犬の皮膚病の種類は?軽症から重症まで全部解説します!
犬の皮膚病はたくさんの種類があって、
フケやかゆみなどの症状が現れても、
なかなか原因が特定できず困ってしまいます。
犬の皮膚病をもっと簡単に調べる
方法はないものでしょうか。
また、今かかっている皮膚病に
ついてもっと詳しく知りたいと思う方も
多いと思います。
この記事では、皮膚病をグループに分類し、
病名や症状などを紹介します。
この記事に書いてること♪
犬の皮膚病の種類は大きく分けて3種類!
犬の皮膚病は大きく3種類のグループに
分類することができます。
「アレルギー」「寄生虫」「皮膚疾患」
の3種類です。
大きな原因はこの3種類がほとんどで、
その中から更に細かく分類されていきます。
どの皮膚病がどのグループに分類
されるのか、詳しく見ていきましょう。
1.アレルギーによる皮膚病
犬の皮膚病の原因の一つは
「アレルギー」によるものです。
一概にアレルギーといっても、
その原因は様々です。
ここでは、アレルギーが原因で
起こる皮膚病を紹介します。
①食物性のアレルギー
毎日食べているドッグフードの原材料に
アレルギーを持つ体質の子もいます。
小麦やトウモロコシなどの穀類、鶏肉、
牛肉などの肉類、そのほかにも卵や豆
など、アレルゲンは様々です。
個体によってどの材料にアレルギーが
あるのか異なるため、原因を把握する
必要があります。
動物病院ではアレルギーの検査が
できるため、受診して相談して
みると良いでしょう。
食物アレルギーに詳しく知りたい方は
こちらの記事がおすすめです。
⇒犬の皮膚病と食べ物の関連は?健康のために大切な食事法を伝授!
アレルギーになる原因や、皮膚病との
関係を紹介しています。
②ノミ・ダニによるアレルギー
ノミやダニによるアレルギー性皮膚炎も
犬に多い皮膚病です。
主に外飼いの犬に多く見られます。
ノミやダニが寄生しやすい背中や
尻尾の付け根、お尻に多く症状
が現れます。
赤い発疹や脱毛などの症状が見られます。
実際にノミやダニが寄生している
場合には、ノミやダニからくる
アレルギーが疑われますが、
寄生虫が見つからない場合も
多いため注意が必要です。
③アトピー
アトピー性皮膚炎は、アレルギー性皮膚炎の
中でも多くの割合を占めています。
年々増え続けている傾向に
あることも特徴です。
原因は遺伝性、花粉、ハウスダスト、
ノミ、ダニ、カビなどのアレルゲンです。
激しいかゆみや赤み、発疹などが現れます。
初期の段階では顔やお腹、
足などに症状が見られます。
アトピーが長期化し悪化すると、
症状は全身に広がってしまうこと
もあります。
2.寄生虫による皮膚病(ノミ・ダニなど)
ダニやノミなどの寄生虫による皮膚病は、
室内飼育をしていても散歩の際などに
感染する場合があります。
ここでは、寄生虫が原因の
皮膚病を紹介します。
①ツメダニ症
ツメダニ症は、「イヌツメダニ」という
ダニの寄生によって起こる皮膚病です。
イヌツメダニが寄生すると、
大量のフケと軽度のかゆみが
症状として現れます。
人間にも感染し、皮膚病を
もたらすことのある厄介な寄生虫です。
②疥癬
疥癬中(ビゼンダニ)が皮膚の表面に
寄生することで起こる皮膚病です。
一般的に2歳以下の若い犬に多く見られます。
症状はかさぶたを伴う皮膚の突起があり、
徐々に数が増えていきます。
数が増えてるにつれ激しいかゆみを伴い、
お腹、踵、肘、顔、耳介に分布します。
重症化すると、より激しいかゆみを伴い、
脱毛、発赤、フケ、体重減少、衰弱などが
見られるようになります。
③毛包虫症
通称ニキビダニ、アカラスなどと呼ばれ、
私たち哺乳類に潜在しているダニの一種です。
何らかの原因で宿主の免疫力が低下した
際に増殖を始め、皮膚病を起こします。
