梅は桜や桃と似ていますよね。
皆さん、見分けることが出来ますか?
筆者は生け花のお稽古と茶道(茶花)で、
正月や春先に「梅」を扱います。
「梅は桜や桃より花びらの枚数が少ない」
というイメージで、私は見分けていますが、
「梅」と思っていたら「桜」「桃」だった
ことが何度もあります。
生け花稽古歴25年の私は間違えますが、
稽古歴数か月で見極められる人がいます。
「梅・桜・桃」を素早く、
完璧に見極められるって特技ですよね。
そこで今回は
- 梅の花びらの枚数
- 梅・桃・桜の見分け方のポイント
- 梅の特徴や開花時期
などについて調べてみました。
まずは「梅の花びらの枚数」について
ご紹介しますね。
梅の花びらの枚数は6枚なの?
梅の花びらは何枚か知っていますか?
5枚?6枚?
上の写真の梅は5枚ですね。
▼梅の花のイラストも5枚が多いです。
出典 https://frame-illust.com
▼家紋の「梅鉢紋」も花びら5枚です。
出典 http://hakko-daiodo.com/
▼梅の花びらを分解して
梅の花を紹介している梅農園のHPの
梅の花びらも5枚です。
梅の花びらは5枚が多いですが
花びらが沢山の梅もあります。
▼花びらが多い「梅」
梅は300種以上の品種があり、
花びらが5枚のものも
沢山(八重)のものもありますので、
花びらの枚数だけでは
「梅」と判断できません。
梅の葉は周りがギザギザしていて
尖った卵形という特徴もあります。
では、梅・桃・桜は
どうやって見分ければよいのでしょう?
次の章から見分けるポイントを
ご紹介しますね。
梅・桃・桜の見分け方3つのポイント
突然ですが、クイズです。
次の写真のうち「梅」はどれでしょう?
かなりの難問ですよ。
答えはAです。
A梅、B桃、C桜です。
見分けるのは難しいですが
ポイントさえ知れば
一目で見分けられます。
ポイントは
- 花びらの形
- 花柄
- 枝や幹
八重咲き、品種改良等で、
見分けにくい梅もありますが、
一般的にはこのポイントで区別できます。
次の章でポイントをご説明しますね。
今は梅より桜が人気がありますが、奈良時代以前は梅が人気がありました。梅は古くから貴族階級や文化人に愛好され、和歌や能などの題材に取り上げられています。
その1.花びらの形
▼桃の花は梅との区別が難しいのですが、
桃は先端がやや尖っている形が多いです。
▼桜の花びらの先端が割れています。
▼梅の花が少しずつ開いていく動画を
YOUTUBEで見つけました。
動画を見ると、梅の花びらの先が
丸みをおびているのがわかりますね。
その2.花柄の有無
花柄は「かへい」と読みます。
「はながら」ではありませんからね。
花梗(かこう)とも言われる
「花(果実)を支える茎」です。
梅の花は花柄が短く、
花が枝に直接ついてるようにみえます。
桃の花も梅の花と同じで、
花柄が短いのですが、
梅よりは花が多くついていますよ。
なので、梅や桃は扱いに注意しないと、
蕾や花がポロポロと落ちてしまいます。
桜は花柄が長く、花枝からこぼれるように
沢山咲くので、梅や桃と区別がつきます。
その3.幹&枝
梅の幹は「ごつい」感じがします。
ゴツゴツ、ザラザラしていて
割れ目があれば「梅」の確率は高いです。
▼花は可愛いけれど幹や枝はゴツゴツ
桃の幹や枝もややゴツゴツしていますが、
花と一緒に、緑の若芽があったら桃です。
▼桃の花は若芽がみられます
▼桜の枝や幹は梅や桃より柔らか
桜の枝・幹は梅や桃に比べ、
柔らかな印象があります。
ですが、樹齢によっては、
幹が太くがっしりしていますので、
幹や枝だけでの判断は難しいです。
梅の花は香りでわかります。歩いているときに「梅の香り」がしたら、近くに梅がありますよ。梅の花は梅干しや梅酒のような爽やかな香ばしい香りがします。
梅の香りが好きな人は多いですね。
香りを楽しみたいなら、
こんな商品もおすすめです。
▼梅の香りの香水もあります。
▼梅の香りの石けんもありますよ。
⇒CHAYA cosme ルーセントソープ 紅い梅の香り(化粧石けん)
桜・桃・梅! 開花する順番は?
桜・桃・梅は
梅→桃→桜の順番で咲き始めます。
咲き始める順番が違うので、
同じ場所で咲き始めるのなら
「梅⇒桃⇒桜」の順番で区別できますね。
開花の目安は一般的には
梅は1月から、桃が2月から、
桜が3月下旬からです。
品種や気候により開花時期も違うので、
「梅と桃」「梅と桜と桃」等、
同時にお花見も可能な場所もあります。
京都御苑では梅・桜・桃が
同時に咲いている時期がありますよ。
北海道では春の訪れが遅いので、
地域によっては
桜・桃・梅のお花見を同時に楽しめます。
お祝い事に使われる「松竹梅」、日本料理のコース等で、松・竹・梅でランクになっているが、元々、植物としてのランクはありません。松は平安時代から、竹は室町時代から、梅が江戸時代から、お祝いごと等に使われるようになった流れから「松竹梅」の順になっていると考えられます。「松竹梅」は植物の3界【松=裸子植物】【竹=被子・単体植物】【梅=被子・双子葉植物】の代表です。参考:松竹梅(語源由来辞典)
桃&梅は仲間! バラ科の植物ってほんと?
はい、ほんとです。
梅はバラ科のサクラ属の植物です。
観賞用と食用(実)があり、
花の色は白、薄いピンク~赤など、
さまざまです。
豪華で鮮やかな上の写真のような
「しだれ梅」もあります。
桃はバラ科モモ属で、
食用と観賞用があります。
梅同様に「しだれ桃」もあります。
桜はバラ科サクラ属で梅と同じです。
梅・桃・桜は同じバラ科で、
食用としての品種もそれぞれあるので
花が似ているのも納得ですね。
まとめ
この記事では
桃や桜の花との見分け方のポイント
をご紹介しました。
「梅の特徴」を簡単にまとめてみました。
- 種類が多い
- 花びらは基本は5枚
- 花柄は短い
- 幹や枝はゴツゴツしている
- 桜や桃と似ている梅の花も多い
「梅」「桜」「桃」には
花びら、花柄、幹や枝に違いがあります。
桃や桜の花との見分け方を覚えて、
「コレは梅、ソレは桃、アレは桜」と
さりげなく話してみませんか?
ビックリ&尊敬されますよ。
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