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犬の歯周病はどう改善する?実際に効果があった10個の対処法を紹介

歯周病 対処法
この記事は約 11 分で読めます。

    近年では多くの犬が発症している
    といわれている歯周病。

    初期には口臭や炎症が見られますが、
    放置しておくと歯周病菌が体内に入り
    込むことで、怖い合併症を起こすことも
    あるとても怖い病気です。

    しかし歯周病は早い段階で気づき
    適切な対処をしてあげれば、
    改善することができる病気でもあります。

    特に歯周病の初期では、
    自宅での対処法次第でその後の
    進行具合に大きく影響するため、
    適切な対処がとても重要になります。

    そこで今回は、犬の歯周病の改善に
    実際に効果のあった10個の対処方法
    をご紹介したいと思います。

    歯周病は放っておくと
    どんどん進行してしまう病気です。

    愛犬の歯周病に気が付いたら、
    早めに対処をするようにしましょう。


    犬の歯周病の改善するための10個の対処法とは

    早速、犬の歯周病を改善するための
    対処方法をご紹介したいと思います。

    まず大前提として、犬の歯周病対策
    には“歯磨き”が何よりも大切です。

    歯周病は歯垢や歯石が歯につくこと
    が原因ですが、歯磨きは歯垢を取る
    ための効果的な方法だからです。

    しっかりと歯磨きをし食べかすを残さず
    歯垢を溜めない口内環境にすることが、
    歯周病の対策ではとても大切になります。

    もし対策を行わずに歯垢が放置され
    歯石になってしまっていたら、
    歯磨きだけでは改善できません。

    その場合まずは動物病院に連れて行き、
    歯石を除去してもらうようにしましょう。

    歯周病は見えないところで進行している
    こともあり、素人が見た目だけで判断する
    のは危険な場合もあります。

    ですのでまずは動物病院にて連れて行き、
    しっかりと治療を行なう事をおすすめします。

    そして動物病院で処置をしてもらった後は、
    再発させないため、適切な対処が大切です。

    ここで実際に効果のあった対処法10個を
    ご紹介していきます。

    歯磨きと合わせて、愛犬に合った対処法を
    行なうようにしましょうね。

    1.ご飯・ドッグフードを見直す

    愛犬が好きだからと、
    ウェットフードや柔らかい食べ物
    ばかりを与えていませんか?

    ウェットフードや柔らかくて粘着度が
    高いものは、ドライフードに比べて歯間
    や歯の表面に食べかすが残りやすく、
    歯周病菌が溜まる原因となります。

    そのため歯周病にさせないためには、
    なるべく柔らかいものよりも、硬めの
    ドライフードを与えるようにしましょう。

    硬くて噛み応えのあるものは、
    犬が噛むだけで自然と歯の汚れを
    落としてくれる効果が期待できます。

    また良く噛むことで、口内殺菌効果のある
    唾液の分泌を刺激する効果もあります。

    ドライフードと合わせて骨型のガム等を
    与えてあげるのもおすすめですよ。

    こちらに歯周病の予防・ケアに効果的な
    ドッグフードをご紹介した記事があります
    ので、ぜひチェックしてみてくださいね。

    ⇒犬の歯周病用ドッグフード!予防やケアに有効なランキングTOP5!

    口内環境の改善に効果のある
    ドッグフードは、犬の体全体を
    健康へと導いてくれますよ。

    2.サプリメントを与える

    食事の改善と合わせておすすめ
    したいのが、口内環境をよくする
    サプリメントを与えることです。

    口内には腸内環境と同じように
    悪玉菌と善玉菌が潜んでいて、

    何らかの原因で口内環境が悪化
    すると悪玉菌が増えていき、

    その結果口臭や歯周病の発症、
    また歯周病が悪化する原因と
    なってしまいます。

    そのため悪玉菌の繁殖を抑えて
    善玉菌を増やすためには、

    プロバイオティクスや乳酸菌などの
    腸内環境にいいサプリメントを
    与えてあげると効果的なんですよ。

    実際に動物病院でも、歯周病対策
    としてサプリメントを取り扱っている
    ところも多くあり、

    口臭や歯周病で見てもらったらサプリを
    処方されたという方も少なくありません。

    サプリは薬ではないため、早めの
    歯周病や口臭予防としても効果的
    ですので、かかりつけの獣医師に
    聞いてみると良いでしょう。

    またこちらでも、おすすめのサプリ
    をランキングでご紹介していますよ。

    ⇒犬の歯周病にはサプリが効果的!?口内環境を整えてくれるTOP5!

