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犬のしつけで叩くのはNG?正しいしつけ5つの基本を紹介

しつけコラム
この記事は約 7 分で読めます。

    新しいわんちゃんをおうちに迎える時、
    悩みとなるのがしつけですね。

    猫ちゃんはトイレは環境を整えれば勝手に
    覚えてくれますし、アルファ・シンドロームの
    発生も少なめです。

    しかし、わんちゃんはそうはいきません。

    外にお散歩に行ったりすることもあるため、
    ある程度人間に合わせてもらうよう、
    しつけなければいけません。

    でも、しつけって正直難しい

    ヒトの子供でも同じですが、褒めると叱るの
    按配がかな~り難しいです。

    そもそもしつけで叩くのがダメか良いか
    わからないですよね。

    そこで叩くことのわんちゃんへの効果、
    しつけの基本を紹介していきます。

    警察犬のようなしつけはプロ中のプロにしか
    できない技なので、一般家庭のわんちゃんで
    押さえておきたい基本だけでも覚えて
    おきましょう。

    わんちゃんのしつけは、飼い主さんのしつけ
    言っても過言ではありません。


    犬を叩いてしつけるのは本当にダメなの?

    結論から言うと、ダメです

    昔は悪いことをしたら罰を与え、言うことを
    聞いたら褒める、という飴と鞭方式
    主流でした。

    しかし近年、飴のみの方がわんちゃんの情緒が
    安定するうえに覚えも早いということが
    分かっています。

    誰だって、褒められた方がやる気に
    なりますよね。

    わんちゃんも一緒です。

    飴と鞭方式はプロが行うと忠実な使役犬として
    しつけることができるのですが、素人が
    中途半端に行っても間違いが多く、わんちゃんに
    トラウマを与えるだけで終わってしまった
    ということになりかねません。

    叩くというのは何か悪さをしてから大体数秒は
    後になってしまうので、わんちゃんは何で
    叩かれたのかほとんど理解できません。

    たとえ理解できても、「これをやると叩かれる」
    というのはかなりネガティブな感情で行動を
    抑制していることになるので、結構わんちゃんが
    ストレスを感じてしまいます。


    犬の正しいしつけ5つの基本!

    飴方式には何といっても飼い主さんの根気と、
    同居している人間が一丸となった行動
    必要です。

    わんちゃんが混乱しないようにしつける、
    というのが基本です。

    例えばある行動をとって褒められる時と
    褒められない時があると、わんちゃんは
    それを繰り返したほうが自分に得があるのか
    (褒めてもらえるのか)
    ないのか区別が
    つかなくなってしまいます。

    これ、会社などで新しい仕事を覚えようとして
    いるときに、上司と先輩がそれぞれ違ったことを
    言っていて困る、という状況に似ていますよね。

    わんちゃんにとっては犬として普段やらない
    動きを覚えてもらうことになるので、なるべく
    楽しく覚えてもらいましょうね。

    1.飼い主がリーダーになる

    わんちゃんのお世話をしっかりやりましょう。

    わんちゃんは基本的に、自分がついていって
    大丈夫と感じた人をリーダーと認めます。

    そう感じ得る人は側にいると食べ物が手に
    入って、
    言うことを聞けば自分が安全に
    生きていけそうな
    環境を整えてくれる人です。

    そのため普段の信頼関係ができていないと
    そもそも目を合わせてくれないことが多く、
    しつけに重要なアイコンタクトができません。

    わんちゃんのお世話を一生懸命やって、やっと
    人間側にしつけをする資格が与えられます。

    家族で飼っている場合、お母さん(お世話係に
    なりやすい)に懐きやすいのはそのためで、
    お母さんをリーダーとして見ているんですね。

    2.ひとつずつ繰り返し教える

    わんちゃんは、もちろん人間の言葉なんて
    わかりません。

    そのため、
    「ある特定のキーワードを言われたらこの行動を
    すると褒めてもらえる」
    「この場所でこの行動をしたら褒めてもらえる」
    という条件付けをひとつずつ繰り返し教えます。

    重要度順で言えば、①トイレ②マテ
    ③お座り
    ④付け

    正直お手はできてもできなくても、どっちでも
    良いです。

    共同生活するうえで1番先にしっかり覚えて
    もらいたいのはトイレなので、ただトイレシーツ
    の上に乗っただけで褒める、排泄をしたら
    更に褒めるという感じで進めます。

    トイレのそぶりを見せたらトイレシーツの上に
    連れていって、そこでできたらまた褒めます。

    この動きを何度も何度も何度も繰り返して、
    トイレ=褒められるという条件付けをします。

    マテ、お座り、付けは、トイレが完璧に
    できるようになったら次のステップとして
    順番に行いましょう。


    3.言葉は短くはっきりと

    わんちゃんはアクセントの付いた短い言葉
    ほうが良く意味を覚えてくれます。

    あなたがちょっとの単語しか知らない国に
    行って、話相手に長文で喋られたら
    どんなリアクションをとりますか?