生後18カ月未満の犬の場合、
症状は軽く、四肢や背中に小さな
フケや脱毛、発疹が現れます。
成犬になってから発症すると症状は重く、
四肢や隊幹部に発疹、血液の混じったかさぶた、
かゆみ、痛みが現れます。
また、皮膚の深部に強い感染と炎症が起こる
「せつ腫」という状態を起こすと、
非常に強いかゆみを伴います。
3.皮膚疾患による皮膚病
皮膚疾患による皮膚病は、
犬がかかりやすい皮膚疾患です。
犬は皮膚がデリケートなため、
皮膚のトラブルが起こりやすい
ことも特徴です。
ここでは、皮膚疾患による
皮膚病を紹介します。
①膿皮症
膿皮症は、犬に滞在している
「ブドウ球菌」が、免疫力の低下
などによって異常繁殖して
起こる皮膚病です。
症状としては、膿を含んだ黄色い
かさぶたができる、炎症、かゆみ、
せつ腫などが見られます。
膿皮症はブドウ球菌の浸食度合いにより、
「表面性膿皮症」「表在性膿皮症」
「深在性膿皮症」の3種類に
分類されます。
②脂漏症
脂漏症は原因が未だにはっきり
解明されていない皮膚病です。
アレルギー、遺伝、ブドウ球菌、
栄養バランスの乱れなどが原因
していると考えられています。
症状は皮膚が脂っぽくなる、
フケ、脱毛、かゆみ、発疹などです。
脂漏症の治療には根気が必要で、
病院で処方される薬物療法だけでなく、
自宅でのケアも必要になります。
③細菌性皮膚炎
皮膚にいる滞在菌が感染を起こし、
増殖することで起こる皮膚病です。
症状は炎症やかゆみがあり、
ひどくなると化膿してしまうことも
あります。
もともとアトピーなどの皮膚病を
持っている場合には、治療が困難になる
ケースもあります。
④真菌性皮膚炎
真菌とは「カビ」のことで、犬の皮膚に
潜伏しているカビが引き起こす皮膚病です。
通常であれば皮膚のバリア機能によりカビの
感染を抑えていますが、免疫力の低下などが
原因でバリア機能が衰えると、カビが
繁殖してしまいます。
症状は脱毛やかゆみなどです。
真菌性皮膚炎は、免疫力の弱い
子犬に多く見られます。
⑤皮膚糸状菌症
小胞子菌など真菌(カビ)の感染
により起こる皮膚炎です。
健康な犬での発症率は低く、
免疫力の低い子犬や病気の犬などに
発症しやすいことが特徴です。
症状は顔の周りや耳、四肢に
大きめの発疹や円形状の脱毛、
フケ、かさぶたなどが見られます。
人間にも感染することのある
人畜共通病です。
犬の皮膚病は遺伝や生活習慣なども
関係しているのでしょうか。
この記事では、犬の皮膚病と遺伝、
生活習慣の関係を詳しく紹介し
ています。
犬の皮膚病がなかなか治らない、そんな悩みを
抱えている方はこちらの記事もおすすめです。
⇒犬の皮膚病が治らないのはなぜ?効果的に治療を進めるためのPOINT!
皮膚病の治療を効果的に進めるための
ポイントを、詳しく紹介しています。
まとめ
犬の皮膚病は「アレルギー」「寄生虫」
「皮膚疾患」の3種類が主な原因です。
アレルギーの場合にはアレルゲン
となっている物質を突き止め、
解消することが必要です。
寄生虫は目に見えないものや
卵も多いため、数回に分けての
駆除が必要になります。
皮膚疾患は原因が何から来ているのか
突き止め、正しい治療を行うことが
ポイントです。
犬の皮膚病は種類が多いため、
素人判断で治療を進めることは控え、
動物病院を受診し正しい支持をあおりましょう。
ストレスが犬の皮膚病になる場合も
あるって知っていましたか?
⇒犬の皮膚病はストレスが原因だった!?病気と見分ける3つの方法
この記事では、犬の皮膚病とストレスの
関係について紹介しています。
犬が皮膚病にかかった場合、
自宅でできることには
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