愛犬が下痢をしたら心配になりますが、
さらにその下痢が黒い色だったら
びっくりしてしまいますよね。
普通の下痢と色が違うと、
何か食べ物の影響なのかな?
なんて思ったりもすると思います。
下痢には様々な色や状態がありますが
実はそのように下痢の色が悪いときは、
何らかの病気が潜んでいる場合があり
注意が必要ですよ。
そこで今回は
犬の下痢の色から考えられる病気について
詳しくご紹介したいと思います。
下痢の色や状態がいつもと違う場合には、
緊急を要するケースがほとんどです。
ですので犬の便をしっかりと観察して、
病気の早期発見に繋げましょうね。
犬の下痢は原因によって色も変わる
犬が下痢をすると、
下痢をしたことを問題視してしまいますが、
大切なのはその色や形状です。
特に下痢の色は原因によって変化するので、
色を見ればだいたいの原因を判断することが
できるのです。
大腸からなのか、それとも小腸のからなのか、
消化器気管の異常か、出血はあるのかないのか、
下痢の色で判断することができます。
またストレス性のものや食べ過ぎによる下痢
の場合も色に表れます。
いずれにしても
犬の下痢は何らかのトラブルの症状ですので、
色や状態、回数や他の症状等も合わせて、
しっかりと愛犬を観察するようにしましょう。
犬の便・下痢の色で病気をチェック!
では実際に犬の便や下痢の色別に、
考えられる病気をご紹介します。
今回は犬の便や下痢が
- 黒・タール便の場合
- 赤い場合
- 黄色や茶色い場合
- 透明な場合
- 緑色の場合
このようなときに考えられる原因を
それぞれ詳しくご紹介していきますね。
下痢の原因はさまざまで、なかには
病気だと思っていたらストレス性の
下痢だったということもあります。
こちらに下痢とストレスとの関係をご紹介
した記事がありますので参考にして下さい。
下痢の原因が何なのか、しっかりと
突き止めてあげることが大切ですよ。
1.犬の下痢が黒い・タール便の原因
まずご紹介するのが黒色の下痢の場合です。
実は
犬の下痢が黒色の場合は注意が必要です。
黒い便はタール便とも言われますが、
実はこれは血が混ざった状態です。
出血する場所が肛門から近い場所だと
赤色の便が出ますが、
胃や十二指腸など奥から出血すると
血液が消化液などで酸化されるので、
黒色に変化し黒色の便として排出されます。
黒色の便が出る原因はさまざまですが、
よくあるものに
- 胃潰瘍
- 重度の胃炎
- 胃がん
- 十二指腸潰瘍
- 鉤虫症
などがあげられます。
急性胃腸炎の場合も胃やその手前で出血して
胃液などの消化液と混ざると血は黒く変色し、
便が黒やタール便になります。
急性胃腸炎の場合は他にも嘔吐や腹痛、
食欲不振の症状がみられます。
また
誤食により飲み込んだ異物が胃を傷付けたり、
毒物によって胃が傷付けられて出血することも
ありますよ。
どのような場合も犬が黒色の便をした場合には、
早めに動物病院に連れて行き見てもらうように
しましょう。
2.犬の下痢が赤い原因
犬の便や下痢や赤い場合には
肛門から近い場所で出血したものだと
思われます。
大腸からの出血でも便は赤くなります。
原因としては次のような病気が考えられます。
- 寄生虫
- 大腸炎
- 大腸がん
- 出血性胃腸炎
- ウイルス感染や細菌感染
いずれも下痢が赤く出血をしている場合は、
症状が進行した状態でしょう。
大抵の場合
出血する前にゼリー状の下痢が出ます。
その段階で病気を発見して、
早急に病気の治療を施してあげましょう。
3.犬の下痢が黄色や茶色い原因
下痢の中でも多いのが黄色や茶色です。
黄色や茶色の下痢の場合は、
通常の便が下痢になっている状態です。
この黄色は胆汁の色で、
下痢は腸内の消化物のスピードが速いことで
起きますが、その際に消化酵素である胆汁を
消化しきれずに、黄色の下痢が出るのです。
また、
腸内が何らかの理由で酸性に傾くと
下痢が黄色くなることがあります。
原因は主にストレスや食べすぎ、
疲れや緊張などが考えられます。
また
穀物が多いフードを食べさせていると、
黄色い便や下痢をすることもあります。
この場合
一過性の下痢ならあまり心配いりませんが、
下痢が続いたり症状が酷い場合には
動物病院に連れて行く方が良いでしょう。
4.犬の下痢が透明な原因
では犬の下痢が透明の場合は
どのような原因が考えられるでしょうか?
