犬がエビを食べた時の対処法!アレルギー反応は起こるの?
「あ!犬がエビを
食べちゃった・・・!」
そんな時、ふと頭を過るのが
犬のNG食材リストです。
おそらく、一度は目を通したことが
あるかもしれませんが、
エビやカニ、イカやタコも
食べてはダメなような気がした・・・
なんて慌ててしまうかもしれませんね;
はい。その通りで、エビは基本的に
ワンちゃんに与えてはいけない
食材のうちの1つです!
と言うよりも、
積極的に与えない方が無難
だと捉えても良さそうですね。
それでは、今回は
NG食材でもある“エビ”について
飼い主として知っておくべき知識を
まとめてお話していきましょう!
この記事に書いてること♪
犬がエビを食べた!すぐにするべき対処法とは?
犬がエビを食べてしまった時
どうなってしまうのか心配ですが、
まず、一旦冷静になって
ワンちゃんの様子を観察しましょう!
そもそもエビは、
消化不良を起こしやすい食材であり、
食べてはいけない理由としても
よく知られていることのようです。
そのため、もし消化不良を起こした時には
嘔吐や下痢などの症状を発症する可能性も
あるでしょう。
特に、酷い嘔吐や下痢は
深刻な脱水症状などを招き兼ねません。
とにかく、エビを食べた後に、
体調に下痢などの異変があった場合は
速やかに病院に連絡をして
獣医師に指示を仰ぎましょう。
食べてしまった量にもよりますが、
そこまで大量摂取でなければ
問題が起こらずに
済むケースもありますよ。
ただし、症状がどのように出るかは
個体差がありますので注意が必要です。
犬が生のエビを食べてはいけない理由とは?
ワンちゃんにとって、
エビは避けたい食べ物ですが、
特に“生のエビ”は危険を要する可能性が
高くなりますので注意しましょう!
エビに限らず、その他甲殻類や貝類には
酵素チアミナーゼと呼ばれる成分が
含まれています。
その酵素チアミナーゼが
ビタミンB1を分解してしまうために、
ビタミンB1欠乏症を
発症する恐れがあります。
症状としては、
食欲低下、嘔吐、下痢・・・
症状が進行すると、
ふらつきや痙攣などの神経障害をも
もたらすことがあるのです。
また、エネルギーが上手に作れなくなり、
足の浮腫みやしびれなどの
症状を引き起こし、
脚気(かっけ)と呼ばれる栄養失調に
見舞われてしまうこともあるそうです。
特に大量に摂取してしまった場合は
このような危険性を伴います。
このような症状については
すぐに病院へ行って、
適切な処置を行って下さい。
注射や内服薬でビタミンB1を補うなどで
治療をしていきましょう。
”犬がぶどうを食べると出る症状とは?中毒になる危険性も!?”へ移動する
注意が必要な食べ物として、
こちらの記事も参考にご覧下さい。
加熱したエビなら食べても良い?
ここまでお話してきたように、
生のエビは、ビタミンB1欠乏症を
引き起こすことがあるため、
与えることは出来ません。
しかし、その原因にもなる
酵素チアミナーゼは
加熱することにより破壊され
効力を失うことが分かっています。
なので、加熱済みのエビを与える分には
ビタミンB1欠乏症を
引き起こす問題はないそうですね^^
犬用のおやつでも、
エビが含まれているおせんべいなどが
販売されていたりしますが、
これらは全て加熱されていることから、
与えても問題がないのでしょう。
しかし、エビを加熱したからと言って
消化不良を起こしやすい食材には
変わりはありません・・・!
