【緊急】犬パルボウィルス感染症を予防しよう!犬のワクチンについて
先日、兵庫県は神戸市北区において
犬パルボウィルスが蔓延するという
ニュースが報告されました。
犬パルボウィルスと言うのは、
感染症の一つで、命の危険がある
恐ろしい病気でもあります。
この病気は、ワクチン接種を
することで予防できます。
この時期、ワンちゃん同伴可の
イベントも多く、当サイトでも
さまざまなイベントを
ご紹介しています。
実際に、ご愛犬と一緒におでかけ
なさる方も多いと思いますので、
今回は緊急事案として、
犬パルボウィルスの特徴やワクチンに
ついて詳しくご説明したいと思います。
この記事に書いてること♪
犬のワクチンとは?接種するのに注意すべき点はあるの?
犬を飼うと、必ず最初にワクチンを接種
しますよね。
ワクチンは、混合ワクチンといって
いろいろな病気を一度に予防するために
何種類かの病気の抗体を作るべく
開発されたワクチンです。
かかりつけの病院の考えにもよりますが
一般的には5種~6種の混合ワクチンが
多いです。
大型犬や、山などに連れて行くことが多い
ご家庭、ドッグショーに出陳する
ワンちゃんなどは、感染源もその分
多いと推察されるため、9種のワクチンを
打つこともあります。
種類が多ければ多いほど、当然犬の
身体には負担がかかります。
また、ワクチンは簡単に考えるのではなく
毎年何頭かは、ワクチンが原因で死亡する
犬もいますので、注意が必要です。
ですので、ワクチンを打つにも、慎重に
行わなければなりません。
特に子犬やシニアのワンちゃんは
負担が大きいので、体調を見ながら
接種するのが望ましいと言えます。
犬パルボウィルスってどんな病気!?特徴について
今回、残念ながら蔓延してしまったという
犬パルボウィルスとはどういう
病気なのでしょうか?
症状の特徴や感染源について
調べてみました。
犬パルボウィルスになるとどうなる?
犬パルボウィルス感染症になると、
どのような症状に
なるのでしょうか?
通常は感染後2日で,元気消失,衰弱,嘔吐,下痢がみられるようになり, それから食欲が廃絶する.発熱はあったりなかったりする.通常この時期に病 院を訪れ,検査により白血球の減少がわかることが多い.感染後約5-7日で免疫ができるため,回復 するものはその時期から快方に向かう.すなわち,軽度発症の犬は発症後1-2 日で自然回復し,中等度発症の犬は病院で補助療法を行って3-5日で回復する.しかしながら,下痢や嘔吐が持続するものは死亡することが多い.また幼 犬に多い過急性感染では,発症後1日程度で死亡するものもある.8週齢未満で 感染したものは心臓にウイルスが感染し,心筋炎という心臓の病気を示すこともある.
引用:一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム 犬の病気 http://www.jbvp.org/petlovers/dog_densen.html#03
犬パルボウィルスはどうやって感染するの?
では、この病気の原因は
どのようなことなのでしょうか?
病原ウイルスは1978年に最初に発見された比較的新しい犬パルボウイルスで,それまでには動物では他種のパルボウイルスとして猫汎白血球減少症ウイ ルスとミンク腸炎ウイルスなどが知られていたので,このような他種のウイルスが野生動物の中で突然変異を起こし,犬に激しい病気を起こすものになった と考えられている.このウイルスは強力なウイルスで,60℃に熱しても1時間 は死滅しない.また,アルコール,クレゾール,逆性石鹸なども無効で,次亜 塩素酸ナトリウム(ブリーチ),ホルマリンなどでようやく死滅する.このため,環境中では数カ月以上生存できるとされており,人間の靴についてどこに でも運ばれる可能性がある.感染源は犬の糞便の中に排泄されるウイルスで,これが口や鼻から次の犬に感染する.ただし現在では最初に流行したときのような,犬が次から次へと感染する激しい発症はあまりみられない.これは,全 世界にこのウイルスが広がったため,多くの犬が免疫を持つようになって,多くの犬が依然として感染するけれどもほとんどの場合は症状を示さない感染に終わり,まれに無防備な子犬が感染して発病するといった状況である.感染した犬全体のうち発病するのは20%以下,死亡率は1-5%以下とされている.しかしながら,病院に来る犬は症状が激しいため来院するのであって,そのような犬では死亡率がかなり高いのも事実である.また,一部の集団飼育施設で集 団発生が依然としてみられている.
