老犬の介護に疲れた・・・気分を変える5つの方法
近年、わんちゃんの平均寿命がどんどん
延びています。
犬種にもよりますが、家庭犬の寿命は
大体12~15歳。
長い間わんちゃんと一緒に暮らせるのは
良いことなのですが、長生きな分、病気や加齢に
より介護が必要な子も増加しています。
動物専門のヘルパーさんはまだまだ少なく、
介護は飼い主さんが仕事や家事の合間を縫って
行うことがほとんどです。
ただ、付きっ切りでお世話をしないと心配な子も
いるため、特にお仕事に出ている方にとっては
外出中も気が気じゃなく、ずっと心労を抱えて
生活している方もいます。
可愛いわんちゃんのためとはいえ、徐々に
介護疲れが出てくるのは仕方のないことです。
そこで、わんちゃんの介護の手助けになるグッズ
や施設を紹介していきます。
この記事に書いてること♪
老犬の介護疲れを吹き飛ばす5つの方法とは?
わんちゃんを介護することになった理由は、
認知症、病気、事故、先天性疾患など様々だと
思います。
若いときなら体力でなんとかなっていたことも、
老犬になってくると段々できなくなってきます。
更に、飼い主さん自身も体力が衰えてくる年齢
だとお世話が大変ですね。
今はわんちゃんの介護のために色々な
グッズや施設が考えられてきたので、
利用してみましょう。
1.一人で歩けなくなったらハーネスが便利
足腰が弱ってくると、病気ひとつしたことが
無かった子でも徐々に歩けなくなることが
あります。
大型犬以上の場合は股関節に負担がかかりやすい
ため、自分の体重を支え切れなくなってしまう
子も多いです。
そこで便利なのはハーネス。
上半身を吊るタイプ、胴体を吊るタイプ、
下半身を吊るタイプなど弱っている個所に
合わせて複数の形が出ています。
バスタオルなんかで代用しても良いのですが、
付け心地が良いのは商品化されているものです。
散歩が大好きなわんちゃんの場合、足腰が弱って
きても短い時間だけでもお外に連れ出してあげる
と気持ちが明るくなり、免疫力のアップに
つながります。
2.食事の上手な介助法
食事も大変になることが多いですよね。
嚥下能力や消化能力も落ちてくるので、食事の
用意やお世話も大変になります。
段階別に説明します。
1.ちょっと消化不良を起こしやすい程度
ドライフードをふやかしたり缶詰食にすれば
解決することが多いです。
2.自分で身体を起こせないけど固形物OK
寝たきりの子に多いですね。
身体を支えてやればお皿から食べるなら、身体を
起こしてあげて食べさせます。
自分で身体を支えられない子は、支えがないと
ごはんにそのまま顔を突っ込んでじっとして
いることもあるので目を離さないでください。
起きられない場合は、少しずつ口の中に食べ物を
入れてやります。
どちらもフードをふやかすなどして消化を
良くしましょう。
3.自分で身体を起こせなくて固いものNG
流動食の出番です。
食べられる固さはわんちゃんによって違うので、
調節してください。
お皿から食べるなら身体を支えたりしながら
食べさせて、お皿が無理なら強制給餌用の
シリンジなどに流動食を入れて食べさせます。
与える時は、誤嚥の危険性があるので身体を
起こして与えましょう。
4.自分で嚥下できない
食道になんらかのトラブルが起きたり喉頭蓋の
動きが悪くなると、流動食ですら与えることが
危険になります。
少しでも長く一緒にいたいと飼い主さんが
切望される場合は食道瘻チューブや胃瘻チューブ
での給餌も選択肢のひとつです。
毎回チューブを胃まで入れてごはんを与えるより
はわんちゃんのストレスも少ないですし、
飼い主さんもチューブに入れるだけなので
作業としては楽です。
チューブの設置は全身麻酔で行うため麻酔の
リスクは避けられないので、わんちゃんの体力が
比較的あって、チューブによってQOLが
改善される場合は良い方法です。
※QOL・・・フルスペルはQuality of Life。
生活の質のこと。
3.寝たきりの犬にぴったりなベッドとは?
