の1日のトイレの適切な回数や、
    どのタイミングでするのが理想なのでしょうか?

    まず、先ほども申し上げましたが
    犬の体重によっても尿の量は違います。

    もちろん、飲む飲量によっても違ってきます。

    大切なのは、回数と尿量のバランスです。
    また、
    トイレが近い犬とそうでもない犬もいますよね。

    ですので、
    元気な時にその犬が平均何回ほどトイレをするのか
    飲量と尿量のバランスはどうなのか?

    飼い主さん側で
    しっかりと把握しておくことが重要です。

    なお、
    犬がトイレを我慢した場合にどうなるのか?
    こちらの記事も参考にしてください。

    ⇒犬がトイレを我慢すると病気になる?おしっこの適切な回数とは!

    まとめ

    犬のおしっこやうんちは、
    飼い主さんが一番チェックしやすい健康カルテです。

    まずは
    愛犬が朝行ったおしっこについて

    • 色はどうか
    • 量はどうか
    • 臭いはどうか

    など、チェックする項目を決めて
    毎日同じ時間にチェックしてみましょう。

    うんちも同様で、

    • 色・臭い
    • 形・硬さ

    など、こちらもチェック項目を決めて
    毎日排泄ノートを付けると良いでしょう。

    この毎日の排泄チェックは本当に役立ちます。

    何かあったときに、
    獣医さんが一番知りたい情報が
    実は排せつ物の状態についてなのです。

    飼い主さんが愛犬のおしっこやうんちの状態を
    把握することで、
    ちょっとした変化を見逃さないで
    すぐに異変に気付くことができます。

    是非試してみてくださいね!



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    meguppe

    こんにちは!大好きなワンちゃんたちのために、何かできることがないかと考え、犬猫の食事療法インストラクター師範を取得し、わんちゃんとの生活を楽しむための、さまざまな情報を提供させて頂いています。

    私自身も、可愛いチワワちゃんたちと一緒に過ごしています。犬と一緒に生活してみて初めてわかること、多頭飼いならではのお悩みなど、私自身も悩みや不安を抱えて過ごしていた時期がありました。そんな経験を活かして、飼い主様の疑問や不安を解消し、のびのびとわんこライフを楽しめるような記事を書いていきます。飼い主様もわんちゃんも、元気で楽しくウキウキした人生・犬生を過ごせるよう、一緒に成長していきましょう!

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