    ドッグフードと同様、犬の健康に
    良いサプリばかりですので、毎日
    の習慣に取り入れてみて下さいね。


    3.抜歯手術

    歯周病は軽度なら歯肉の炎症や口臭が
    みられますが、その状態を放っておくと、

    歯周病菌が歯根膜や歯槽骨といった
    歯の周りの組織まで進行していき、
    歯周炎となります。

    そして歯槽骨が溶かされると、本来は
    歯茎に隠れているはずの歯の根元が
    露出し、歯が安定せずグラグラと動揺、
    歯槽膿漏と言われる状態となります。

    そして溶かされることで場合によって
    は歯が抜け落ちることもあるのです。

    さらに歯周病の原因となる細菌が、
    歯肉の隙間から全身の循環に
    入り込むことで、

    菌血症を起こしたり、身体全体の
    臓器に回り様々な
    影響を及ぼす
    こともあります。

    もし歯槽膿漏になる前の段階で発見
    できれば治療もやりやすくなりますが、

    このような段階まで歯周病が進んで
    しまっている場合には、

    病院での治療以外に
    自宅でできる対処法はありません。

    歯周病の度合いによっては、
    麻酔をかけて膿の除去や歯石の除去、
    歯の根っこの掃除や研磨
    なども行う
    こととなります。

    もし歯周病の状態が酷い場合には、
    さらなる悪化を防ぐために歯を全抜歯
    するケースも
    あります。

    全抜歯するのは可愛そう
    と思う飼い主さんもいると思いますが、

    犬の場合たとえ全抜歯しても、
    普段の生活には大きな影響はなく、
    食事にも特に支障はありません。

    逆に歯を残し歯周病菌を残してしまう
    リスクに比べたら、全抜歯の方が
    その後の再発の心配もありません。

    いずれの場合も
    歯周病が酷い場合はすぐに動物病院に
    連れて行き、かかりつけの獣医師と相談
    しながら適切な処置を行うようにしましょう。

    犬の歯周病で手術をする際、
    麻酔の有無や注意点をまとめた
    記事がありますのでご紹介します。

    ⇒犬の歯周病の手術は?麻酔ありORなしのメリットや3つの注意点!

    リスクなどもまとめてありますので、
    合わせて参考にしてくださいね。

    4.塗り薬

    歯周病で動物病院に連れて行くと、
    歯周病の度合いに合わせての治療
    と、お薬を処方してもらえます。

    塗り薬では
    犬の歯の周りに直接塗り込む
    インターフェロンというものがあります。

    インターフェロンは免疫活性化作用、
    抗細菌作用、抗炎症作用などが期待
    できる薬で、

    一定期間口腔内に投与することで、
    歯周病軽減効果があるといわれて
    います。

    投与する際はかかりつけの獣医師
    と相談しながら行いましょう。

    5.飲み薬:抗生剤

    犬の歯周病治療には、他にも
    飲み薬が処方されることもあります。

    主に炎症を抑える抗炎症剤、
    口内細菌を退治してくれる抗菌剤
    などが処方されます。

    また、治療をしたあとや感染を防ぐ
    ために、ビルデンタマイシンなどの
    抗生剤が処方されることもあります。

    抗生剤などはあくまで一時的なもの
    ですが、しっかりと一定期間投与する
    ことで、症状が悪化するのを防ぐこと
    ができます。

    6.飲み薬:ステロイド

    口内が炎症を起こしている場合には
    ステロイド剤が処方されることもあります。

    ステロイド剤は即効性があるため、
    特に酷い歯周病に治療と合わせて
    処方されるお薬です。

    その反面
    副作用などの心配もあるため、
    必ず獣医師の指示のもと投与
    しましょう。

    犬の歯周病の治療方法について
    こちらにまとめた記事があります。

    ⇒犬の歯周病の治療法は?処方される薬や手術の種類まで一挙大公開!

    薬だけでなく手術の種類までご紹介
    していますので参考にして下さいね。

    7.ヨーグルトで乳酸菌を与える

    大事な免疫器官である腸内環境を
    整えることで、日々の健康維持や、
    様々な病気に対して良い効果が
    期待できる乳酸菌。

    近年ではペット業界や動物医療でも、
    乳酸菌の摂取を推奨しています。

    そしてこの乳酸菌は
    腸内環境を整えるだけでなく、

    歯周病や口臭などの予防や
    改善に効果が期待できるんです。

    口内細菌にも腸内細菌と同じく
    悪玉菌と善玉菌が常在しています。

    そして悪玉菌が増えると、口内環境が
    悪化し、歯周病などを発症しやすい
    環境になってしまいます。

    もし既に歯周病を起こしている口内
    では、悪玉菌が増殖し優位な状態
    と考えられます。

    乳酸菌には、この口内の悪玉菌を抑制、
    減少させ、口内環境を改善する効果が
    期待できます。

    乳酸菌といっても様々な種類の
    乳酸菌がありますが、

    手軽に毎日補うためには、プレーン
    タイプのヨーグルトがおすすめです。

    少量を食事に混ぜて与えるだけで
    口内環境の改善に効果がありますよ。

    8.スプレーやジェルで歯磨き

    何度もいいますが、何よりも
    歯周病の対処法で効果的なのは
    しっかりとデンタルケアを行なうこと。

    歯磨きはもちろん、
    他にも犬用のデンタルケアグッズを
    使うと、さらに効果が期待できますよ。

    中でも歯磨きと合わせて
    デンタルケアスプレーやジェルで
    歯磨きしてあげると効果的です。

    歯ブラシにつけたり、普段の犬の飲み水
    に少量垂らすだけのタイプのものもあり、
    手軽に効果的なデンタルケアを行うこと
    ができます。

    歯周病の悪化予防は、
    とにかく歯垢除去です。

    歯垢除去用のデンタルケアグッズは
    沢山ありますので、愛犬に合ったもの
    を毎日の習慣として取り入れてみては
    いかがでしょうか。

    他にも愛犬との歯磨きのやり取りで
    使えるおすすめのグッズをご紹介
    した記事がありますので、詳しくは
    こちらを確認してみて下さいね。

    ⇒犬の歯周病を歯磨きで改善!?やり方と使えるグッズ5選をご紹介!

