インコがくちばしをパクパクと
開け閉めしている。
これは絶対に病気とは言い切れない症状です。
もちろん病気のときもあるので、
油断は大敵。
どういう場合にインコは
くちばしをパクパクするんでしょうか。
比較的よくある原因とその対策を
紹介していきます。
インコは本当に状態が悪いときでも
症状を隠そうとするので、
病気の可能性があるなと感じたら
早めに病院へ行きましょう。
インコはなぜパクパクするのか?5つの可能性まとめ
インコが口をパクパクさせている動画をご紹介します。
この子はちょっと呼吸も粗め。
メガバクテリアによる胃炎だったそうです。
ここではインコがくちばしを
パクパクさせる原因を5つ紹介していきます。
もちろん5つ以上ありますが、起きる可能性が
高いものをピックアップしてます。
おうちのインコに当てはまらないか
観察してみましょう。
1.体温を調整している
体温を調節している可能性があります。
インコは熱帯の鳥ですが、あまりにも暑いと
体温をどうにかして逃がさないといけません。
そこで、犬のように口を開けて
体温を逃がすことがあるんです。
この動作をしているということは
室内温度が暑いということが疑われるので、
エアコンの温度を調節してあげましょう。
2.くちばしを削る習性
インコのくちばしは伸びます。
実は、ウサギやハムスターのように
削る必要があるんです。
健康なインコだと、自分でくちばしを
こすり合わせて削っていることもあります。
この削っている動きが、口を
パクつかせているように見えることもしばしば。
元気なんだけどくちばしを
こすっている場合には、このくちばしが
伸びているかもという可能性を
疑ってみましょう。
削るのが下手な子は固い木などを与えてみると、
それでくちばしを削ることができます。
3.喋りたい
インコは頭が良く、喋るのが得意ということが
有名です。
でも、元から人間の言葉を喋ることが
できるわけではありません。
私たちが外国語を覚えるときと同じように、
舌の動きの反復練習が必要なんです。
この喋りの練習をしているときに、
舌を動かしているはずみに
口をパクパクさせていることがあります。
飼い主さんが大好きであるほど、
言葉に興味を持って喋ろうとします。
インコにとっては遊びなので
うまくなるかどうかとは別問題ですが、
もごもご喋ろうとしていたら
落ち着いた声で気長に相手をしてあげましょう。
4.ストレス
怖がっていたりイライラしていたり、
ストレスを感じているときに
インコは口をパクパクさせることがあります。
これは人間も同じで、落ち着かないときって
なんだかあくびがしたくなったりしませんか?
自分を落ち着かせようとしている行動なので、
何か驚いた直後にインコがやっているようなら
そっとしておいてあげてください。
5.何らかの病気
病気じゃないことが多いけど、
病気のこともあるのがこわいところ。
インコに限らず鳥は呼吸器系の病気に
なりやすいんですが、開口呼吸と言って
口を開けながらの呼吸はあまり良くありません。
よほど苦しいときにしかやらない仕草なので、
インコがもし元気がなく
開口呼吸しているようならすぐに
病院へ連れて行きましょう!
呼吸器系の病気じゃなくても貧血や腫瘍などで
開口呼吸をすることがあるため、
よく様子を見てあげてください。
風邪を引いていた場合は肺炎になってしまう
こともあるので、早めに治療しましょう。
インコがくちばしをパクパクしたら?5つの対策まとめ
インコがくちばしをパクパクしているときに
とりあえずやってみたい対策を紹介します。
病院に連れてくの大変だなあ・・・と
思っているときは、試してみてください。
1.室内温度が適正かを確認する
暑すぎるときに口をパクパクさせているときが
あるので、そんなときには
部屋が暑くないか確かめてみましょう。
熱帯の鳥とはいえ暑すぎは生物にとって
大敵です。
体温が上がりすぎると熱中症に
なってしまうので、部屋が暑いときに
くちばしをパクパクさせていたら
部屋の温度を少し下げてみましょう。
下げすぎると今度は風邪をひくので、
それぞれのインコの最適温度にしてください。
2.くちばしに出血がないか確認する
くちばしには血管が通っている
ところがあります。
あまりにくちばしを削りすぎると
血が出てくることがあり、
そうなるとインコは気にします。
血を舐めとるためにパクパクと口を
動かしているかもしれないので、
くちばしやその周りから
出血していないかを見てみましょう。
また、何かの拍子に口の中に
傷を作ってしまっても同じような動きをします。
3.話し相手になってあげる
喋る練習をしていてくちばしを
パクパク動かしている場合には、
飼い主さんが話相手になってあげましょう。
インコは飼い主さんが大好きだから
真似をしようとしているので、
おしゃべりをしようとしているというよりは
遊んでいるだけ。
そのため会話を成立させようとはせず、
インコが真似しやすい言葉を
喋ってあげてください。
頭が良いので、繰り返しているうちに
「これを言われたらこう返す」と
勝手に覚えることもあります。
4.インコにとって理想の環境かどうかを今一度見直す
ストレスでくちばしをパクパクさせている
ときには、今の生活環境に
不満があるのかもしれません。
一時的なストレス要因(来客や嵐など)であれば
以後同じことがあったときに
安心できるよう注意すれば良いですが、
今生活している場所だと少し分かり辛いことが
あります。
飼い主さんにとっては快適な環境でも
インコにとっては何かが
ストレスになっているかもしれないので、
インコがパクパクしている条件を
観察してみましょう。
新しく買ってきたマルチカバーの柄がこわい、
なんてこともあるかもしれません。
5.病院に連れて行く
元気・食欲もなくくちばしを
パクパクさせているとき、
病気の可能性が高くなります。
暑かったりストレスを感じているわけでもなく、
呼吸がし辛いのでくちばしを
開け閉めしているんです。
呼吸状態の悪化にまで症状が
進行しているときは鳥が
体調不良を隠し切れていないときなので、
早急に病院へ行きましょう。
命の危険があることも多いです。
エキゾチックは診てくれるところが少ないので、
インコを飼う前に鳥を診察してくれる病院を
捜しておくのもまず大切です。
まとめ
インコがくちばしをパクパクさせているときに
どんなことが考えられるか、
整理できましたか?
- 病気ではなく、暑かったりくちばしを
削るためにも開け閉めする - 病気の場合には緊急性が高いことも
- インコは体調不良を隠すので、
日々の観察が重要
くちばしは鳥にって大切な道具なので、
見た目だけでも色々な情報が分かります。
動作と合わせると病的なものなのか
健康だけどやってるのかもわかりやすいので、
総合的に見ていきましょう。
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