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犬の白内障!手術の費用はどれくらい必要?

 2024/07/24 手術
この記事は約 8 分で読めます。

    犬を飼っている飼い主さんで、
    白内障を気にしている方は
    多いのではないでしょうか。

    人間と同様で犬にも白内障は存在します

    しかし実は混同されがちなのが、
    老化によって起こる水晶体の白濁は、
    白内障とは違って角硬化症と言い、
    白内障のような病気とは違って
    老化現象になります。

    病的な白内障の場合、
    合併症や視覚障害などの障害が生じる
    可能性があるため、治療対象になり
    その治療には薬を使った治療や手術も
    含まれます。

    人間と同様にレンズの挿入を行なう手術が
    犬でも可能ですが、
    費用がかなりかかることで有名です。

    可愛い愛犬のために、
    手術を受けさせてあげたいという
    気持ちがあっても、費用などが
    不透明なままだと不安が多いですよね。

    今回は白内障の際の手術などの
    費用や詳細について調べてみました。


    犬の白内障の手術の費用はどれくらい?

    犬の白内障の手術の費用は、
    全国で一定に取り決められている
    わけではないため、
    施術を行なう病院によって様々です。

    ただし、専門性のある分野であることや、
    専用の機器を使用するなどの理由により、
    一般的な手術よりも費用が高額になり、
    数十万~百万近い費用になるケースも
    あると言われています。

    また白内障になったからと言って
    すべての犬が手術対象になり、
    手術を受けられるわけではありません。

    お家の犬が怪しいなと感じた場合は、
    まず診察を受け、
    手術適応か否かを診断してもらい、
    費用はいくらくらいになるのかを
    聞いてみても良いでしょう。

    やはり、ご自身がかかる予定の病院に
    直接聞いてみるのが一番確実だと思います。

    犬の白内障の手術の時間はどどれくらいかかる?

    犬の白内障の手術は、
    人間と同様の機械を用いて行っていきます

    白内障というのは水晶体と呼ばれる、
    犬の眼のレンズの役割をする部分が
    白く濁って変性してしまうことで
    視力が失われていく病気です。

    手術では、変性した水晶体を
    超音波で粉砕したうえで、吸引し、
    代わりになるレンズを挿入し、
    機械を入れるために切開した
    角膜を縫合して終了します。

    もちろん全身麻酔を
    かけた状態の手術なので、
    かかる時間は麻酔のための処置なども含めて
    片目で数時間程度になる可能性が高いですが、

    その時の状態にもよることがあるので、
    一概にこの程度というのは難しいでしょう。

    また、手術時間自体は短くても、
    手術後の合併症や目の状態を
    入院で管理していくので、
    お家に帰るまでの時間がかかることが多いです。

    犬の白内障の手術は高齢でも受けることができる?

    白内障の段階として
    手術適応だと診断された場合、
    高齢の犬でも手術を受けることは可能です。

    しかし、一つだけ
    とても大切な条件があります。

    犬の場合、白内障の手術は
    全身麻酔をかけた上で行います。

    全身麻酔は体に大きな負担をかけるので、
    健康面で何も問題が無いことが
    条件となります。

    高齢の犬の場合、心臓や肝臓など、
    麻酔を代謝する際や、抑制されることで
    大きく負担のかかる臓器が
    疾患がある場合が多く、

    手術は適応であっても
    命を落とすリスクがあるため、
    手術を見送るケースも良くあります。

    白内障が治るというメリットと、
    命を落とすかもしれないという
    リスクのデメリットを天秤にかけた時に、
    優先すべき事項を選んで
    判断することになるでしょう。

    そういった際に頼りになるのは、
    何でも相談できる関係の
    かかりつけの獣医師です。

    気軽に相談できる信頼関係が
    築けているといいですね。

    犬の白内障の手術は保険でカバーできるの?

    高額ということがわかった
    白内障手術ですが、
    費用が用意できない場合、
    あきらめるしかないのでしょうか。

    実はそんなときに
    頼りになるのが保険です。

    加入されているプランや条件にもよりますが、
    白内障の手術は
    保険の適応になる可能性が高く
    手術費用を保険で
    賄ってもらえることがあります。

    ただし、気を付けないといけないのが、
    保険の内容は様々なので、

    手術費用の上限が決まっている場合や、
    入院日数の何日までが
    支払い対象となるなど
    条件が付いている場合があります。

    保険に加入されている場合は、
    お家の犬の保険内容はどのようなものなのか、
    確認のために、問い合わせてみても
    良いかもしれませんね。


    犬の白内障の手術のリスクとは?

