犬の肛門絞り!初心者でも簡単に出来る3つのテクニック!
愛犬がお尻を床に擦り付けていたり、
気にしている様子を見たことがある
飼い主さんいませんか?
お尻の辺りがなんだかクサイと感じて
いて不安…という飼い主さんからの
お話なども仕事柄よく相談される
ことが多いです。
特に今は暖かくなってきたので愛犬の
体臭が気になるという方もいますよね!
その原因は実は肛門腺絞りをすると
落ち着く場合があるんですよ♪
今回は犬のお尻のにおいの原因の
肛門腺絞りについて相談の多い、
- 絶対しないとダメ?
- 絞っていないとどうなるの?
- 絞りが必要な犬と、そうでない犬がいる!?
- 頻度はどれくらい行うといい?
をお話していきますね♪
最後にセルフ肛門腺絞りを自宅で行う
テクニックもご紹介しますので、是非参考に
してみてくださいね♪
この記事に書いてること♪
犬の肛門絞りは必ずしないとダメ?
犬の肛門の左右には、肛門腺と呼ばれる
臭腺(ニオイを出す腺のことです)があり、
ここに分泌液を溜める肛門嚢があります。
この肛門嚢は袋のようになっていて
2つあるのですが、ここを定期的に絞って
あげることを、肛門絞り、肛門腺絞りと
言います。
どうしてニオイを溜めておく袋があるのか
と言うと、お尻を擦り付けることや、うんちを
した時に自分の縄張りを示すためと言われて
います。
この肛門嚢に溜まっている分泌液ですが
ものすごーくクサイ!です(笑)
個体差はありますが、ニオイがきつい子に
なると刺激臭で涙が出そうになります。
本来、肛門腺を持つ動物は自力で
分泌液を排泄できていました。
自力で出すと言っても、うんちをした時に
一緒に出すという感じです。
しかし、が人と暮らすようになり、分泌液を
撒く機会(縄張りの誇示)がなくなっていった
ことで、分泌液が溜まる肛門嚢を押し出す
働きが、徐々に弱まっていったと言われて
います。
肛門腺に溜まる分泌液を排出するには、
お尻の筋肉である肛門括約筋を使うのですが、
中型犬をはじめ、小型犬、肥満気味の犬、
シニア犬は、肛門腺を自力で絞り出す力を
持っていないことがほとんどなのです。
よって自力で出すことができない犬は、
人間の力を借りて排出させるということが
必要になるんです!
自力で排出させることができる犬の場合は
溜まっていたら出す、という感じでチェックで
済みますが、自力で排出することができない
犬の場合は定期的に絞ってあげる必要が
あるのですよ♪
肛門腺を絞らないとどうなるの?
どうして絞ってあげないといけないか?
絞らないとどうなるか?についてですが
先程、肛門嚢のお話をしましたよね!
肛門嚢は袋状になっているものなの
ですが、ここに分泌液が溜まり続けた結果
- 炎症からの肛門嚢炎(こうもんのうえん)
- 破裂
- 腫瘍などのリスクが上がる
ということになってしまいます。
お尻に不快感を感じた犬はお尻を擦りつける
ようになるのですが、その時に傷ができてしまい
そこから細菌感染を起こし、赤くなったり、
爛れてしまい、炎症を起こします。
これを肛門嚢炎と言います。
その肛門嚢炎から悪化した場合、破裂して
しまうということがあります。
刺激臭のある分泌液があふれ出すので
においも大変なことになりますが、それよりも
犬にとっては痛みを感じることになりますので
とても苦痛なことになってしまいます。
また、分泌液が溜まり続けた結果、肛門
周りの腫瘍のリスクが上がるということも
ありますので、健康のためにも絞ってあげた
方がいいと言えます。
肛門絞りの頻度は?
肛門腺絞りは、月に1度程度が目安に
なります。
ただ分泌液が溜まる速度は個体差が
あるので、月に2回必要な犬もいますし、
半年に1度程度の絞りでも充分な犬も
います。
トリミングに連れていっている犬であれば
トリミングのついでに肛門腺絞りをお願い
するといいですね♪
トリミングが必要ない犬の場合は、月に1
度は最低でもチェックしてあげて、溜まって
いれば絞ってあげるようにしてあげましょう♪
初心者でも簡単にできる肛門絞り3つのテクニック!
肛門腺絞りをセルフで行う場合の
3つのテクニックをご紹介しますね♪
ここでまず、5つの注意点です!
1つめは、肛門腺絞りをする場合は、
使い捨てタイプの清潔な手袋を着用しま
しょう!
2つめは、メガネがあれば着用をしましょう!
目に分泌液が入ると、失明の危険もあり
ます!
3つめは、お風呂場で行いましょう!
ニオイがどうしてもついてしまうので、
シャンプー前に行うことが理想です!
4つめは、犬が嫌がったら無理はしないと
いうことです!
無理をすると嫌がって暴れたり、噛まれる
場合があります。
5つめは、肛門周りの毛をカットしておくと
行いやすいということです。
これらの注意点に気を付けてくださいね♪
では、テクニックに移りましょう♪
1.肛門腺の位置を確認
引用:https://wanchan.jp/osusume/image/2116?path_no=1&p=0
まず、尻尾を持ち上げて肛門の
4時・8時の位置をチェックしましょう。
ここに肛門嚢があります!
聞き手の親指と人差し指を使って
まずは優しく触って、犬が嫌がらないか
様子をみましょう。
2.絞り方
引用:http://animaldoubutsu.com/lets-%E8%82%9B%E9%96%80%E8%85%BA%E3%81%AE%E7%B5%9E%E3%82%8A%E6%96%B9/
犬が嫌がらなけらば、下からすくい
上げるようにキュッと力を入れます。
分泌液は黄色っぽいものから茶色で
ドロっとしたものが出ます。
飛び散ることを防ぐためにティッシュや
ガーゼで抑えながら行うといいですよ!
3.力の入れ方
キュッと力を入れて絞るのですが、あまり
力を入れすぎてはいけません。
なぜなら、分泌液が溜まりすぎている場合、
力の入れすぎは破裂の恐れもあるからです。
愛犬が痛がらない程度で押し上げてあげ
ましょうね!
肛門絞りを動画でみてみよう!
肛門腺絞りの動画を探してきました♪
https://www.youtube.com/watch?v=ck6JCsroluQ
慣れると素早く簡単に行えるので、自宅
でも行えるようになりますよ♪
ただし、無理はしないでくださいね!
できないと感じた場合は、トリミングサロンで
行ってもらえるので、プロの力を借りましょう♪
肛門腺絞りが初めての犬は嫌がることも
ありますので、トリミングサロンで慣らしてから
自宅で行うようにするという方法もあります♪
トリミングサロンにもよりますが、肛門腺絞り
はオプション価格となっていることが多く、
1つから注文できるようになっています。
価格は500円~1,000円程度なので、爪切り
などのケアと一緒にしてもらうといいですね♪
まとめ
今回は犬の肛門腺絞りについてご紹介
しました!
定期的にチェックしてあげて、愛犬の健康
を維持していきましょうね♪
セルフで行う場合は注意点に気をつけて
くださいね。
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