    愛犬に合ったデンタルケア方法
    を行ってあげましょうね。


    9.イソジンで歯茎をケアする

    殺菌効果のために、イソジンで
    歯茎をケアする方法もあります。

    歯周病は口内の細菌によるものなので、
    イソジンで口内を殺菌することで
    歯周病対策に効果が期待できます。

    殺菌して炎症を抑える作用もあるので、
    特に歯周病で腫れている歯茎に塗ると
    効果的です。

    人間の口腔内用のイソジンを、
    少量綿棒などにつけて幹部に塗ります。

    なかにはイソジンの匂いを嫌がる犬も
    いるため、行う際には注意しましょう。

    10.歯茎のマッサージ

    またデンタルケアの一貫として、
    歯茎のマッサージもオススメです。

    歯茎をマッサージしてあげることで、
    歯磨きで残した食べかすを、除去
    することができます。

    また人間のマッサージと同じで、
    血行を良くする効果もあります。

    血行が良くなると歯茎の毛細血管の
    隅々まで血液が行き届き、新陳代謝
    が活発になり、歯茎自体がより健康な
    状態になりますよ。

    【歯茎マッサージの方法】
    1. 歯磨きジェルを指先に付ける
    2. 優しく円を描くように歯茎全体をマッサージする
    3. 奥の歯茎や舌の裏、上顎も行う

    衛生面からも行う際にはゴム手袋
    などをつけるとよいでしょう。

    歯周病ケアを歯磨きにプラスで
    行いたいという方にはもちろん、

    歯周病で抜歯や治療をしたあとでも、
    マッサージを行うことで歯の健康促進
    効果が期待できます。

    ぜひ愛犬に行ってみてくださいね。

    犬の歯周病にはイチゴが効くって本当?

    犬の歯周病を改善するための
    10個の対処方法をご紹介して
    きました。

    ここでもう一つ、
    イチゴを使った歯周病軽減剤、
    インターベリーをご紹介します。

    インターベリーとは、
    先程ご紹介したインターフェロンを
    産生するイチゴの果実を原料とした
    塗り薬です。

    遺伝子組み換えのイチゴで栽培され、
    近年動物病院でも取り扱うようになった
    新しい発想の薬です。

    インターベリーαの特徴
    • イチゴを原料とした、世界初のインターフェロンα製剤
    • インターフェロンαが口の中の免疫バランスを改善
    • 歯周病の原因となる細菌数を減少
    • 口臭の軽減
    • 味が甘い
    • 歯茎への塗布がしやすい

    3~4日に1回の間隔で合計10回程
    犬の歯肉に塗り込み投与することで、

    歯周病の初期症状の一つである
    歯肉炎の症状軽減効果があります。

    また植物由来のため
    優れた安全性が確認されています。

    このような医療用成分を産生する
    遺伝子組み換え植物そのものを
    原料とする医薬品の承認は、
    世界で初めてなんですよ。

    こちらも医薬品ですので、
    まずは獣医師に相談の上
    処方するようにしましょうね。

    まとめ

    いかがでしたか?

    今回は、犬の歯周病の改善に
    実際に効果のあった10個の対処方法
    をご紹介してきました。

    ポイント

    • 歯周病の対処法の大前提は歯磨き!
    • 歯周病が疑われたら動物病院へ
    • 歯周病は軽度であれば、しっかり対処
      をすることで改善することもある
    • 歯磨きと合わせて、犬にあった対処法
      を続けることが大切

    歯周病は早い段階で気づき
    適切な対処をしてあげれば、
    改善することができる病気です。

    日々歯周病にならないように
    対策をするのはもちろん、

    愛犬の歯周病に気が付いたら
    早めに動物病院に連れていき、
    適切な対処をするようにしましょうね。



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    ももこ

    初めまして
    わんちゃんといっしょ編集部のももこです。

    専門学校にて動物のことを学び、
    卒業後は動物看護士として働いていました♪

    ・動物看護士
    ・ペットトリマー
    ・ドックトレーナー
    ・愛玩動物飼養管理士
    ・ホリスティックケアカウンセラー

    の資格を持っております。

    また動物大好きで
    猫4匹と犬2匹と賑やかに暮らしています♪

    時間があるときには
    里親ボランティアなどに参加したり♫

    いま一緒に暮らしている
    わんちゃん,ねこちゃんは皆引き取った子達です♪

    学んできたことや経験・専門知識を生かし
    皆様に良い記事をお届けできればと思います(^-^)

    宜しくお願い致します。

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