    聞き取れませんし、目は合わせていてもぽか~ん
    としてしまいますよね。

    わんちゃんも同じで、特に日本語は発音が
    平坦なので聞き取り辛いようです。

    プロトレーナーさんたちが英語で指示を出すこと
    が多いのは海外で勉強したという理由も
    ありますが、わんちゃんが聞き取りやすいから、
    という最大の理由があります。

    そのため、日本語でしつけるときにもはっきりと
    滑舌よく命令しましょう。

    鋭い声だと叱っているとわんちゃんが勘違いする
    かも・・・なんて心配はいりません。

    わんちゃんたちはかなり正確に人語の
    イントネーションでこちらの機嫌を判断している
    ので、怒っているか、ただの命令かは区別が
    ついています。

    イライラしながら命令すると、わんちゃんは
    分かっちゃいますよ♪

    4.出来たらほめる

    当然ですが、わんちゃんが成功したら
    褒めましょう。

    この行動が飴方式の要となっています。

    この褒めるのもわんちゃんが良いことをしたら
    すぐに褒めないと、なんで褒められたのか
    分からないことがあるので、しつけの時には
    オーバーなくらい普段とのギャップを作って
    褒めましょう。

    小さめのトリーツを与えるのも良い褒め方です。

    食欲旺盛なわんちゃんだと、トリーツを使うと
    かなり素早く覚えてくれることが多いです。

    よくテレビに出てくる
    「教えていないのにできるようになりました」
    というわんちゃんたちは、偶然その行動を
    とった時に飼い主さんがすごく笑ったり喜んだり
    したため、
    「これをすると喜んでくれる」
    と覚えているのです。

    また、褒める時に名前を呼びながらだと
    名前=良いことと結びつけやすいです。

    例えば、「○○ちゃん、おりこう!」
    褒める感じです。

    5.いたずらはその場で叱る

    飴方式でも叱るというか、その行動を止めさせる
    命令を教えます。

    「この行動をとると特定の言葉をかけられて
    無視される」から、
    「特定の言葉をかけられる行動をとると
    無視される」と理解させていきます。

    もちろん1回では理解できないので、これが
    1番根気のいる作業となります。

    悪いことをしたら即座に「ダメ」とか「No!」と
    言って、わんちゃんに構わずどこかに
    行ってしまう、寄ってきても無視をする
    という行動を繰り返します。

    リアクションをとってしまうと飼い主さんが
    こっちを向いてくれる行動だと勘違いして
    しまう子がいるので、甘噛みされて予想外に
    痛くても無視です。

    人間が「キャー!」と騒いでいる風景は、
    わんちゃん、特に子犬にとっては面白い
    ようです。

    また、猫でもそうなのですが飼い主さんの注意を
    一身に受けていたい、というのが動物たちの
    本心なので、無視されるのは彼らにとって
    すごく寂しいことなんです。

    注意したいのは叱る時に絶対に名前を呼んで
    わんちゃんの注意を引かないことで、名前を
    呼んでから叱ると、名前=叱られるという方程式
    の出来上がりです。


    まとめ

    わんちゃんのしつけで人間側が
    覚えておきたいのは、
    「わんちゃんたちに人間社会に協力してもらう」
    という意識です。

    わんちゃんたちにとっては祖先からずっと
    続けている行動でも、人間社会では受け入れ
    られないことは問題行動と呼ばれてしまいます。

    「お互い楽しく生活できるように、協力してね」
    と話しかけながら、楽しみながらしつけ
    しましょう。



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    比嘉 めぐみ

    動物が好きで好きでたまらず、5年間小動物の動物病院で勤務していました。
    発信した情報が、みなさんとわんちゃんのお役に立てば嬉しいです。
    今興味があるのは行動学と東洋医学で、どちらも動物だとまだ分からないことも多いので、日々勉強していきたいです。

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