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犬が吐くのは病気が原因かも!症状から見分ける方法とは?【まとめ】

 2024/07/23 3.吐く 原因
この記事は約 11 分で読めます。

    愛犬が吐く・・・何か病気なのかな?
    と心配になっていまいますよね。

    はっきりと原因が分からないと
    不安な気持ちは膨れるばかり・・・

    病院に連れて行こうとは思っていても、
    まずはどんな病気の可能性があるのか
    知っておきたいという方もいるでしょう。

    そこで今回は、犬が吐くときに考えられる
    病気について、吐物の状態や症状などと
    合わせて詳しくご紹介していきます。

    犬が吐く原因が病気の場合には、
    早急に対処が必要な場合もあります。

    特徴的な症状もお伝えしていきますので、
    見分ける際の参考にして下さいね。


    犬が吐く怖い5つの病気を症状からチェック!

    犬が吐く原因は様々ですが、中には
    怖い病気が潜んでいることもあります。

    特に犬が吐く時に考えられる
    怖い病気はこちらです。

    • 中毒症状
    • パルボウイルス感染症
    • コロナウイルス性腸炎
    • レプトスピラ症
    • 胃潰瘍や腫瘍

    もしこれらが原因の場合には、
    吐く以外にも何らかの症状や、
    嘔吐物に特徴がみられることもあり、
    それらが病気の発見に役立ちます。

    もちろん病気が疑われる場合には早急に
    動物病院に連れて行く必要がありますが、

    まずは症状と特徴をチェックし、
    怖い病気を見逃さないようにしましょう。

    1.中毒症状

    犬は何らかの中毒症状として
    吐くことがあります。

    食べ物や植物、薬物等、
    犬にとって中毒性物質を口にする
    ことで、中毒症状を起こします。

    犬が中毒を起こすものは意外にも多く、
    身近にあるものなので注意しましょう。

    こちらに、犬が中毒を起こす可能性
    のある代表的なものをまとめました。

    ●食べ物●

    玉ねぎ(ネギ類)、チョコレート(カカオ)、ぶどう、コーヒー・紅茶(カフェイン)、アルコール、アボカド、マカデミアナッツ(ナッツ類)、キシリトール

    ●植物●

    ユリ科植物(スイセン、スズラン、チューリップなど)、クリスマスローズ、チョウセンアサガオ、ワラビ、ギギタリスオシロイバナ、アヤメ、アマリリス、ポインセチア

    ●その他●

    人間用の薬(鎮痛薬や風邪薬)、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロヘンなど)、たばこ、殺虫剤・防虫剤、除草剤、洗剤

    中には少量でも中毒を起こすものも
    ありますので注意しましょう。

    ●嘔吐物の特徴

    中毒による嘔吐は
    食べた物・量によっても異なりますが、

    主に摂取後
    数時間~数十時間の間に見られます。

    中には1日~2日経ってから起こることも
    あり、症状の発見が遅れることもあります。

    食べてから時間が経ていなければ、
    消化途中の物が排出されたり、
    原因物質が排出されることもあります。

    苦しそうに激しく嘔吐する場合が多く、
    出血を伴なったり泡を吹くこともあります。

    ●吐く以外の症状

    中毒症状は食べた物・量
    によって様々ですが、

    • 下痢・嘔吐・腹痛
    • 震えやけいれん
    • 呼吸困難や意識障害
    • 動悸や興奮
    • 多尿や尿失禁
    • てんかん
    • 元気がなくなる
    • 食欲がなくなる

