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犬の歯周病の手術は?麻酔ありORなしのメリットや3つの注意点!

歯周病 対処法
この記事は約 11 分で読めます。

多くの犬が発症している
と言われている“歯周病”。

愛犬を動物病院に連れて行ったら、
歯周病なので処置が必要と
言われたことはありませんか?

簡単な処置ならまだしも、
歯周病の治療では麻酔をかけての
手術が必要になることも多く、

愛犬に麻酔をかけても大丈夫なのか、
心配になる飼い主さんもいるでしょう。

犬の歯周病の治療、
無麻酔下では行えないのでしょうか?

そこで今回は、
犬の歯周病の手術方法と、
麻酔ありORなしのメリットや3つの注意点
をまとめてご紹介したいと思います。

それぞれのメリットと注意点をしっかりと
理解し、適切な歯周病の治療を受ける
ようにしましょうね。


犬の歯周病の病院での手術はどんな事をするの?

まずは犬の歯周病では、どのような
治療が必要になるのかをご紹介します。

犬の歯周病の治療方法は様々で、
口腔内の歯石の量や歯肉炎の重症度、
歯周病の進行度合いによって異なります。

方法を大きく分けると、無麻酔下での処置と
麻酔下での手術とに分けられます。

軽度であれば炎症を抑えるための薬や
口内環境をよくするサプリの処方のみの
こともありますが、

歯石の付着がみられる場合には
スケーラーという歯石を取り除く器具を使い、
歯石を取り除く処置がさるのが一般的です。

歯石を取り除く処置も
無麻酔下と麻酔下での方法があり、
それぞれにメリットとデメリットがあります。

何を優先とするか獣医師と相談の上、
愛犬に合った方法を選ぶ必要があります。

ちなみに人間であれば無麻酔や
局所麻酔で行える手術であっても、
犬の場合は必ず全身麻酔となりますよ。

また歯周病がかなり進行している場合や
他の合併症を起こしている場合には、
麻酔をかけての手術が必須となります。

進行した歯周病では全身麻酔をかけての
抜歯手術が必要になるケースもあります
ので、覚えておきましょう。

犬の歯周病の手術に麻酔を使用する場合のメリットは?

まずは歯周病の手術に麻酔を使用
した場合のメリットをご紹介します。

全身麻酔下で歯石を取り除く際には、
超音波スケーラーを用い歯石を除去
します。

また仕上げには電動の機械を用いて
歯の表面を研磨し、滑らかにします。

麻酔をしていれば歯の裏側や下顎、
さらには歯周ポケットまできれいにする
ことができ、ほぼ完全な歯周病の治療
が可能です。

また状態がひどい場合には、
抜歯をすることも可能です。

ここで歯周病の手術に麻酔を使用
した場合のメリットをまとめてみました。

全身麻酔を使用した場合のメリット

  • 超音波スケーラーで行うため歯に傷がつかない
  • 歯の裏側や下顎・歯周ポケットまで処置できる
  • 歯の表面のミクロの凹凸を滑らかにすることができる
  • 酷い歯は抜歯もすることができる
  • 犬の性格に依存しない
  • 完全に歯石が取れきれいになる
  • 口臭がなくなる

犬の歯周病の手術に麻酔を使用する場合の3つの注意点とは

歯石が完全に取れ、研磨仕上げも
できる麻酔下での処置ですが、
行う際には注意点もあります。

では次に歯周病の手術に麻酔を使用
した場合の注意点を見てみましょう。

1.全身麻酔なので身体への負担が大きい

脳に麻酔をかけることで、
体全体の感覚を無くすのが全身麻酔。

治療の効果は抜群でも、全身麻酔は
犬の体へ負担が大きいのは事実です。

手術の大小、病気の状態ではなく、
全身麻酔には必ずリスクが伴います。

そのため手術前には細かく検査をし、
麻酔に耐えきれる体なのか、どこか
悪いところはないか等の検査が必須
になります。

2.犬種や年齢・健康状態によりリスクも上がる

健康な犬でも全身麻酔のリスクはありますが、
犬種や年齢・健康状態によってもそのリスク
はかわってきます。

犬種では超小型犬や短頭種では、
全身麻酔のリスクが上がります。

さらに老犬や高齢になるにつれて、
免疫力の低下や持病も増えるために
麻酔のリスクは上がるでしょう。

また循環器系、呼吸器系、神経系、
肝臓や腎臓に持病や疾患がある場合
には、麻酔のリスクが高くなります。

このような場合は医師の判断により、
麻酔がかけられないというケースも
あります。

3.歯周病の手術の費用が高くなる

さらに
全身麻酔を使用し手術をした場合、
無麻酔に比べて歯周病の治療費が
高くなります。

犬種や状態によっても異なりますが、
大体の費用の目安はこちらです。

  • 血液検査 4,500円~8,000円
  • レントゲン、心電図 4,000円~8,000円
  • 血管確保や術中点滴2,000円~4,000円
  • 吸入全身麻酔  8,000円~15,000円
  • スケーリング(歯石除去)5,000円~10,000円
  • ポリッシング(研磨) 3,000円~6,000円

