犬が鼻血とくしゃみを同時に出した!考えられる原因は?
クシュン!クシュン!
と愛犬がくしゃみ。
「どうしたの?風邪でも引いたの?」
と愛犬の顔を見てビックリ!
「は、は、鼻血が~!!
犬に鼻血なんて聞いたことがない!
これって何か病気なの?!」
と焦っているあなた。
鼻血、それは何かの病気のサイン
かも知れません。
ここでは、犬が鼻血を出した時に
考えられる原因を探っていきたいと
思います。
この記事に書いてること♪
犬がくしゃみと鼻血を同時に出した!これって病気?原因は何?
犬や動物は理由もなく鼻血を出すことは
ほとんどありません。
犬が鼻血を出す原因は、
鼻を強くぶつけた(打った)、
鼻炎、腫瘍
などの
鼻に何らかの異常がある場合や、
中毒や感染症、免疫不全などの
血が止まりにくい
疾患に罹っているといった原因が
考えられます。
歯槽膿漏の可能性
犬の唾液は弱アルカリ性で虫歯菌
の出す酸を中和するので、
犬が虫歯になることは
めったにありません。
ですが、アルカリ性の唾液は
ご飯やおやつなどの
食べカスと混ざると
とても石灰化しやすく、
歯石ができやすくなるといった
悪い特徴も持っています。
歯石を放っておくと、歯肉炎、歯槽膿漏
へと進行していき、
やがては顎の骨まで溶けてしまいます。
上顎の場合鼻に近いので、
鼻の骨まで溶けると炎症が鼻腔内部
まで広がり、くしゃみをした拍子に
鼻血が出るといった症状が
みられる場合があります。
口が臭い、歯が抜ける、よだれが出る、
顔が腫れる、膿が出る
といった症状もある場合は
歯槽膿漏を疑います。
腫瘍の可能性
鼻に腫瘍が出来ている場合初期症状は、
鼻水、くしゃみといった風邪や鼻炎
のような症状ですが、
進行すると腫瘍の患部からの出血
により鼻血が出るといった症状
も見られるようになります。
さらに進行すると膿のような鼻汁がでる、
顔が腫れる、眼球が飛び出す、
顔の周りの骨が溶ける、
顔が歪むといった症状も
見られるようになります。
治療法は手術での患部の切除、
悪性の場合は
抗がん剤などの化学治療も
必要な場合があります。
また、鼻は脳にも近いので
腫瘍が脳に転移することもあります。
鼻の腫瘍は発見しづらく、治療も難しい
ので鼻血と上にあるような症状が
見られたら精密検査を受けましょう。
条虫症の可能性
条虫症の可能性はほとんどありません。
条虫症(サナダムシ)の主な症状は、
下痢をする血便が出る、吐く、
体重が減る、お尻を痒がる
といった症状ですので違います。
条虫症はフィラリアと混同される方も
多いですが、この場合フィラリアによる
喀血(かけつ)の血が鼻から出た
ということは考えられます。
興奮していて鼻血が出たという事も
犬は興奮したぐらいでは鼻血は出ません。
興奮していて鼻血が出た場合、
鼻を強く打った、
鼻に何らかの疾患がある、
血小板の異常により血が
止まりにくくなったといった原因が
考えられます。
老犬になると鼻血が出やすくなる?
犬が年をとったからと言って
鼻血が出やすくはなりません。
犬も年をとると、歯槽膿漏や癌
といった疾患や、
足がふらつき顔をぶつける
といった事が増えます。
それらが原因による可能性が高いです。
大量の血が止まらない!止め方はある?
少量の出血の場合は安静にして様子を
見ますが、
大量の出血が止まらない場合は
止め方はありません。
鼻に詰め物をしたりすると
奥に入ってとれなくなり
窒息の危険もあります。
鼻をつまむ、首筋をトントンといった
人間の対処法も効きません。
鼻血が止まらない!
といった場合は特に何もせずに、
急いで動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
犬が鼻血を出す。
それは異常事態です。
見た目ではわかりにくい疾患が隠れている
かもしれません。
そういったサインを見逃さないためにも
「鼻血くらい自分でなんとかしよう」
と自己判断せずに、
気になったらなるべく早く動物病院で
診察を受けましょう。
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