    などを起こします。

    特に下痢嘔吐と共に、痙攣や震え
    が見られることが多くあります。

    場合によっては心筋障害などを
    引き起こし、死亡することもあります。

    愛犬が嘔吐をした際に、もし
    思い当たる中毒原因がある場合には、
    すぐに動物病院に連れて行きましょう。


    2.パルボウイルス感染症

    犬は感染症で嘔吐を伴うことがあり、
    注意しなくてはならない感染症の一つ
    に犬パルボウイルス感染症があります。

    犬パルボウイルス感染症は、
    パルボウイルスに感染することで
    引き起こされる感染症です。

    感染犬の便や嘔吐物、
    またそのウイルスがついた人間を介して
    犬から犬へと接触感染することもあり、
    感染力が強いウイルスです。

    おもにワクチン未接種で、
    体力や免疫力の弱い子犬や老犬
    感染が多く見られます。

    ●嘔吐物の特徴

    通常4~7日間の潜伏期間の後、
    嘔吐や下痢の症状が現れます。

    主に食後に急に食べたものを吐く
    ことが多く、食欲がなくなります。

    激しく苦しそうに嘔吐することもあり、
    繰り返す場合もあります。

    嘔吐物は茶色のものから、繰り返す
    うちに胃液が混じり黄色くなります。

    ●吐く以外の症状

    犬パルボウイルス感染症では、
    吐く以外にも

    • 激しい下痢
    • 食欲がなくなる
    • 元気がなくなる
    • 発熱
    • 脱水

    などの症状が現れます。

    下痢は灰白色や灰白色の後、
    粘液状に変化していきます。

    血便を伴うこともあります。

    重症化すると血が混じって
    トマトジュース
    のような下痢になる
    こともあり、

    そこまで下痢や嘔吐が続けば
    脱水を起こす危険性もあります。

    そしてこのような状態が続き
    さらに悪化するとショック状態となり、
    心筋炎や肺血症を引き起こすことがあり、
    急死してしまうこともある怖い感染症です。

    またもし、元気だった犬が急に悲鳴を上げ
    嘔吐をする場合、心筋炎型パルボウイルス
    かもしれません。

    呼吸困難で30分以内に死亡してしまう
    ケースがほとんどです。

    ワクチン未接種で下痢や嘔吐をした場合
    は、早めに動物病院に連れて行きましょう。

    3.コロナウイルス性腸炎

    注意しなくてはならない感染症に、
    犬コロナウイルス性腸炎もあります。

    犬コロナウイルスは、ウイスが消化管に
    感染することで起こる病気です。

    感染した犬の糞便や嘔吐物から経口感染
    することで起こる、ウイルス性腸炎です。

    感染した犬の便や嘔吐物を踏んだ足をなめたり、
    散歩中に道に落ちた便のにおいを嗅ごうとして
    口が触れるなどして感染します。

    また、感染した犬が嘔吐するなどして
    口にウイルスをつけたまま食器を使うと、
    その食器を介して他の犬に感染が広がる
    ということもあります。

    コロナウイルスは犬の体内に入ると、
    小腸の腸管の内側にある栄養や水を
    吸収する役割を持つ絨毛で増殖します。

    そして絨毛の上皮細胞を破壊するため、
    栄養や水の吸収がうまくいかなくなるので
    下痢が引き起こされます。

    また、ウイルスを体外に追い出そうとする
    体の防衛反応によって嘔吐も見られます。

    犬コロナウイルスは感染力が非常に強い
    ため、多頭飼いなどで感染している犬と
    生活環境をともにしている犬は、ほぼ
    間違いなく感染してしまうでしょう。