麻酔代はもちろん、
全身麻酔をする際は術前検査として、
血液検査と胸部のレントゲン検査等が
行われるためその費用もかかります。

さらにもし抜歯となると、さらに数千円
から数万円もかかることもあります。


犬の歯周病の手術を無麻酔でする場合のメリットは?

では次に、犬の歯周病の治療を
無麻酔でする場合のメリットを
ご紹介していきます。

基本的に無麻酔下での処置は、
歯周病があまり進行していない
場合のみに行います。

無麻酔では犬を診察台の上で保定し、
ハンドスケーラーと鉗子で歯石取り
行います。

基本的には安全で、
麻酔リスクのある犬でも行うことが
できる、というメリットがあります。

歯石の除去は完全ではありませんが、
歯石を減らすことで歯周病の悪化を
防ぐことができます。

では歯周病を無麻酔で治療した場合の
メリットをまとめましたので、ご覧下さい。

無麻酔の場合のメリット

  • 基本的にはリスクがなく安全
  • 麻酔リスクのある犬でもできる
  • 完全ではないが見た目はキレイになる
  • 完全ではないが歯石の量が減る
  • 完全ではないが口臭も減る
  • すぐに処置することができる
  • 麻酔下に比べて安価でできる

無麻酔で行う治療では
このようなメリットがあります。

しかし病院によっては、
歯周病の治療は無麻酔では
行わないところも多くあります。

かかりつけの動物病院に
確認してみましょう。


犬の歯周病の手術を無麻酔でする場合の3つの注意点とは

では次に、歯周病の治療を無麻酔で
する場合の注意点を見てみましょう。

無麻酔で行う歯石除去ですが、
すすめていない獣医師も多くいます。

無麻酔で行う歯石取りは効果が少なく、
さらに歯周病の悪化の原因となる、
という考えもあるからです。

またあまり細かいところまではできず、
作業自体も雑になってしまうため、

歯科専門の獣医さんでは
あまり行いません。

しかし近年、
トリミングサロンやショップなどで
技術のない人による無麻酔下での
歯石取りが行われているのも事実です。

ハンドスケーラーの使い方には知識や
技術が必要なため、専門的な知識の
ない人が使うのはおすすめできません。

無麻酔で治療ができる歯周病なのか
の判断も必要になりますので、

しっかりと知識のある獣医師のもとで
行うようにしてください。

1.暴れたり噛む犬にはできない

無麻酔での施術は
犬の性格に大きく依存します。

基本的に暴れたり噛む犬では
行うことができません。

診察台の上で犬を保定して行いますが、
その際に落ち着くことのできない犬では
施術はできないと判断されます。

また口の中にスケーラーを入れるのを
嫌がる場合もできません。

万が一施術中に暴れたり動いてしまうと、
歯茎や口内を傷つけて出血させてしまい、

それが原因でさらなる歯周病の悪化に
つながる恐れもあり、とても危険です。

そのためとてもおとなしい犬で、
口の中の処置をしても嫌がらない子
のみしか行うことができません。

2.歯周ポケットや下顎を処置できない

また無麻酔での歯石除去は、
主に上顎の歯が中心になります。

下顎の歯は上顎と重なっているため
難易度が高く、犬が協力的でなければ
歯石除去は困難です。

また基本的には歯の表面のみで、歯の裏
や歯周ポケットの歯石の除去はできません。

歯の裏側まで歯石が付いている場合や、
歯周ポケットまで入り込んでいる場合には、
全身麻酔下での処置がすすめられます。

またハンドスケーラーで行う歯石取りは、
歯石を削って取るようになります。

そのため超音波スケーラーよりも
歯の表面に傷がつきやすく、

この傷が原因でまた歯垢や歯石が
付着しやすい環境になってしまう
というデメリットもあるのです。

無麻酔では仕上げに歯の表面を
研磨する施術(ポリッシング)も
しないこともあり、注意が必要です。

3.抜歯・全抜歯ができない

もちろん、無麻酔での治療では
抜歯や全抜歯はできません。

抜歯が必要と判断された場合は、
必ず麻酔下での手術が必要となります。

また歯根の露出があったり、
ぐらぐらと動揺している歯がある場合、
犬も痛みを伴うことから触られるのを
とても嫌がります。

無麻酔で歯石を取ると痛くて暴れる
可能性もありますし、おとなしい犬で
あってもかなりの苦痛となります。

この場合も全身麻酔下での処置が
必要になるでしょう。

こちらに犬の歯周病の治療法と、