寝たきりのわんちゃんは、床ずれの心配が
あるため寝がえりを打たせなければなりません。
また、自分で無理やり寝返りを打ったときに首が
変な方向にねじれたままぼ~っとしてたりして、
帰宅した飼い主さんがびっくりすることも
よくあります。
そのため最近は、わんちゃんの介護用のマット
なんてものも開発されています。
高反発マットに撥水シートが巻かれているものが
多めです。
低反発マットのように沈みこまないため
わんちゃんが起きたときにもバランスが
とりやすく、体圧を分散してくれるので床ずれが
できにくいです。
あまり使い続けていると撥水シートが破れる
ことがありますが、ごみ袋(大)に入る大きさの
マットならごみ袋を被せればOKです!
また、タンカのようになった薄めのマットも
売っているので、高反発マットと併用することで
移動も楽になります。
選ぶポイントは、
1:洗いやすいもの
2:わんちゃんが身体を伸ばしきったときに乗るサイズ
3:高反発
です。
4.介護と仕事の両立…どうしたらいい?
1番飼い主さんの精神力を削り取るのが、この
問題ですよね。
わんちゃんのために休職などといった手段が
取れればよいですが無理な場合がほとんど
ですし、お休みをとることに対し
心無い言葉をかける不届き者もいます。
相談できる人も側にいないことが多いので、
介護している飼い主さんが段々
「この人自身が倒れるのではないだろうか」
という状態になってきます。
そんな時には、かかりつけの動物病院でも
サロンでも良いので素直に相談してください。
信用できるペットシッターさんを紹介して
もらえるかもしれないですし、新発売の
介護グッズを教えてもらったりもできます。
愚痴なんて思う人は相談しに行く先には
いませんし、みんな飼い主さんが頑張っている
ことを分かっています。
動物介護のセミナーに出てみるのも、同じ悩みを
持っている人たちと情報交換ができるので
良い手段です。
金銭的な余裕があれば、ペットシッターさんや
動物介護士の方に来てもらうのは逃げでは
ありませんよ。
5.老犬ホームの利用
老犬ホームも、選択肢のひとつです。
おうちでずっとお世話したいという気持ちも
分かりますが、飼い主さんが倒れてしまっては
わんちゃんも共倒れです。
老犬ホームに預けることでわんちゃんを
「捨てる」気分になってしまう方もいますが、
最期まで手厚く面倒をみてくれる施設に
預けることは「捨てる」とは言いません。
経済的な余裕があるからこそできる、わんちゃん
へのお世話のひとつです。
わんちゃんのお世話をきめ細やかに見てくれる
老犬ホームは今全国に広がっているので、
悩んでいる場合はパンフレットやホームページ
などだけでも見てみてください。
こちらもチェックしてみてね♪↓
”老犬ホームの料金とは?費用相場や条件を調べてみた”へ移動
老犬介護が楽になるおすすめのグッズ紹介
LaLaWalk
首と胴体を支えるタイプのハーネスです。
犬種に合わせて様々な形と大きさがあるので、
コーギーの子など特殊な体形でも使用できます。
抱っこハニカムマット
寝どこにも担架にもなる薄手のマットレス。
大型犬だと特に、担架型になっているとそのまま
車に乗せたりできるので便利です。
ペットケアマット
撥水シーツ付の高反発マットレスです。
中材も洗えるという衛生面にも気を配って
くれているマット。
DECA PROGRE
ペット用のベビーカーです。
30kgまで耐荷重があるので、太めの中型犬でも
余裕で乗れます。
通気性も良いので、寝たきりの子でも病院だけ
ではなくお散歩にも使えます。
大型犬用だと、このメーカーではないですが
台車みたいな形のものもあります。
まとめ
老犬の介護はどうしても大変です。
大変な中でも便利なグッズやサービスを活用する
ことで、少しでも自分とわんちゃんの負担を
少なくできるかもしれません。
ぜひ自分や家族だけで悩まずに、周りに
相談したり頼ってください。
わんちゃんの最期の時を、笑顔で見送ってあげて
くださいね。
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