    しかしコロナウイルスの病原性は弱く、
    成犬に感染してもほとんどの場合は
    症状は現れません。

    注意しなくてはならないのが、
    子犬の感染です。

    子犬に感染すると消化器症状が重くなり、
    脱水症状にもなりやすく命に関わることも
    ある感染症です。

    ●嘔吐物の特徴

    子犬の場合には
    激しい嘔吐が見られます。

    食後や空腹時など関わらず嘔吐症状
    が続き、また症状が悪化してしまうと、
    吐血することもあります。

    ●吐く以外の症状

    ではコロナウイルス性腸炎の
    吐く以外の症状を見ていきましょう。

    基本的にコロナウイルスは
    成犬では症状が出ないことが多く、
    あまり心配はいりません。

    問題はウイルスが子犬が感染した場合と、
    犬コロナウイルスと犬パルボウイルスに
    同時に感染した場合
    です。

    どちらも下痢や嘔吐がひどく、
    死亡する危険性が高くなります。

    • 激しい下痢
    • 食欲がなくなる
    • 脱水症状
    • 血便

    このとき見られる下痢は、
    軟便から水様性と程度は様々ですが、
    ときに血や粘液が混じることがあります。

    幼い子犬は症状が強く現れることがあり、
    嘔吐が長引く場合は脱水症状を起こす
    こともあります。

    上記でもいいましたが、
    子犬が犬コロナウイルスだけでなく、
    犬パルボウイルスや腸炎を起こす
    他の細菌などにも感染した場合には、

    これらの症状がより重くなり、
    命に関わることもある怖い病気です。

    いかなる場合も、子犬にこのような症状
    が見られたら、すぐに動物病院に連れて
    いく必要がありますよ。


    4.レプトスピラ症

    犬の感染症でもう一つ注意が必要
    なものが、レストスピラ感染症です。

    レプトスピラ症は、
    病原性レプトスピラ菌に感染することで
    発症します。

    感染した犬の下痢やネズミなどの尿、
    その排泄物に汚染された土に接触したり、
    汚染された食べ物を食べたりすることで
    発症する感染症です。

    しかしレプトスピラに感染しても、特に
    症状の現れないまま経過することが多く、
    自然治癒する不顕性型も多くあります。

    一方で症状が現れるものには、
    出血型と黄疸型という種類があります。

    ●嘔吐物の特徴

    嘔吐がない場合もあり、あったとしても
    あまり激しい嘔吐症状は見られません。

    黄疸型の場合には
    口の粘膜の出血症状があることもあり、
    嘔吐の際に鮮血が交じる事があります。

    ●吐く以外の症状

    胃潰瘍の場合、
    不顕性型では症状があらわれませんが、
    出血型と黄疸型では、嘔吐以外にも
    それぞれ症状が現れます。

    出血型はイヌ型レプトスピラという
    種類の菌に感染した場合に起こります。

    出血型の主な症状はこちらです。

    • 下痢・嘔吐
    • 40℃前後の高熱
    • 食欲がなくなる
    • 結膜の充血
    • 血便

    末期の場合は脱水や尿毒症を引き起こし、
    高い確率で死に至る恐ろしい感染症です。

    黄疸型は、黄疸出血性レプトスピラという
    種類の菌に感染した場合に起こります。

    黄疸型の症状はこちらです。

    • 下痢・嘔吐
    • 黄疸
    • 食欲がなくなる
    • 口腔内の粘膜からの出血

    出血型よりも症状の重いことが多く、
    ひどい場合は発病後わずか数時間で
    亡くなることもあります。

    しかし多くの場合レプトスピラに感染しても
    特に症状の現れず、自然に回復します。

    5.胃潰瘍や腫瘍

    胃潰瘍や内臓の腫瘍など、胃や食道
    に異常がある場合にも嘔吐を伴います。

    胃潰瘍の原因は
    肥満や、腎不全、強いストレスなどが
    関係しているといわれており、

    胃粘膜の機能バランスが崩れてしまい、
    胃酸やペプシン、胆汁などの胃粘膜や
    粘膜下層、筋層が破壊されてしまいます。

    症状が進行すると最後には、出血や
    腹膜炎を起こしてしまうこともあります。

    また犬の胃癌や腫瘍は、早期発見が
    難しいと言われています。

    症状として表に出る頃には、かなり
    進行しているケースが大半です。

    ●嘔吐物の特徴

    初期の胃潰瘍では