歯周病で処方される薬や治療にかかる
費用などをご紹介した記事があります。

⇒犬の歯周病の治療法は?処方される薬や手術の種類まで一挙大公開!

合わせてチェックしてみてくださいね。

また犬の歯周病は、動物病院での治療
と合わせて、自宅でもしっかりと対処を
する必要があります。

こちらに効果的な対処方法を
まとめた記事がありますので、
合わせて参考にしてくださいね。

⇒犬の歯周病はどう改善する?実際に効果があった10個の対処法を紹介

改善策や対処法は様々ですので、
愛犬に合った対処法を見つけて
あげましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は犬の歯周病の手術方法と、
麻酔ありORなしのメリットや3つの注意点
をまとめてご紹介してきました。

ここでそれぞれのメリットとデメリット
をまとめてみましたので、
しっかりと比較してくださいね。

全身麻酔で手術をした場合

【メリット】

  • 超音波スケーラーで行うため歯に傷がつかない
  • 歯の裏側や下顎・歯周ポケットまで処置できる
  • 歯の表面のミクロの凹凸を滑らかにすることができる
  • 酷い歯は抜歯もすることができる
  • 犬の性格に依存しない
  • 完全に歯石が取れきれいになる
  • 口臭がなくなる

【デメリット】

  • 全身麻酔なので身体への負担が大きい
  • 犬種や年齢・健康状態によりリスクも上がる
  • 歯周病の手術の費用が高くなる
無麻酔で治療をした場合

【メリット】

  • 基本的にはリスクがなく安全
  • 麻酔リスクのある犬でもできる
  • 完全ではないが見た目はキレイになる
  • 完全ではないが歯石の量が減る
  • 完全ではないが口臭も減る
  • すぐに処置することができる
  • 麻酔をかけて行う手術に比べて安価でできる

【デメリット】

  • 性格に依存するため暴れたり噛む犬にはできない
  • 歯周ポケットや歯の裏、下顎は処置できない
  • ハンドスケーラーで行うため歯の表面に傷が付きやすい
  • 歯茎や口内を傷つけ、出血させる恐れもある
  • 完全に歯石は取れない
  • 抜歯・全抜歯ができない

歯周病がかなり進行している場合や
他の合併症を起こしている場合には、
麻酔をかけての手術が必須となります。

進行した歯周病では、全身麻酔をかけて
の抜歯手術が必要になるケースもあります
ので、しっかりと理解しておきましょう。

このように
犬の歯周病の治療法は様々です。

それぞれのメリットと注意点を
しっかりと理解したうえで、

信頼のある獣医師に相談をしながら、
適切な歯周病の治療を受けるように
しましょうね。

そして犬の歯周病は、何よりも
普段の生活で予防することが大切です。

軽い歯周病ならしっかりと自宅でケア
することで改善が見られる場合もあります。

普段から行える対策としておすすめなのが、
ドッグフードで歯周病ケアをする方法です。

こちらに歯周病の予防・ケアに効果的な
ドッグフードをご紹介した記事があります
ので、ぜひチェックしてみてくださいね。

⇒犬の歯周病用ドッグフード!予防やケアに有効なランキングTOP5!

またそのようなドッグフードと合わせて、
サプリを与えるのも効果的ですよ。

⇒犬の歯周病にはサプリが効果的!?口内環境を整えてくれるTOP5!

口内環境を整えることで、
歯周病の予防や改善が期待できますよ。

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ももこ

ももこ

初めまして
わんちゃんといっしょ編集部のももこです。

専門学校にて動物のことを学び、
卒業後は動物看護士として働いていました♪

・動物看護士
・ペットトリマー
・ドックトレーナー
・愛玩動物飼養管理士
・ホリスティックケアカウンセラー

の資格を持っております。

また動物大好きで
猫4匹と犬2匹と賑やかに暮らしています♪

時間があるときには
里親ボランティアなどに参加したり♫

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学んできたことや経験・専門知識を生かし
皆様に良い記事をお届けできればと思います(^-^)

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