老犬ホームの料金とは?費用相場や条件を調べてみた
最近はペットも高齢化が進んで来て、
ペットと人間の老老介護なんてことも
言われています。
寿命が延びている分わんちゃんが寝たきりに
なってしまうことも多く、大型犬のわんちゃん
だと飼い主さんが腰や膝を痛めてしまうほどの
重労働です。
そのニーズから、最近は老犬ホームという施設も
増えてきました。
わんちゃんの老人ホームです。
どうしても介護が大変で、
「うちの子もどうしようかな」
と迷う方も多い中、まだ一般的な認知度は
低いので利用料金などがあまりイメージ
できないですよね。
そこで、老犬ホームの入所条件や費用について
紹介します。
この記事に書いてること♪
老犬ホームってどんなところ?
老犬ホームとは老人ホームの
わんちゃんバージョンです。
何らかの理由で介護できなくなったわんちゃん
を、短期・長期的にお世話してくれます。
個人的には引退した盲導犬が入所するイメージが
強かったのですが、近年、一般家庭のわんちゃん
にも門戸が開かれていますね。
ホームによって設備やサービスが違いますが、
専門のスタッフによってリハビリや床ずれの
防止など、老犬介護で飼い主さんが負担に
感じがちなお世話もしっかり行ってもらえます。
個人経営の小さな施設もあれば、廃ホテルを
改装した広めの施設もあるようです。
入所の条件は?
生涯入所の場合は、9歳や10歳くらいで
年齢制限が設けられている施設もあります。
持病、認知症、夜鳴きなどについては受け入れ
の可否が施設により異なります。
また、以下の条件に当てはまる子は受け入れ
不可のところが多いです。
混合ワクチン未接種
狂犬病ワクチン未接種
伝染病にり患している
寄生虫にり患している
極めて凶暴
利用料金はいくらくらい?
利用料金は施設により結構差があって、
大体1年間で36~150万円くらいです。
1ヵ月くらいの短期から生涯入所まで、
入所期間もフレキシブルに対応してくれます。
立地や設備によって値段の差が出てくるようで、
アクセス抜群の街中にあったり設備が豪華なほど
値段が高額になります。
安い傾向にあるのは九州地方の郊外にある
老犬ホームで、高額になりがちなのは
東京23区内にある老犬ホームですね。
高くてもわんちゃんにとって居心地が良いかは
別問題なので、値段と施設内容両方吟味
しましょう。
全国の老犬ホームを紹介
いくつか老犬ホームをご紹介します。
ここに挙げているのは動物病院と提携して
いたり、スタッフが24時間常駐しているなどの
強みがあるホームを選びました。
他にも良い老犬ホームは沢山あるので、
飼い主さんとわんちゃんの相性に合う場所を
選びましょう。
北海道・東北
北海道は盲導犬用ではありますが、日本初の
老犬ホームが設立されたことでも有名ですね。
街と郊外が近いので、北海道・東北地方は
小規模から大規模まで色々な老犬ホームが
あります。
・マイドッグクラブ(北海道)
札幌市内ですが、郊外にあるため広めです。
おしゃれな施設ではありませんが、まめに
ドッグランに出してくれたりと細やかな
ケアが好評です。
・ニャンワンクラブ(宮城県)
仙台駅にほど近い、街中の施設です。
基本的なお世話をしっかりやってくれるのは
もちろんのこと、月に1回飼い主さんに
わんちゃんの様子をお手紙で伝えてくれます。
面会には行くでしょうが、普段の様子を
知ることができると嬉しいですね♪
関東・甲信越・北陸・東海
都市部が多い為、街中に老犬ホームが数多く
あります。
群馬県などの温泉地では、温泉施設付きの
老犬ホームもあって湯治にも良さそうですよ。
・Dog Village Clover(群馬県)
小さい施設ですが、とてもキレイで
アットホームな雰囲気の中過ごすことが
できます。
オーナーがホリスティックケアの資格を
持っているので、ハーブやマッサージなども
組み合わせたターミナルケアが受けられます。
・WANCOTT(神奈川県)
動物病院が併設しており、リハビリ施設などの
医療設備も充実しています。
スタッフも小動物臨床の経験が豊富な
動物看護師さんなので、重い障害を
持っている子でも安心してお預けできます。
・どうぶちゅ(愛知県)
訪問介護やペットシッターも行っている
施設です。
スタッフは全員動物病院での勤務経験がある
動物看護師さんで、担当の子を決めて丁寧に
お世話をしています。
どうぶちゅ公式サイトへ移動
・ワンワンハートSAKURA(三重県)
見た目は少し古めの建物ですが、中は
すごくキレイにお掃除してすっきりしてます。
徘徊用サークルなど、手作りのツールで
わんちゃんたちが快適に過ごせるように
工夫しています。
関西・中国・四国・九州
東日本に比べると数が少なめですが、都市部が
少ないため広い施設が多いです。
また、動物病院が経営している老犬ホームが
あります。
・都島ナースペットケアセンター(大阪府)
ペットシッターも行っています。
提携している動物病院が徒歩2分のところに
あるため、容態が急変してもすぐに
対処することが可能です。
・ペットケアルナ(広島県)
オーナーさんの自宅に併設してあるため、自分の
ペットのように可愛がってくれています。
褥瘡ができるくらい寝たきりの子でも、
日向ぼっこに出してくれたりと細やかな
配慮があります。
・セラピー(香川県)
可愛らしいペンションのような見た目の施設で、
中はまるでおうちのようです。
希望により個室でのお世話も可能です。
・TOP(熊本県)
広大な敷地面積の施設で、すごく衛生面に
気をつかっています。
犬舎は広々していて、わんちゃんたちが
気兼ねなく過ごせるようになっています。
まとめ
どうしてもお世話できなくなって預けることに
した老犬ホーム、できればわんちゃんにとって
快適な場所を選びたいですよね。
中には粗悪な業者もいますが、ほとんどの
老犬ホームではわんちゃんが大好きなスタッフが
誠心誠意わんちゃんのお世話を頑張っています。
それぞれ持ち味があるので、ご自分の
わんちゃんにとってどこが良いか、飼い主さんが
面会しやすいのはどこかを考えて
選んでくださいね。
あなたが老犬ホーム入所を決めるまでには、
沢山悩んだと思います。
でも老犬介護で心身共に疲れ切った飼い主さんを
見ているのは、わんちゃんにとっても辛いです。
飼い主さんが心からの笑顔で自分を見てくれる
ことが、わんちゃんにとっては嬉しいこと
なのです。
双方が笑顔になれる選択肢のひとつとして、
老犬ホームは存在してるんですよ♪
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