あなたは日本に生息している蛇が
どのくらいいるかご存知でしょうか?
都会ではあまり見かけないかもしれませんが
キャンプ地や農村では蛇と遭遇するという
可能性がとても高いです。
そんな時、日本にはどんな蛇がいてどれが
危険があるのか、ということを知らないと
自分の身を守ることが出来ません。
一番大きい蛇の種類や、毒が危険な
種類など日本でも野生で生息している
蛇は多種います。
なので今回は日本にいる蛇の種類と
その危険性などをまとめてご紹介しますので
今後の参考にしてみて下さいね!
蛇で日本にいる種類!メジャーな8種類を紹介
それでは早速、日本にいるメジャーな蛇を
8種類ご紹介したいと思います!
1.アオダイショウ
まずは日本の蛇でも比較的メジャーで
多くの方が聞き覚えがある
『アオダイショウ』という蛇です。
ネズミが餌となるため人家周辺でもよく
見かけることがあり、ネズミを追って
人家の中まで侵入することも…
しかし毒は持っていないので、
例え噛まれてしまっても慌てずに
噛み傷の手当てをしましょう。
全長100~200cmあり日本の蛇の中でも
最大の種類で、胴の太さは直径5cm
ほどと長細い見た目です。
長細い体と、色は暗黄褐色やくすんだ
ような緑色という点を特徴として
覚えておきましょう。
2.シマヘビ
続いて紹介する『シマヘビ』も
前項の2種と同様に無毒の蛇です。
全長80~150cmで淡黄色の体に黒い4本の
縦縞模様が特徴的ですが、模様が全くない
黒色の個体も見られるようです。
餌はネズミや小鳥、トカゲやカエルなど
幅広く、耕地や水辺、森林や草原に生息
していることが多いです。
アオダイショウとは違って地表におり、
尾を震わせながら地面を叩いて威嚇する
といった性格の荒さがあります。
3.ジムグリ
こちらも無毒の『ジムグリ』という蛇で、
由来が「地潜り」というだけあって
地面や石の下に潜るという習性があります。
茶褐色で赤みがかった体が特徴的で、
全長は70~100cmの小さめな蛇です。
また、頭にV字の模様があったり
お腹のウロコには市松模様のように
なっているのも特徴といえます。
平地や低山地の森林や草原、水辺に生息
していますが、潜っているため
出会うのは珍しいかもしれませんね。
4.ヤマカガシ
出典 blog.livedoor.jp/donco_shogun/
続いては『ヤマカガシ』といって
ここで初めての毒蛇の紹介です!
全長は70~150cmと大小様々で、さらに
体の色も地域によって差異がありますが
多くのヤマカガシは、褐色地に赤と黒の
斑紋が交互に並んでいるという見た目です。
中には黒化したものもいて、体全体が
黒いのが特徴なので注意しましょう。
生息地も里山の渓流や水田、畑、さらには
都会のビオトープにわたり、意外と身近に
遭遇する危険のある種類といえます。
そして、ヤマカガシの毒は非常に危険です。
危険を感じるとコブラのように頭を持ち上げ
背中を見せて威嚇してきますので
そういった時は手を出さずに逃げましょう。
5.ヒバカリ
今度は再び無毒の蛇である
『ヒバカリ』のご紹介です。
昔は「咬まれたらその日ばかりしか命が
持たない」と毒蛇と勘違いされていて、
この迷信からヒバカリと呼ばれるように
なったといわれています。
しかし実際は無毒の大人しい蛇で、
滅多に人を咬むことはないそうです。
全長40~65cmと小型で、魚類やカエル
などを好んで食べるので水辺で
見かけることが多いかもしれません。
普段は薄明薄暮性ですが、雨天時は
時間に限らず日中でも活動します。
6.シロマダラ
こちらは個体数が少なく自然では
あまり出会えない幻のヘビとも言われている
『シロマダラ』という蛇です。
森林の林床付近で生息しており
無毒で全長も35~70cmと小型の種類で、
体が淡褐色に黒い斑模様がある
というのが特徴的な種類です。
シロマダラだからと白いのかというと、
実は白いのは幼蛇の頃だけなんだとか!
こちらの動画でも紹介されているように、
見た目の可愛らしさもあってペットとして
飼われていることもあるようです↓
夜行性で他の種類と違って爬虫類を
餌としているので飼育は少し大変ですが、
確かに斑模様が美しく
小さくて可愛いですね♪
7.マムシ
次に紹介するのは、最も知名度のある
日本の蛇である『マムシ』です。
毒蛇としても有名で、咬まれてしまうと
激痛が走り患部も大きく腫れて、
最悪の場合死に至らしめる危険な蛇です。
全長は45~80cmで、太い胴体と
淡褐色に銭形模様という特徴的な模様が
目印になります。
様々な場所に生息しており、森林や山地、
水辺や草むらなどで遭遇する可能性が
高いので注意が必要です。
人の気配で慌てて逃げるわけでもなく、
ジッととぐろを巻いて大人しくしている
ことが多いので気付きづらいです。
マムシがいそうな場所に行くときは、
事前に回避できるよう注意深く
行動をするようにしましょうね。
8.タカチホヘビ
出典 in-nature.ruriboshi.net/wpblog/
最後に紹介するのは、あまり知られていない
『タカチホヘビ』という蛇です。
地名の高千穂が由来しているかと思いきや、
実は日本人初の採集者の人名から
その名がつけられています!
