犬のノミダニ予防の飲み薬!効果やリスクを徹底調査してみた
ノミダニ予防やフィラリアは
犬の飼い主さんは
当たり前にしていることですが、
実際のところどれほど深刻な
感染症かをご存知でしょうか?
ここでは、
ノミダニ・フィラリアを予防する
薬の種類や値段、使用期間、副作用など、
ちょっとした疑問を解説していきます。
また、実際にかかってしまったときの
症状や治療についてもご紹介します。
知識を深めることで、
もっと予防の重要さを
知って欲しいのです。
この記事に書いてること♪
犬のノミダニ予防の飲み薬について徹底調査してみた
犬のノミダニ予防の飲み薬には
いくつか種類があります。
なかでもポピュラーなのは
- コンフォティス
- パノラミス
- ネクスガード
の3種類です。
では、比較していきましょう!
飲み薬を与える時期や期間は?
まず、飲み薬を与える時期と期間を
比較してみましょう。
5~10月頃まで
毎月1回
パノラミス→
4~11月頃まで
毎月1回
ネクスガード→
5~10月頃まで
毎月1回
コンフォティスとネクスガードは
ノミダニの活動期間である
5~10月頃までが服用時期です。
パノラミスは蚊の活動時期である
4~11月頃まで服用が必要です。
※ノミダニ・蚊の活動時期は
地域や環境によって異なります。
値段はどれくらい?
次に、値段を比較してみましょう。
体重や動物病院ごとに値段が違うので、
今回はいくつかの動物病院を調べ
超小型犬(~4.5kg)用の相場価格を
比較しました。
約1100~1500円/1錠
パノラミス→
約1700~2000円/1錠
ネクスガード→
約2000~2500円/1錠
※実際の価格は、
動物病院にお問い合わせください。
どんな効果がある?副作用などのリスクは?
最後に、一番気になる
効果と副作用について比較しましょう。
効果は一緒でも、有効成分の違いによって
副作用は異なります。
愛犬がどんな成分に強く反応するのか
知っておくことも大切です。
他との違い:最速30分で効果を発揮
副作用:嘔吐・下痢・食欲不振など
有効成分:スピノサド
フィラリア症の予防
犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫の駆除
他との違い:月にこれ1錠でOK
副作用:嘔吐・下痢・痒みなど
イベルメクチンとの併用で
重篤な副作用例あり
有効成分:スピノサド
ミルベマイシンオキシム
他との違い:嗜好性が高く、
90%の犬が喜んで食べる
(メリアル調べ)
副作用:皮膚の乾燥・嘔吐・下痢など
大豆アレルギーの犬は、
アレルギー症状がでる恐れがある
有効成分:アフォキソラネル
薬を嫌がる犬や、
スピノサドの副作用が強くでる犬は
ネクスガードがおすすめです。
逆に、大豆アレルギーのある犬や
今ついているノミダニを
一刻も早く駆除したいときは、
コンフォティスかパノラミスがよいです。
そもそもノミダニってどんな症状が出るの?病気の可能性は?
そもそもノミダニに噛まれたら
どんな症状がでるのでしょうか?
主に、
- 強い痒み
- アレルギー反応(湿疹など)
といった症状が起こります。
噛まれた箇所だけでなく、
その周辺まで赤くなっているのが
わかりましたか?
ノミダニの痒みはとても強く、
なかなか治りにくいです。
犬も人もこうならないように、
しっかりと予防しましょう!
普段から整った毛並みだと
ノミやダニの発見はしやすいです。
毛並みを良くするドッグフードを紹介します!
また、ダニはライム病など
さまざまな病気を媒介します。
なかには死の可能性のある病気もあり、
噛まれないよう駆除することが大切です。
フィラリアの予防薬ってどんなもの?種類は?
では、フィラリアの予防薬について
お話していきましょう!
フィラリアに関しては
感染したら死ぬ可能性もある
と言うくらい恐い感染症なんです。
予防薬が必要な期間や、薬の値段など。
また、フィラリア予防薬は体の中に
駆除薬が入るということ・・・
まさか副作用があるのでは?
と何となく気になることまで
ご紹介していきます。
使用する期間はいつからいつまで?
一般的には、
蚊が飛び始めてから1ヶ月後の5月~
蚊を見なくなってから1ヶ月後の
12月までの投与期間が必要です。
フィラリアの成長速度に合わせると
もし感染していたとしても、
1ヶ月後はまだ幼虫の状態です。
なので、この時に投与をすることでも
十分予防薬の効果を
発揮してくれるのです。
また、蚊が出始める時期も
暖かい気候、涼しい気候など
土地や地域によって異なりますので
環境に合わせて投薬をしましょう。
最近では、地球温暖化の影響もあり
冬になっても蚊が飛んでいることも
ありますからね・・・
場合によっては投薬期間を
延ばす必要もあるかもしれません。
そして、大切なことは
蚊を見なくなっても最後まで投薬を
忘れずに行うことです。
そうすることが、より確実な予防に繋り
半年以上投薬してきた意味があるのです。
これを忘れてしまったがために、
フィラリアの成長を止められず
最終段階まで感染していたなんてことに
ならないようにしましょうね!
飲ませ忘れたときはこちらの記事をどうぞ!
”犬のフィラリアの薬を飲ませ忘れた!どうなってしまうの?”
副作用はないの?
フィラリア予防薬に関しては、
安全性が高く、副作用が起こる可能性も
極めて低いとされているのです。
もし副作用が起きた場合に、症状として
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲不振
- 元気消失
- 痙攣
などが挙げられています。
重篤なケースは
ほとんどないかしれませんが、
フィラリア予防薬を投与したときには
様子を見るため、一緒にいてあげられる
のが望ましいでしょう。
しかし、フィラリアに感染し、
ミクロフィラリアを
排出している状態での投薬は
ショック症状が起きたりと、
とても危険なのです!