引用:一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム 犬の病気 http://www.jbvp.org/petlovers/dog_densen.html#03
犬パルボウィルスの治療法はあるの?
もし、この感染症にかかってしまったら
どのような治療法が考え
られるのでしょうか?
ウイルスを殺す治療法はないため,対症療法・補助療法が行われる.これに は,嘔吐,下痢によって失われた水分や電解質を補給する輸液療法と,腸内細 菌の異常繁殖を防止する抗生物質療法がある.その他の治療としては,ショックに対する治療,嘔吐,下痢をコントロールする対症療法がある.また,血清 療法といって他の犬の血清を注射する治療法もあり,これは失われた栄養分の補給に十分効果があり,また免疫増強という効果も期待できるのかもしれない.
引用:一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム 犬の病気 http://www.jbvp.org/petlovers/dog_densen.html#03
犬パルボウィルスの予防法について
犬パルボウィルスの予防は、
ワクチン接種が有効です。
7種混合ワクチンの中に組み込まれているパルボウイルスワクチンで予防可 能.しかしながら,ワクチン接種前に感染が起こってしまうと予防は不可能で あるし,また母親が高度の免疫を持っていると,子犬の体内に母乳由来の抗体がかなり遅くまで残る.このためワクチンが妨害され,打ってあるのに効いて いないという状態が作られる.このため接種したからといって安心していると,その後母親からの抗体は自然に消滅し,ワクチンも効いていない,無防備 状態となってしまう.したがって,パルボウイルスワクチンは,遅くまで何回 も接種する必要があることを覚えておきたい.
引用:一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム 犬の病気 http://www.jbvp.org/petlovers/dog_densen.html#03
犬パルボウィルスにならないために
犬パルボウィルス感染症について
ご紹介させていただきましたが、
こちらの情報は
「一般社団法人 日本臨床獣医学
フォーラム」より引用させて
いただいております。
近年、犬のワクチン接種については
その危険性も重視されており
病院によっては毎年ではなく
3年に1度の接種で良いと言われたり
6歳以上は摂取しなくてもよいとする
病院もあります。
また、抗体検査といって、血液検査で
どの抗体が無くなっているかを調べ
無い抗体のワクチンだけを接種する
という方法も増えてきています。
抗体検査を行って、ワクチンの接種を
行うことが、ワンちゃんの身体には
一番負担が無いと思われますが
全ての病院で行っているわけでは
ありません。
ですので、ご興味がある方はかかりつけの
獣医さんに、抗体検査をしているかどうか
聞いてみると良いでしょう。
なお、犬パルボウィルスのワクチンに
ついては、接種後1年以上抗体がある
確率が100%ではないため、
毎年の接種が望ましいとされています。
もちろん、犬パルボウィルス感染症の
抗体が入った混合ワクチンを
接種させましょう。
まとめ
犬パルボウィルス感染症を
完全に予防するためには、
やはりワクチン接種を行うのが
一番です。
しかし、ワンちゃんの体調により
どうしてもワクチンを接種できない
と言う場合もあるでしょう。
このような場合は、
- 万一のことを考えて
イベント等への参加は控える - お散歩時、他のワンちゃんの
排泄物を絶対に
舐めさせないこと - 動物病院で感染する可能性も
否めないため、消毒等
管理のきちんとした病院に
行くこと
などにも、注意して過ごすべきですね。
大切なワンちゃんが、このような病気で
命を落とすことが無いように、
配慮して過ごしたいものです。
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