犬が吐くのは熱中症が原因?対処に要注意な3つのPOINTと予防対策!
元気な愛犬が突然吐いた・・・
いつもより元気もないようだと、何か
病気なのかと心配になりますよね。
もし暑い時期に吐いた場合には、
夏バテ?なんて思うかもしれません。
犬が吐く原因は様々ですが、
なかには熱中症で吐くこともあります。
もし犬が熱中症で吐いているのならば、
それは危険なサイン。
すぐに対処が必要かもしれません。
そこで今回は、
犬が吐く原因が熱中症の場合、
注意したい3つのPOINTと予防法を、
まとめて詳しくご紹介したいと思います。
吐く以外の熱中症の症状も詳しく
ご紹介していきますので、
チェックしてみてくださいね。
この記事に書いてること♪
犬は熱中症が原因で吐くことも
近年人間に多く見られる熱中症ですが、
実は犬も熱中症にかかります。
そもそも熱中症とは、
体が高温多湿な環境に適応できず、
体温をうまく下げることができないと、
全身の臓器の働きが鈍くなる障害を
引き起こす症状です。
平熱が37.5~39.2℃の犬においては
深部体温が41℃を超えた場合に
熱中症と診断されます。
そして全身の臓器の働きが鈍くなる
障害を引き起こすため、消化器症状
として下痢や嘔吐も見られます。
そして熱中症の症状で嘔吐が
見られた場合には、
重症になっているサインですので、
すぐに対処する必要がありますよ。
ここで、犬の熱中症で注意したい
3つのポイントをご紹介します。
犬の熱中症で注意したい3つのポイント
上記でもいいましたが、
平熱が37.5~39.2℃の犬においては、
深部体温が41℃を超えた場合に
熱中症と診断されます。
そして41℃を超えると熱によって脳にまで
ダメージが及び始め、43℃を超えると
体中の様々な器官が機能不全に陥り、
急激に死亡率が高まります。
さらに49~50℃まで高まると、
たった5分でも細胞の構造が崩れて
組織の壊疽が始まり、死に至ります。
人間の熱中症と同様、犬の熱中症も
対処が遅れると死に至るケースもある
ため、絶対に軽視してはいけません。
犬の場合、暑いなどと言葉で話すことが
できないため、
飼い主の観察力と熱中症へ知識が、
何よりも大切なのです。
注意すべきポイントをしっかりと抑え、
熱中症の疑いが少しでもあるなら、
すぐに動物病院へ連絡しましょう。
1.初期症状を見逃さない
熱中症には、初期症状があります。
飼い主が初期症状をしっかりとキャッチし、
早急に正しい対処してあげることが、
熱中症治療においてとても大切なのです。
初期症状を見逃さないようして、
早急な対応をしてあげましょうね。
- 体温が40~41℃以上に上昇
- 呼吸数と心拍数が増加
- パンディング(ハァハァと口呼吸)が収まらない
- 元気がなくなりボーッとしている
- よだれをダラダラ垂らす
- 口の中が鮮紅色
- 軽い下痢・嘔吐
暑い環境でこのような症状があったら、
熱中症の初期症状の可能性が高いです。
これに気がつかず熱中症が進行する
と、脳や臓器に障害が現れ始めます。
- 下痢・嘔吐
- ふるえや痙攣
- 発作
- 意識消失
などが起こります。
どれか一つでも当てはまる場合は、
重症化しているサインです。
すぐに涼しい所に移動させ、体を冷やし、
動物病院に連れて行って下さい。
2.室内の温度や湿度を適切に保つ
熱中症は、
高い温度と湿度が原因となります。
人間よりも体温調節の苦手な犬は、
とても暑さに弱い生き物です。
また地面に近付くほど温度は高くなる
ため、犬は私たちが体で感じている
温度の10度以上も高い温度の中で
生活しています。
そのため暑い日には地面の近くが
50度近くまで達することもあり、犬は
灼熱の中を歩いている状態なのです。
閉め切った車の中でのお留守番、
厳しい暑さの中でのお散歩などは、
犬の熱中症を引き起こす可能性
があるので、絶対にやめましょう。
また熱中症は散歩中だけでなく、
家の中でも起こりうるもので、実際
に家の中で熱中症になるケースは
多くあります。
- 暑いのにクーラーをつけていない
- 湿度が高い
- 換気が不十便
犬に熱中症の症状があった場合、
このような環境に犬を置いて
いなかったか確認しましょう。
室温は24℃くらいが理想です。
3.呼吸器や心臓に疾患があるとリスクが増える
熱中症はどのような犬でもかかる
可能性がありますが、
元々呼吸器や心臓に疾患がある場合
には、熱中症のリスクは高くなります。
例としては小型犬では気管虚脱、
大型犬では喉頭麻痺などです。
また体温の放出を促す循環器系の障害
などによっても発症リスクが高まります。
もし持病がある場合には、
一段と熱中症には注意が必要ですよ。
その他にも
- 短頭種
- 肥満
- 黒い被毛
- 被毛が多い犬種
- 子犬・老犬
このような犬では、通常の犬に比べて
熱中症のリスクが高まる傾向があります。
症状も重症化しやすいので、
熱中症が疑われる場合はすぐに
動物病院へ連れて行ってください。
犬のが吐く以外の熱中症の症状
犬の熱中症で注意したい
3つのポイントをお伝えしましたが、
ここで大事な熱中症の症状について、
さらに詳しくご紹介していきます。
熱中症治療は時間との勝負ですので、
少しでも症状を見逃すとどんどん悪化
してしまいます。
症状が重くなればなるほど助けられる
確率も極めて低くなります。