    軽い嘔吐症状の場合もあり、
    吐こうとしてもなかなか吐くことが
    できない様子もみられます。

    胃が痛いため、
    苦しそうに吐くこともあります。

    重度になると嘔吐物に胃からの出血が
    混ざることもあります。

    腫瘍は場所によっても異なりますが、
    胃や小腸などの上部消化管で出血が
    起こっている場合には、

    血液が胃で消化されるために
    黒色の嘔吐物が見られることもあります。

    食道や喉に異常がみられる場合には、
    食べ物を飲み込めずにそのまま嘔吐(嚥咳)
    するようになります。

    ●吐く以外の症状

    胃潰瘍は初期~重度の段階で、
    見られる症状の度合いが
    大きく変わります。

    • 嘔吐・下痢
    • 元気がなくなる
    • 食欲がなくなる
    • 胃が痛いため背中を丸める
    • 血便・黒色便

    胃潰瘍は胃に痛みを感じるため、
    背中を丸めるような姿勢をとることも
    あります。

    胃潰瘍がさらに進行すると胃に穴が開き、
    腹膜炎を引き起こしてしまうこともあります。

    最悪の場合にはひどい痛みでショック死
    してしまうこともある、とても怖い病気です。

    犬の腫瘍も初期には余り症状がないため、
    早期発見は難しいといわれています。

    嘔吐をしたら愛犬の状態や便の状態を含め
    しっかりと観察することが大切ですよ。

    そして異変に気が付いたらすぐに
    動物病院で見てもらうようにしましょう。

    犬の嘔吐で病院に連れて行く際には、
    ぜひこちらを参考にしてくださいね。

    ⇒犬が吐くなら病院へ!治療法や費用をまとめてご紹介!

    また犬が吐く時の正しい絶食方法
    についてもご紹介していますよ。

    ⇒犬が吐く時は絶食させた方が良い?期間や注意点も解説!

    正しい対処法をするためにも、
    吐く原因は何なのか、しっかりと
    突き止めてあげましょうね。

    まとめ

    いかがでしたか?

    今回は犬が吐くときに考えられる病気
    について、吐物の状態や症状などと
    合わせて詳しくご紹介してきました。

    犬が吐く時に考えられる怖い病気

    • 中毒症状
    • パルボウイルス感染症
    • コロナウイルス性腸炎
    • レプトスピラ症
    • 胃潰瘍や腫瘍

    もしこれらが原因の嘔吐の場合には、
    嘔吐物に特徴がみられたり、
    吐く以外にも症状がみられる
    ということが分かりましたね。

    まずは症状と特徴をチェックし、
    怖い病気を見逃さないようにすることが
    とても大切なのです。

    もちろん病気が疑われる場合には早急に
    動物病院に連れて行く必要がありますが、

    それぞれの特徴的な症状を知っておく
    ことで、適切な対応に繋がることでしょう。

    そして、少しでもおかしいな?と思ったら、
    迷わず早めに動物病院に連れて行く
    ようにしましょうね。

    犬が吐く原因は様々、もちろん
    病気が原因でないこともあります。

    こちらの記事では他の考えられる
    原因についてもご紹介していますよ。

    ⇒犬が吐く原因とは?突然の嘔吐や繰り返す理由を徹底調査!

    また自宅でできる応急処置方法もご紹介
    していますので、犬の嘔吐でお悩みの方
    はぜひご覧にしてみてくださいね。

    ⇒犬が吐く場合はどう対処する?自宅でできる応急処置を伝授!

    それぞれ愛犬の吐く原因に合った対処法
    を、見つけるようにしてあげましょうね。



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    ももこ

    初めまして
    わんちゃんといっしょ編集部のももこです。

    専門学校にて動物のことを学び、
    卒業後は動物看護士として働いていました♪

    ・動物看護士
    ・ペットトリマー
    ・ドックトレーナー
    ・愛玩動物飼養管理士
    ・ホリスティックケアカウンセラー

    の資格を持っております。

    また動物大好きで
    猫4匹と犬2匹と賑やかに暮らしています♪

    時間があるときには
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    いま一緒に暮らしている
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