透明でドロッとしている場合には、
次のような病気が考えられます。
- 寄生虫
- 大腸炎
- 出血性胃腸炎
- ウイルス感染や細菌感染
先ほど紹介した出血を伴う下痢と同じですが、
その場合出血する前に透明の下痢をする場合
があります。
これは大腸の粘膜に傷がつき、
粘膜まで一緒に排出されている状態です。
どのような場合も
下痢がこれ以上酷くなると出血するので、
早めに動物病院に連れて行きましょう。
5.犬の下痢が緑になる原因
犬の下痢が緑色なのは、
胆汁に含まれているビリルビンを
腸が上手く吸収できていないのが原因です。
このビリルビンは、
正常であれば小腸や大腸などから吸収され
黄色や茶色の便となりますが、
何らかの理由で消化機能が低下していると
ビリルビンが吸収されず、
酸化されて緑色になってしまうのです。
また胆機能が低下しているときも
緑色の下痢は起こります。
このように緑色の下痢のときは
消化器機能や胆機能に何らかの
トラブルがある状態と考えられるので、
元気がある場合にも早めに動物病院で
原因を見つけてもらうようにしましょう。
犬の下痢で色が変化する原因とは?
注意したい便や下痢の色を
それぞれご紹介してきました。
もう一つ気をつけたいのが、
下痢の色の変化です。
病気のなかには
犬の下痢の色が変化する場合があります。
この際は
早急に動物病院へ連れて行く必要があります。
初期症状を見逃さないようにしっかりと
犬の便を観察するようにしましょう。
●黄色⇒緑⇒トマトジュース見たいな血便になる
黄色の下痢から始まり緑色の下痢になり、
最後は真っ赤なトマトジュースのような
血便になった場合、
これは腸炎型のパルボウイルス感染症の症状
だと思われます。
パルボウイルス感染症は
免疫力の弱い子犬や老犬が感染しやすい病気で、
特に発症しやすいのは生後6~16週の子犬です。
また感染率も致死率も非常に高い病気で、
感染している犬から経口感染します。
症状は
- 激しい下痢
- 嘔吐
- 食欲不振
- 元気がなくなる
- 発熱
- 脱水
などが現れます。
そして下痢は水溶性で悪臭があり、
重症化するとトマトジュースの様な血便
になります。
下痢と嘔吐から脱水を起こす場合もあるので
すぐに動物病院に連れて行く必要あります。
便の状態をしっかりと観察し、
色の異変に気が付いたら早急に病院へ
連れて行きましょう。
またこのパルボウイルス感染症は、
ワクチン摂取で予防することができます。
子犬の頃はもちろん、
1年に1度のワクチンは必ず摂取する
ようにしましょう。
下痢には怖い病気が潜んでいることが多く
ありますので、できるだけ早く動物病院に
連れて行くようにしましょうね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は犬の下痢の色から考えられる病気
についてご紹介してきました。
便や下痢の色は、
犬の体調や病気を見極めるために
とても大切な情報だということが
分かりましたね。
普段からしっかりと観察することで、
ちょっとした便の異変にも
早めに気が付くことができるでしょう。
病気の早期発見のためにも、
しっかりと観察するようにしましょうね。
病気ではなく様子見が必要な下痢の中には
自宅での対策で改善する下痢もあります。
自宅でできる対策をご紹介した記事が
ありますので、参考にして下さいね。
⇒犬の下痢は絶食するべき!?治すために自宅でできる対策5選!
まずは愛犬の下痢の原因が何なのか、
しっかりと突き止めてあげることが
大切ですよ。
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