毒はなく全長30~60cmの小型の蛇で、
幼蛇は黒っぽく成長とともに
黄色みが強い褐色に黒い縞模様が
出てくる個体が多いです。
森林部に生息していることが多く、
夜行性のため日中は落ち葉や木の下に
ひっそりと潜って休んでいるので
普段はあまり見かけない種類ともいえます。
ということで、以上が日本に生息する
蛇8種類のご紹介でした!
中にはいくつか毒蛇も登場しましたが、
死亡事故につながるほどの猛毒を持つ
蛇についてよく知っておくことで未然に
自分たちの命を守ることが大事ですよ。
日本の蛇で死亡するぐらい危険な種類はどれ?
前項で紹介した中で毒をもつ種類は、
ヤマカガシとマムシの2種類でした。
実はいずれも、人を死に至らしめるほどの
猛毒をもっている危険な蛇ということを
頭に入れておきましょう…!
特にヤマカガシには注意が必要です。
あまり知名度が低い種類かもしれませんが、
実はヤマカガシの毒の威力はあのハブの
10倍、マムシの3倍とも言われているほど、
日本で最も危険な毒蛇なんです。
また日本ではマムシによる死亡事故が
毎年10件ほど起きていると考えて良いほど
多く発生しているのも事実です。
それでは蛇に咬まれると具体的に
どんな症状が出てくるのでしょうか?
毒の症状を予め知っておけば、万が一
咬まれた可能性があった際にその傷が
蛇に咬まれたものなのか否かを
判断することが出来ます。
蛇の毒の症状はどんなものがある?
もし毒蛇に咬まれたら…種類によって
その症状は異なり、多くの場合は
以下のような症状が出てきます。
マムシに咬まれた際の症状
患部が赤く腫れ上がる/激しい痛み/異常精神状態や脱力状態に陥る/悪心や嘔吐
重度:ショック症状/呼吸困難/血管内凝固症候群/急性腎不全/筋壊死etc…
マムシと対をなして毒蛇として有名な
ハブもまた同様に以下のような
症状が出てきます。
ハブに咬まれた際の症状
患部が赤く腫れ上がる/出血/脈拍が早くなる/リンパ腺が張れる/チアノーゼ/血圧低下
重度:発熱/ショック/胸部の圧迫感や窒息感/手足が冷たくなる/発汗/筋壊死etc…
また、最も毒が強いとされる
ヤマカガシの場合は次のような症状が
出てくるとされています。
ヤマカガシに咬まれた際の症状
患部の腫れ/出血/頭痛/軽度の痛み/悪心や嘔吐/発熱/手足の痛み
時間経過:吐血/鼻出血/歯肉出血/血尿/血小板減少/脳内出血etc…
こうして見てみるとマムシやハブは
筋壊死など恐ろしい症状があり、
ヤマカガシの場合は
処置が遅くなった時の出血症状が
それぞれ特徴といえます。
いずれにしても、咬まれたショックから
興奮状態やショック状態になりやすい
ですが、毒が回らないように出来るだけ
安静に保ちながら迅速に受診しましょう。
こちらの記事でも蛇の毒について
詳しく解説していますのであわせて読んで
おくことをオススメします…!
まとめ
今回は、日本に生息する蛇8種の
それぞれの特徴と、毒蛇の恐ろしさを
まとめてご紹介しましたが
参考になりましたでしょうか?
日本にいる蛇としては、以下のような
特徴的な蛇がいましたね。
- 日本本土で最大のアオダイショウ
- 地表を移動するシマヘビ
- 毒蛇はマムシ、ヤマカガシ
- 小型で無毒のジムグリ、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビ
アウトドアや畑仕事の際は、こういった蛇の
種類を把握しておくことでより親しみ深く、
より安全に、対処することが
出来ますのでよく覚えておきましょうね。
蛇はどうやって卵を産むの?と興味を
持たれた方は是非こちらの記事も
あわせてご覧ください↓
なんにせよ、もしこれらの種類を
見かけても無闇に刺激せずそっと
その場を離れてあげることが
一番お互いのためになりますよ^^
コメント
日本でガラガラヘビを見ましたが、この情報社会になって未だ認知されて無いのが不思議です。
山登りで道の無い所でしたが、その山域の一角で2日で3匹見たので滅多に居ないと言う事でも無いようなのに。1回はとぐろを巻いて一目で毒蛇と分かる三角頭をもたげ、団子状尻尾を立ててガラガラ鳴らす全体を見たので見間違いではありません。他の2回は藪漕ぎ中にガラガラ音を慣らしながら逃げて行く尻尾を見ました。