    犬の白内障の手術を受けようか
    迷っている方が気になるのは、
    やはりリスクに関してでしょう。

    もちろん犬の白内障の手術は
    リスクがゼロの手術ではありません

    リスクに関しては

    • 全身麻酔による体への負担
    • 合併症の発症
    • 予後の状態悪化によるさらなる後発疾患の発症

    などが挙げられます。

    手術ともなると、
    全身麻酔をかけた上で行う処置になるので、
    もちろん良いことばかりでなく
    リスクも合わせて考えねばなりません

    あまり悪いことは考えたくありませんが、
    とても大切なことなので
    一つずつ考えていってみましょう。

    1.成功率はどれくらい?

    手術を行うか否か決めるのに
    決め手となるリスクの一つに
    成功率があるでしょう。

    まず、犬の白内障の場合、
    手術で何を求めるかというと、
    白内障による視力の低下を改善することが
    目的となります。

    ただし、すべてがすべて
    手術が可能なわけでなく、

    犬の白内障はいくつかに分類され、
    その中でも手術を行うことが
    治療方法としてベストだと
    選択される種類があります。

    その場合、現代の医療技術だと、
    約90%の確率で成功すると言われています。

    これを高いと考えるか、
    低いと考えるかはとらえ方は様々ですね。

    2.再発の可能性は?

    次に考えるべきリスクは
    再発の可能性です。

    費用もそれなりにかかる
    手術であるということ、
    そして犬に全身麻酔をかけて行う
    手術であるということを踏まえて、
    何度も受けることは難しいでしょう。

    せっかく受けるのに
    再発をすぐにしてしまうようでは、
    全身麻酔など犬の体にかける負担を
    天秤にかけると
    考えてしまう部分もあります。

    再発という意味では
    再度白内障になる可能性は低いですが、
    まれに後発白内障と呼ばれる
    術後の白内障になるケースもあります。

    3.合併症を起こす可能性もある?

    白内障の手術を行うことで
    合併症を起こすこともあります

    考えられる合併症は以下のとおりです。

    白内障手術で考えられる合併症
    • 炎症
    • 感染症
    • 角膜の浮腫
    • 緑内障
    • 網膜剥離

    などが挙げられます。

    犬の白内障の
    もう一つの大きなリスクとして
    挙げられるのが合併症です。

    白内障には進行していく過程があり、
    適切なタイミングで手術を行わないと、

    合併症を引き起こして、
    予後が悪くなるケースや
    治療期間が長くなって、
    犬にもより負担をかける結果に
    終わってしまうこともあります

    手術が必要な場合、
    適切な時期に手術を行なえるように、
    しっかりと動物病院と
    連携をとって行けるといいですね。


    犬の白内障の手術をしない選択肢とは?

    もちろん白内障と発覚したら、
    必ず手術を受けなければ
    ならないわけではありません。

    手術が最適な方法の場合もありますし、
    手術をしない方が
    より良い結果が見込める場合もあります。

    あとは白内障の手術をするタイミングが
    それぞれの進行具合で
    合併症などの起こる可能性の
    出てしまうこともあるので、

    最適なタイミングまで、
    手術ではなく内科学的な治療と呼ばれる
    点眼薬などでの治療を進めることもあります。

    他にも、高齢であったり、
    犬の健康状態を考慮したうえで、
    手術をしないという選択をする場合もあります。

    一番は飼い主さんの希望と、
    獣医師の見解で手術がする方が良いのか
    しない方が良いのかを
    ご相談のうえで決めるのが

    犬にとっても飼い主さんにとっても
    最善の方法が選べるでしょう。

    まとめ

    このように、
    すぐに白内障とわかったから
    手術を希望する!とは
    簡単に決められない白内障の手術ですが、

    飼い主さんの後悔が無いようにするためにも、
    選択肢の一つとして
    とても有意義なものでしょう。

    ただし、白内障の進行具合によっては
    手術という選択肢すら
    選べなくなってしまうこともあります。

    最適なタイミングに
    最適な方法が選べるよう、
    お家で一人で悩むのではなく、
    かかりつけの獣医師と連携をとって
    治療を選択できると良いですね。

    後で後悔しないしないためにも
    早期に発見することはとても大切です。

    ⇒犬の白内障の見分け方!初期の場合はどんな症状が出る?

    こちらの記事では初期の白内障についても
    まとめてくれています。

    しっかりと覚えておいて、
    いざという時に役立ててくださいね。



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