毎年、投薬シーズンを迎えたら
血液検査で調べるのが重要ですね。
血液検査の流れを参考にご覧下さい!
予防薬にかかる料金はどれくらい?種類別に紹介
予防薬と言っても、種類もいくつかあり、
入っている成分も異なるようなので
費用にも多少の差はあるようです。
そして、錠剤、チュアブル(エサ形)、
スポット、注射というように
投薬方法も選ぶことが出来ます。
中でも、
チュアブルタイプは主流となっていて、
食いつきも良く、一番与えやすいのでは
ないでしょうか。
それでは、フィラリア予防薬の値段の
相場をご紹介していきましょう。
料金は、ワンちゃんの体重によって
決められていきます。
体重が重くなるほど料金は高くなり、
また、病院によっても料金は異なります。
人気のチュアブルタイプ、
または錠剤タイプでは一粒辺りの値段
500円~3000円前後。
5キロ以下であれば500円~1000円、
50キロを超えてくると3000円前後は
かかってくるでしょう。
小型犬であれば、毎年1万円前後で、
シーズン分を購入することができますね。
毎月一回、同じ日に投薬することで
予防が出来る薬です。
食べるタイプの薬は、
見ていないところでペッと
吐き出してしまうこともあるようです。
なので、ワンちゃんが確実に飲み込むのを
見届けてあげましょう。
続いてスポットタイプでは、
これも体重によって値段は変動します。
首筋に垂らすことで、
効果を発揮させるものですが、
チュアブルタイプのものとは比べ、
少々値は上がるようです。
例えば、吐き出してしまうなど
飲み込むのが苦手なワンちゃんには
この方法でも良いかもしれませんね。
値段の目安は、
1本1200円~4500円前後です。
注射薬は、1回の注射で
半年~1年間効果が持続するものです。
飲ませ忘れの心配は要りませんが、
飲み薬と比べて副作用が出やすいのでは
と懸念されているようですね。
値段としては、
他のものと同様、体重によって決められ、
4500円~9000円前後です。
様々なタイプの予防薬がありますが、
ワンちゃんに向いているかどうかで
獣医と相談した上で決めてあげましょう。
フィラリア症にかかった場合!症状と治療法とは?
フィラリアが
恐ろしい感染症とは知っていても、
実際はどのような病気なの?と
思う飼い主さんもいるかもしれません。
簡潔に説明すると、
フィラリア症は別命“犬糸状虫”と
呼ばれていて、
そーめんのような糸状の虫が
犬の心臓などに寄生し、
体に様々な悪さをするものです。
最悪は死に到るケースも高い感染症です。
予防薬が世の中に浸透する前の日本では、
寿命よりもフィラリアによって
死んでしまうことも多いほどでした。
これを聞くだけでも、
予防の重要さが分かると思いますが、
もしかかってしまったときは
具体的にどのような症状が
表れるのでしょうか。
フィラリア症の恐いところは、
感染初期(皮膚組織で成長中)
のときは症状がなく、
異変に気付いたときには
すでに末期まで進行していることが
多いということです。
始めの症状は咳です。
こんな咳は注意です!
そして、元気がなくなり運動などを
嫌がるようになります。
このときすでに、心臓や肺に寄生し、
血管にまでダメージを与えているのです。
様々な臓器にまで影響を及ぼし、
症状が進行するにつれて、
腹水なども見られるようになるでしょう。
主な症状は
- 咳
- 元気がない
- 運動を嫌がる
- 肝臓や腎臓機能の障害
- 異常に水を飲みたがる
- 腹水や浮腫み
などの症状を訴えるでしょう。
これらの症状に気付いたときには、
すでにフィラリアは進行しているため
すぐに獣医に診てもらいましょう。
それでは、治療法はあるのでしょうか。
フィラリア症は、
ワンちゃんの年齢や寄生状況によって
治療法が異なるようです。
ワンちゃんの体力がある場合は、
フィラリアを駆除するために
予防薬とは別の、治療薬を
投与することになるでしょう。
しかし、
心臓で死滅したフィラリアの残骸が、
静脈などに詰まる危険性もあり
更に症状を悪化させてしまう
というリスクがあるのです。
投与後、1ヶ月以上は
安静を図るようにしましょう。
そして、急性フィラリア症と言った
一刻を争う緊急事態の場合は、
外科的手術によって、
フィラリアを取り出す手術を行います。
手術をするということは、
体力の有無も問われますし
手術自体にリスクがあります。
治療が成功すれば問題ありませんが、
主な治療法はどちらにしても
リスクを伴うということですね。
治療に耐えられないと判断した場合は、
症状に対して治療を行い、
フィラリアの減少を願うばかりなのです。
つまり、予防以外に最善の手は
ないということですね・・・
まとめ
いかがでしたか?
ノミダニとフィラリアについて、
より知識を広げることが
できたのではないでしょうか。
そして、予防の重要さを
改めて理解出来ましたよね。
ノミダニは普段のお散歩道にもおり、
犬にくっついて家に侵入します。
犬だけでなく人間も噛むため、
犬を飼ったらノミダニの駆除が必要です。
紹介したお薬をまとめると
- とにかく安くしたい人
→コンフォティス - 1錠にまとめたい人
→パノラミス - 薬嫌いの犬を飼っている人
→ネクスガード
といった感じです。
残念ながら、フィラリアの治療法は
限られてしまい感染しても必ず
その治療を受けられるかも
分からないのです。
致死率も高いフィラリアは
とても恐ろしい感染症で、
やはり予防が一番です!
詳しくは獣医師と相談して、
愛犬にぴったりのものを
選んであげてくださいね。
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