吐く以外にも様々な症状が見られるので、
しっかりとチェックし、見逃さないで下さい。
●下痢
熱中症は全身の臓器の働きが鈍くなる
障害を引き起こすため、消化器症状
として下痢や嘔吐が見られます。
酷くなると消化管の虚血や壊死などが
起こることで、酷い嘔吐や下痢、
さらには消化管出血に陥ります。
最悪の場合は腹膜炎に移行し、
命を落とす危険もあります。
●息が荒い・よだれが増える
初期症状として息が荒くなり、
よだれを多く出すようになります。
熱中症により熱が体内にこもっているため
自分自身で体温を下げようするためです。
パンティング(呼吸をハァハァとする)が
収まらなくなり、どんどん荒くなります。
口の中が鮮紅色になることもあります。
●発熱・震える
熱中症の初期では40℃~41℃
の発熱が見られます。
また高体温や循環不全により脳への
障害が生じ、意識障害や発作など
が見られるようになります。
初期では歩きたがらず横たわったり、
運動障害でふらつきが現れ、
酷くなると震えや痙攣も見られます。
●脱水症状
犬自身の呼吸によって体から放散できる
熱の限界を超えてしまっているのため、
循環不全になり脱水症状にも陥ります。
熱中症になった犬のほとんどは
脱水症状を起こします。
また酷い脱水症状になると
重度の組織障害も起こり、
熱中症で助かったとしても
後遺症が残る可能性があります。
●ショック症状
高体温や循環不全により脳への障害
が生じ、酸素も体に行き渡らなくなり、
ショック症状も見られるようになります。
- 意識の低下
- 首を伸ばして頭を後ろに反らせる
- 眼球の動きが上下または左右に震える
- 瞳孔が開く、または縮む
- おしっこやうんちなどを漏らす
急な血圧低下が見られ、心筋の機能が
低下することで、うっ血性心不全(肺水腫)
や急性肝障害などを起こすこともあります。
犬の熱中症を予防する方法
このような怖い症状を引き起こす
こともある熱中症、
発症しないためには
予防が何よりも大切です。
ここでは犬の熱中症を予防する
方法を、ご紹介します。
●適切な温度と湿度
何よりも大切なのが、
適度な温度と湿度を保つことです。
暑い日は必ずクーラーを付け、
直射日光が入らないように工夫しましょう。
人間にとって暑いかな?と思う温度では、
犬は熱中症を起こす可能性があります。
室温は24℃くらい、常に人間にも
心地の良い室温を保ちましょう。
また真夏はクーラーをつけていても、
5月~7月はつけないで過ごすことも
あると思いますが、
実はこの時期は湿度が高いため、
注意が必要です。
除湿や換気も心がけ、常に人間に
とって心地の良い気温と湿度が
望ましいでしょう。
犬は人間と違って体温調節が
とても苦手な生き物です。
そのため飼い主さんが犬の体調を
しっかり管理する必要がありますよ。
●新鮮な水をたっぷり用意する
犬が体温を下げるとき、
舌を外に出して激しく呼吸し、気化熱
を増加させるパンティングを行います。
もし飲み水が少ないと
気化する体液の量が減り、
また脱水症状も引き起こします。
犬の散歩では必ず携帯用の水を用意し、
休憩を取りながら飲ませるようにします。
犬が止まったまま動こうとしないとか、
日陰に向かって行くときには、
暑いサインです。
涼しい場所に犬を連れて行き、
新鮮なお水を飲ませてあげましょう。
また普段の生活ではもちろん、
自宅での留守番時にも新鮮な水を
たっぷり用意し、
犬の欲しがる時にいつでも飲める
環境を整えてあげるようにしましょう。
ペット用の循環式自動給水器なら
いつでの新鮮なお水が飲めるので、
衛生的で熱中症対策にもなり
おすすめですよ。
ちなみにこちらにペット用の自動給水器
を紹介している動画がありましたので、
載せておきすね。
可愛くて癒されますね♪
飲んでいるのは猫ちゃんですが、
もちろん犬にもお使いいただけます。
このように犬を熱中症にさせない
ためには予防がとても大切ですが、
もしも犬に熱中症症状が見られたら、
迷わずに動物病院に連れて行きましょう。
病院へ連れていく際にはこちらの記事
を参考に、気になる治療法や費用等も
チェックしてみてくださいね。
また病気ではないけど愛犬が吐く
ので悩んでいるという方には、
対処法として絶食がおすすめです。
その際の絶食の期間や注意点などを
まとめた記事がありますので、
合わせて参考にしてくださいね。
絶食をしたほうが良い時と
してはいけない時の見分け方も
ご紹介していますよ。
まとめ
いかがでしかた?
今回は犬が吐く原因が熱中症の場合、
対処に要注意な3つのPOINTと予防法
などを、まとめてご紹介してきました。
熱中症は
飼い主が初期症状をしっかりとキャッチし、
早急に正しい対処をしてあげることが、
治療においてとても大切という事でしたね。
犬が吐くときは、他の症状と合わせて
犬の置かれた環境をしっかりとチェック
し、熱中症の初期症状を見逃さないよう
にしてくださいね。
判断に迷ってしまう場合でも、
吐く以外に気になる症状がある場合は
すぐに動物病院に連れて行って下さい。
他にも犬が吐く原因については
こちらでご紹介していますよ。
また緊急性のない嘔吐の場合、
自宅で行う対処法もご紹介して
いますので、合わせてご覧ください。
まずは原因をしっかりと突き止め、
それにあった対処法を行いましょうね。
この記事をSNSでシェア