例えば、殻付きのものであれば
消化不良を起こしやすくなります。
桜エビなんかは、基本的に殻付きなので
個体によっては消化不良により、
下痢や嘔吐を
発症してしまうかもしれませんね。
その事もあって、獣医師の中でも
どんなエビでも与えてはいけない
と言う考え方があれば、
少しくらないならOKと言う考え方もあり、
意見は別れるものです。
これらを踏まえた上で、加熱したエビを
与えてみるのかは自由ですが、
エビは、ワンちゃんにとって
積極的に摂る必要のない食材です。
なので、あえてエビを取り入れようと
思わなくても良いのではないでしょうか。
こちらの動画では、ワンちゃんのために
エビを使用した手作りご飯を
紹介しています♪美味しそうですね^^
オマケのような話題ですが、
エビには“キチンキトサン”と呼ばれる
健康成分が含まれているそうです。
キチンキトサンは、腸内環境を整えたり、
便通を良くする効果が
期待出来るそうですが、
実際、エビそのものには極微量しか
含まれていないのです。
しかも、キチンキトサンは
消化の悪いエビの殻などに
含まれているものです。
よって、エビそのものを与えても
健康状態が良くなることはありません。
ちなみに、キチンキトサンは
エビから抽出してある
サプリメントからであれば、
効率良く摂取出来るでしょう!
しかし、加熱したエビでさえ
与えることを良く思わない獣医師が
いるくらいなので、
やはり積極的に与えるものでは
ありませんね。
エビでアレルギー反応が出る犬もいるってホント?
アレルギーばかりは体質にもよりますが、
エビを食べることによって、
アレルギー反応が出るワンちゃんも
やはり存在するでしょう。
エビには、“トロポミオシン”と呼ばれる
タンパク質が含まれていて、
この成分をアレルゲンとして
反応してしまうことがあります。
人間でも同様、
このトロポミオシンによって
アレルギーを発症するそうですね。
そして、
犬や人間など私たちの血液の色素は
鉄からなっていますが、
エビの血液の色素は
“銅”で構成されています。
このように、色素の異なる
動物性タンパク質を摂取し続けると、
アレルギーを発症してしまう恐れも
あるのです。
なので、もちろん加熱をしていても
アレルギーへの対処にはなりません。
アレルギーがあるないに関わらず、
長期的、または大量に摂取してしまうと
アレルギーを
発症してしまうことがあるので、
やはり与える量や頻度には
注意が必要ですね。
もし、アレルギーを発症した場合に
検査費用や調べる方法はあるのでしょうか?
こちらの記事にまとめています。
参考にチェックしてくださいね。
アレルギーの症状と対処法は?
エビは比較的アレルギーの出やすい
食べ物であることが分かりましたね。
なので、アレルギーが疑われる時は
早急な処置が必要になります。
📝アレルギー症状
もし、エビを食べた後に、
- 下痢
- 嘔吐
- 痒がる
- 皮膚が赤くなる
などの症状が見られた場合は、
アレルギー反応が
起きているのかもしれません!
症状の具合いは、
個体によって変わりますが、
少しでもワンちゃんの様子が
変だと感じたら
すぐに病院へ行きましょう。
出来れば、食べてから30分以内に
処置を行うことが好ましいですね。
アレルギーと言えば、
酷い時には“アナフィラキシーショック”
と呼ばれる、アレルギー症状の中でも
特に危険な状態に
晒されることがあります。
人間では、蕎麦や毒蜂などで
アナフィラキシーショックを
起こすことがありますよね。
このアナフィラキシーショックは、
呼吸器や循環器にまで影響を及ぼし、
処置が遅れると、昏睡状態にまで
陥ってしまうでしょう。
そのため、症状が発症してからの
緊急処置がとても重要になります!
また、そのショック症状の
原因となる物質は様々なので、
エビも決して
油断出来る食べ物ではありません。
NG食材について
こちらの記事もあわせてご覧下さい。
”犬に絶対与えてはダメな野菜とは?”へ移動する
”犬の食べ物!禁止なものは?果物編”へ移動する
まとめ
ワンちゃんにとって、
エビはあまり好ましくない食べ物です。
特に、生のエビには要注意ですね!
また、大量に摂取したり、
長期的に与えてしまうのも
アレルギー反応が
出てしまう恐れがあります。
もし与えるとしても
必ず加熱をしましょう。
そして、少量を心掛けて下さいね^^
少量を食べたくらいなら
何も起こらないかもしれませんが、
アレルギーに関しては個体差があります。
なので、少量だから・・・と、
すぐに安心することは出来ません。
異変があった時には
すぐに病院へ行きましょう!
エビ好きなワンちゃんは
けっこう存在するそうですが、
くれぐれも、
生のエビを大量に食べられないよう
盗み食いなどには注意して下さいね。
この記事をSNSでシェア